セルエルとは、ソーシャルゲーム「グランブルーファンタジー」の登場人物である。
CVは森川智之。
概要
アルスター島に位置する小国アイルスト王国の第一王子で、父王コノールの息子。年齢は25歳、種族はエルーン。姉にヘルエスがいる。王族としての英才教育を受けており、カリスマ性と冷静さを併せ持つ。教育係兼護衛騎士のノイシュとは唯一無二の親友で、互いに信じあう程の仲だった。ちなみに母親は既に故人となっている。最初にヘルエスを出産した母親だったが、当時王子となりうる男児がいなかったため無理をして懐妊。結果、待望の男児であるセルエルが誕生したが、これが原因で体調を大きく崩し、そのまま帰らぬ人となった。姉ヘルエスは「父上からすれば、私たちは愛する妻の命を奪った存在に見えた事でしょう」と評している。ヘルエスは気にしていなかったが、セルエルは「父王から愛情を受けられていない」と思い、その事を人知れず悩んでいた。
好きなものは読書と執務。王子としてのプライドから辛辣な言葉遣いが目立ち、慇懃無礼な振る舞いだが、心中ではアイルストの民や相手の事を慮っている。また、信頼を置いた人物にはちゃんと誠実に対応する。得物は父王より授かった宝剣ゴーム・グラスで、その剣術は確かなもの。フェイトエピソードではゴロツキの集団を全員峰打ちにで倒している。
作中では
ヘルエスとセルエルは国民から絶大な信頼を勝ち取っており、人気が高かった。ある時、星晶獣討伐の任務を帯びて国外へ出征する事になった。この時、父王コノールから王家に伝わる宝剣ゴーム・グラスを借り受けている。しかし、ヘルエスとセルエルが国を空けている間に祖国アイルストが滅亡してしまう。
原因は、コノール王の焦燥であった。人気も才能もあるヘルエスとセルエルに立場を脅かされるかもしれないと考えたコノール王は功績を挙げようと、あろう事か国の守護神的存在「真龍ディアドラ」の討伐をノイシュに命じた。忠誠心の高いノイシュはこの命令に従い、死闘を経てディアドラを討伐。ところがディアドラが討たれた事で、押さえつけていた魔物が凶暴化。街や城に魔物が押し寄せ、一夜にしてアイルスト王国は滅亡した。この戦火によってコノール王は命を落としている。
セルエルがアルスター島に戻った時には既に国土は荒廃していた。そして滅亡の引き金を引いたノイシュは悔恨の念から、一人国を去っていった。全ての元凶となったコノール王を侮蔑しているが、それでも「約20年間国を栄えさせたのだから無能ではない」と怨恨と尊敬の念が混ざり合った複雑な感情を抱く。
争乱で死亡したコノール王に代わり、セルエルはヘルエスとともにアイルストの復興を開始。同時に仮の器を作り、ディアドラを幼女として復活させた。セルエルはノイシュに対しては怒っておらず、復興中のアイルストを見せてやりたいと帰還を待ちわびた。そこへノイシュを連れて主人公一行がアイルスト王国に寄港。無事、感動の再会を果たした。その後、ノイシュや主人公一行を交えて国の復興を手伝ったり、はびこるマフィアの討伐を行ったりした。最終的にディアドラ、もといスカーサハの完全復活にも成功し、復興への大きな足がかりを得た。
彼の最終解放エピソードでは、アイルスト王国が議会制になった事が語られている。これに伴ってセルエルは王子ではなくなり、王家の責務から解放された。新体制となったアイルストに悪影響を与えないよう、旧王家の姉弟は祖国を離れる事にし、主人公の騎空団に身を寄せた。だが生まれた時から王になるべく英才教育を受けていた彼は、突然責務から解放されて戸惑っていた。自分が何者なのか分からなくなったセルエルは朋輩のノイシュに相談するが、それをスカーサハに盗み聞きされ、ヘルエスに知られる。姉の薦めで、宣託を与える「リア・ファールの石」に頼ってみる事になり……。
騎空団でのセルエルは大変厳しいらしく、ユーリから苦手意識を持たれている。
小ネタ
- ホワイトデー限定ボイスによると、幼い頃に無理やり姉の手伝いをさせられ、クッキーやチョコを作っていたという。コノール王は「王族に相応しくない」として渋い顔をしていたとか。この時の経験は未だに活きており、手作りチョコやクッキーをジータに手渡している。
- ホワイトデーではチョコを渡されるも、辛口寸評されてジータが大ダメージを受ける(?)。ジータにあまりお菓子作りの才能は無いようだ。一応、非難一色ではなくフォローも入っていて、セルエルもお菓子を楽しみにしている節がある。
関連項目
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