セルティ・ストゥルルソンとは、成田良悟原作の電撃文庫ライトノベル『デュラララ!!』及び続編の『デュラララ!!SH』の登場人物であり、両作の真の主人公である。
概要
池袋の都市伝説「首なしライダー」で、女性。猫耳のヘルメットに、漆黒のライダースーツを纏う。
その正体は、デュラハンと呼ばれる欧州の妖精の一種である。年齢、と言っていいか解らないがこの世に生まれて120年以上。
20年前、アイルランドで自分の頭部を盗まれ、記憶の所々が欠落している。
その首の気配を追っている最中、岸谷森厳という胡散臭い男と契約し、自身の解剖をさせる代わりに首のあると思われる渡航の協力を取り付けて来日。現在は森厳の息子で闇医者の岸谷新羅と高級マンションで同棲中。相思相愛の関係。
デュラハンはスコットランドからアイルランドが主な伝承地であるが、マイナーな説では北欧神話のヴァルキリーとの同一視される事もある存在である。その事を踏まえ折原臨也の企む目的、その計画の中核にいるのが彼女となる。
仕事は運び屋であるが、その腕を買われて荒事(ボディガード)などの何でも屋を請け負う事もある。その職業柄、あらゆる事件に付かず離れずの絶妙な距離感で関わる事が多い。
人?物
人格的には多くの壊れた人間達が登場する本作に置いて、人外で異形で怪物なのに最も"まともな人間"と言える。そう、常識人で真人間なのである。ゆえに喋れないのに心の中で至極真っ当なツッコミを炸裂させている事が多い。
自身も首がない怪異的存在であるにも関わらず、ホラー漫画や宇宙人が本気で怖いらしい。
家事も一通り出来るようだが、残念ながら頭部がないため味見は出来ず、料理だけは出来ない。が、現在努力して勉強している。
オカルト方面の知識は国産ゲームからのものが多く、『女神転生』『ウィザードリィ』はかなりやり込んでいる様子。TV番組も好きで『世界ふしぎ発見』がお気に入り。
警視庁第五方面交通機動隊の葛原金之助に追い回されたことがトラウマとなっている。
なお、彼女が女性である事を知っている人物は少なく、直接の友人である杏里や静雄も気付いたのは出会ってから少し経ってからだった。例外として門田京平のみが、出会って間もない時期から女性だと気づいていた。
首なしライダー
彼女の相棒の黒バイクは首無し馬コシュタ・バワーの「シューター」を変化させたもので、自身の影を変化させる能力と併せ超高層ビルの壁を駆け下りるなどの機動力を誇る。
大人数を運ぶ際には馬車モードに戻る事も可能である。
体格はモデルのようにスラリとして恐ろしく均整の取れたスタイルであるが(作者が受理したファンの意見でバスト88cm)、身体能力は人間離れしており、鉄パイプくらいなら腕力で簡単に曲げられる。
特に彼女自身の怪物としての力の中で特殊なのが前述した「影」で、ヘルメットや糸、繭(檻)などあらゆる物に変化させる事が可能な上、強度や効果範囲なども自由自在である(追跡用に対象に取り付けた糸であれば少なくとも数~数十km単位で伸びる、回収は一瞬)。また、盾を作った際にはアンチマテリアルライフルすら防いだ。
新羅との旅行先で偶然出会った日本の超常存在(神か精霊か妖かは不明)に、挨拶しに行くなど礼儀を欠かさない。良く出来たお嬢さんである。
人間関係
性格はお人よしで面倒見が良く、ツンデレというほど極端ではなく、厳しかったり甘かったりの距離感で、遊馬崎曰く「姉御妹」。特に竜ヶ峰人や園原杏里の事は度々気にかけている。特に杏里とは親友のようになり、たまに彼女を自宅に泊めたりもしている。
人外の怪物である彼女だが、来神学園(来良学園)組である、岸谷新羅、平和島静雄、折原臨也、門田京平とはなんだかんだで、それぞれ恋人、友人、敵、同志(ダラーズ)といった形で関係性が深い。狩沢絵理華、遊馬崎ウォーカーとも見知った仲である。
その他にも運び屋の仕事の関係で聖辺ルリ、折原九瑠璃、粟楠茜など多くのキャラと面識がある。その為か新羅との愛の巣は割と色々な人物が訪れ、誰かと違って自分で主催しなくても鍋とか出来たりもするのだ。
物語の中心には常に彼女と新羅がおり、あらゆる事態と繋がっている。それ故に彼女は主人公なのだ。
他作品とのリンク
『バッカーノ!』の登場人物、ロニー・スキアートとは北欧にいた頃に面識があった様子であるが、セルテイは首を無くしそれ以前の記憶を失っている為、覚えていない。
新羅との旅行先において、『越佐大橋』シリーズの越佐大橋(この頃はまだ建設途中と思われる)でなんらかの出来事に関わっている。
関連動画
関連静画
関連項目
- 7
- 0pt