センゴク(漫画)とは、週刊ヤングマガジンにて2004年4月から2022年2月まで連載された歴史漫画である。作者は宮下英樹。
概要
「戦国史上最も失敗し、挽回した男」仙石権兵衛秀久を主人公として、日本の戦国時代を描いた歴史漫画。15巻ごとにタイトルを更新しており、「センゴク(全15巻)」・「センゴク天正記(全15巻)」「センゴク一統記」を経て、最終章となる「センゴク権兵衛(全27巻)」が連載された。また、外伝作品として「センゴク外伝 桶狭間戦記(全5巻)」「センゴク兄弟(小説、のちに別作者により漫画化(全6巻)」がある。
「リアルな合戦描写」を売りとしており、普通の歴史作品ではスルーされがちな描写がしっかりと描かれているのが特徴である。作品内において戦国時代の通説を否定する際の「だがこの通説には疑問が残る」というフレーズは本作を代表する言葉とも言える。
主人公のセンゴクが前線の一兵卒から部隊指揮官、領主へと出世してゆく過程で戦略的な視点も増えており、「天正記」以降は経済的な観点から各大名の政策が語られている。
登場人物
- 仙石権兵衛秀久 −戦国史上最も失敗し、挽回した男−
- 表面上は「脳筋」を地でいく性格であり、優れた身体能力を持ちながら失敗を犯すことも多い。
- 失敗を犯しても切腹することで責任をとるのではなく、それ以上の武功を挙げることで挽回しようとする姿勢が信長に認められ、やがて織田家中で出世してゆく。
- 織田弾正忠信長 −史上最も強悍にして、最も壮絶な男−
- 作者曰く「オンリーワンの権兵衛にたいしてのナンバーワンとしてのもう一人の主人公」であり、織田家の戦略は専ら信長の視点で語られるため事実上のもう一人の主人公といえる。
- これまでの創作作品における信長に比べて、経済的な観点が強調されているのが特徴である。
- 『センゴク外伝 桶狭間戦記』では主人公の一人として若い頃の姿が描かれる。
- 羽柴藤吉郎秀吉 −史上無比の勝負師にして最も機微を知る男−
- 当初は臆病な性格で戦略に関する知識にも疎かったが、「友」の竹中半兵衛や主の信長に学び、数々の激戦を経ることで一流の戦国大名として覚醒しつつある。
- センゴクの直属の上司であり、本作の大部分は羽柴隊の視点で進行する。
- 明智十兵衛光秀 −最も信長に愛された、史上最も謎多き男−
- ルイス・フロイスの「残忍で狡猾、裏切りや密会を好み、計略策謀に優れる」という記述に基づいた、既存のイメージとは異なる合理主義的な野心家として描かれる。
- 戦闘時には「狂気」を演出するために化粧を施しており、初登場のシーンのインパクトは絶大である。
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関連項目
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