センザンコウ(穿山甲)とは、センザンコウ目センザンコウ科に属する動物の総称である。センザンコウ目に属している科は、現在ではセンザンコウ科のみである。
概要
アルマジロのように、鱗で覆われた哺乳類の仲間である。しかし、アルマジロの仲間ではなく、独立した種類である。
アルマジロとの大きな違いは、アルマジロの場合は板が並んでいるような形で覆われているのに対し、センザンコウは松ぼっくりのように重なり合い、先が尖っているという大きな違いがある。これによって、尻尾を振り回すことで相手を鱗で相手を切り裂くような攻撃ができるため、攻防両方に使えるという特長がある。また、アルマジロの仲間では身体を丸められる種類は2種だけなのに対し、センザンコウはちゃんと身体を丸められる。防御力はさほどでもないというわけではなく、ライオンの攻撃でもものともしないほど硬い。
シロアリなどの昆虫を捕食し、前脚にある爪は蟻塚を壊せるほどの力がある。また、土を掘るのにも使われており、その辺りはアリクイやアルマジロと似ている。
現在では、インドから東南アジアにかけて生息しているセンザンコウが属するセンザンコウ属と、オオセンザンコウとサバンナセンザンコウが属するアフリカセンザンコウ属、キノボリセンザンコウとオナガセンザンコウが属している属の3種の属が確認されている。後者2つの属はアフリカに生息しており、「メタルギアソリッド5」ではキノボリセンザンコウが登場する。
この尖った鱗の成分はケラチン(サイの角や人間の爪と同じ成分)でできている。
日本では、アジアに生息するセンザンコウの種類であるミミセンザンコウが上野動物園と東山動植物園で見ることができる。
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