セレン (selen)とは、 |
セレン (セレニウム、Selenium) とは、生活習慣病の予防となる元素である。
概要
- 原子番号は、34、元素記号は、“Se”、分類は、非金属、カルコゲン、ミネラル。
- ラテン語の地球(tellus)に由来に由来するテルルに対して、ギリシャの月の女神「セレーネ(Selene)」に由来する。
- 発見:1817年、硫酸製造のためイオウを燃焼した沈積物の中からテルルに似た未知の元素として発見された。
- 利用例:カメラの撮像管、コピー機、酸化剤(二酸化セレン)、ふけ止めシャンプーなど
- 光の照射によって電気伝導度が約一千倍ほど大きくなる性質、光伝導性がある。
生物の必須元素として
- 1975年、グルタチオンペルオキシターゼなる抗酸化酵素の一部にセレンが含まれることが発見された。
- セレンを含む食物には、ネギ、玄米ご飯、カキ、マグロ、サケ、タラ、イワシなどがある。
- 適量(0.03~0.1mg)のセレンを摂取することにより抗酸化作用(ビタミンEの約500倍)、ガンの予防、動脈硬化の予防、更年期障害の改善などが出来る。
- 人体に有害な金属物質である、水銀、カドミウム、ヒ素、タリウムなどをブロックする効果がある。
- ただし、0.2mgを超えると、中毒症状を起こし、死に至ることもある。
高濃度のセレン摂取によりセレン化合物が生体内で代謝されると、タンパク質や核酸、複合糖質中のイオウ原子がセレン原子に置き換えられ、結果として正常な機能を発現できなくなったり、イオウ化合物の代謝が拮抗的に制御される結果、毒性につながるものと考えられている。
関連項目
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