ゼノサーガとは、開発モノリスソフト、発売ナムコ(現バンダイナムコゲームス)のSFRPGである。
PS2でエピソードI・II・IIIのそれぞれ、DSでエピソードI・IIをまとめた作品、および関連ソフトが発売された。また、エピソードIを原作としたテレビアニメも制作された。
概要
人類が宇宙に進出して数千年が経過した遠い未来を舞台とし、人類の存続に大きな脅威を与える謎の存在グノーシスに対抗するために作られた人型兵器KOS-MOSとその開発者シオン・ウヅキを主人公に、様々な勢力の思惑が銀河規模で交差しあうスペースオペラである。
スクウェア(現スクウェア・エニックス)から発売されたゼノギアスの、構想のみで制作されなかったエピソードを再構築した物語である。二つの作品の間に直接のストーリー的なつながりはないものの、似たようなキャラクターや同じようなガジェットが多数登場する。特にEpIIIではそれが顕著である。戦闘も人間でのバトルと巨大ロボット同士でのバトルの二種類あるなどの点も同一である(ただし、作品によってシステムが若干異なる)。
ゼノサーガに関するあれこれ
- キリスト教、哲学などに関する用語を元にした要素が非常に多い。これらは物語の深さを演出してはいるものの、ライトユーザにはとっつきにくいという印象を与えているというものもいる。
- エピソードIからエピソードIIIまでのサブタイトルは「力への意志」「善悪の彼岸」「ツァラトゥストラはかく語りき」。すべて19世紀のドイツの哲学者ニーチェの著作から引用している。
- 歴代のナムコキャラがクロスオーバーして登場するゲーム『NAMCO×CAPCOM』にはゼノサーガからもKOS-MOSなどが参戦している。さらに『無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ』にもKOS-MOSがゲスト参戦している。
- 2017年には任天堂『ゼノブレイド2』にKOS-MOSがブレイドとしてゲスト参戦している。
- テレビアニメ版はエピソードIを原作としているものの、若干のシナリオ変更が存在している。
- エピソードIの監督・脚本はゼノギアスの高橋哲哉。エピソードIIからは監督を元マップ屋の新井考。脚本は『フロントミッション3』の米坂典彦が務めてしまっており、高橋は原案・監修に退いている。また、主要スタッフも総入れ替えが行なわれてしまった。
- BGMはIは光田康典、II、IIIは梶浦由記、DS版はアニメ版作曲担当だった山下康介が担当している。
シリーズの変遷
売り上げが宜しくなかったエピソードⅠのスタッフを外してエピソードⅡを作ったら、2004年のクソゲーオブザイヤーに選出される程の作品に劣化。キャラクターの造形もエピソードIでは目を大きくするなどアニメ調で表現していたのにエピソードIIではリアル志向に移行して様々な所で不興を買う。更には戦闘等のシステム面が苦行、前作と整合性の取れないシナリオ…と凄惨たる有様であった。
またエピソードⅡの限定版に特典として付属していたKOS-MOSフィギュアの評判は非常に悪く、「これはKOS-MOSじゃない!モッコスだ!」といわれ、ネット上で邪神モッコスとして崇められ、恐れられることになった。
流石にナムコ側もまずいと思ったのか、エピソードⅢ発売前にエピソードI・IIをまとめたDSのXenosaga I・IIを発売し、IIのシナリオを大幅に作り直した。しかしエピソードⅢへの導入部分は入っておらず、補足する物をどこかしらで読まないと話が繋がらない事態になった。
シリーズの歴史を追いたい方は【DS版Xenosaga I・II→関連動画か公式攻略本に記載されている『a missing year~U.M.N.に封印されし真実の断片~』→エピソードⅢ】の順に追うとよい。
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関連項目
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