セリム・ブラッドレイとは、鋼の錬金術師の登場人物である。
CV:津村まこと(2003年版)、三瓶由布子(FULLMETALALCHEMIST版)
概要
キング・ブラッドレイの養子である少年。両親を慕っており、その様子はまさに仲睦ましい親子と言ったところ。
しかし、彼の扱いについては原作・FULLMETALALCHEMIST版(以下、FULLMETALALCHEMIST版はFA版と略す)と2003年版で異なってくるのでここでは2003年版と原作・FA版の2種類に分けて記述する。
2003年版
後述の原作・FA版を知るものにとっては意外に思われるが、原作には深く関わらないキャラクターとなっている。しかし、終盤で貰った誕生日プレゼントが決戦でのキーとなることを、純粋無垢である彼は知らなかった…。
原作・FA版
この項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。 すでに原作やアニメの内容を知ってる人はともかく、 未読・未見の人については、いきなりネタバレオンパレードなので 知りたい人だけ自己責任で突っ走ってください。 |
正体はお父様の手下であり、始まりのホムンクルス、プライド本人。本来、キング・ブラッドレイは弟に当たる人物なのだが、正体を隠す関係から親子であると偽っている。最低でも50年以上前から子供を演じており、演技力も高い。お父様に対しての忠誠心が強く、丁寧な口調ではあるが他の兄弟も含めた(お父様以外の)存在を見下す言動はまさに慇懃無礼、かつ残酷。なにせ、あのエンヴィーやグラトニーですら恐怖心でひるませた挙句にスロウスを働かせる脅し文句として機能するほどである。その上、セリムを演じてるときでもエドワード・エルリックに対する禁句をしゃべるなど、かなりの毒舌っぷりを披露することも。
しかし、父を演じるキング・ブラッドレイに対しては多少心を開いているのか対等ともいえる態度を取る場面も見られ、偽りの義母であるはずのブラッドレイ夫人に対しても、自身をかばったという交通事故の件が直接関係しているのか、特別な感情を抱いている様子が見られる。その為、人間に対しては人間は大切なものを守るためなら自分の命すら厭わない事もある生き物であると認識しているようだ。
ホムンクルス特有の能力は自身の影を操る事。鋭利な刃物にしたり、拘束したりとキング・ブラッドレイを除けば間違いなく上位クラスの実力をもつ。その分、制約もあり、完全な暗闇や閃光弾クラス以上の光など、影を生み出せない環境下に置かれると水を浴びたロイ・マスタング無力化してしまうという弱点を抱えている。こうなると、単にすばしっこい子供と同じ身体能力で行動することを強いられてしまう。また、国土練成陣の中でしか行動できない、本体から影を切り離せないという制約もある。
物語開始当初はかわいらしいショタを演じながらスロウスを脅して働かせたり、国土錬成陣トンネルに侵入した人物を排除する等といった裏方に徹する描写が多かったが、ラスト消滅とエンヴィー不在という人手不足の状況になったことに加え、「約束の日」が近づいてきたころから表舞台で暗躍するようになる。
最終決戦では金歯医者を利用し、強制的にロイを真理の扉の前に連れて行き、お父様の目的を果たすアシストを行う。しかし、この作業の影響で(入れ物としての)セリムの肉体が限界に近づいたため、エドワード・エルリックを自らの入れ物にしようと目論んだが、ある理由により失敗。逆に一時的に賢者の石と化したエドワード・エルリックを体内に侵入してしまうことを許してしまい、胎児のような本体を引き出され、入れ物と影は霧散してしまった。
全てが終わった後、全ての事情を知ったブラッドレイ夫人に引き取られ、改めて養育されることに。なお、額のポッチを押すと本来の性格に戻るので注意額に刻まれた印はホムンクルスの印のようなもので、これは賢者の石を核として誕生した場合に現れる紋様である。
なお、入れ物のルックスから一部ではこども長男と呼ばれたり、「踏んでください」「罵ってくれ」といったドMのショタコンを呼び寄せたりしている。しかも、子供暦50年以上(推定)なので、合法ショタと呼んでもいいかもしれない。
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関連項目
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