ゼロス・ワイルダーとは、ゲーム『テイルズオブシンフォニア』に登場するキャラクターである。
声優は小野坂昌也。
概要
(※右側の()内は、『シンフォニア』の続編タイトル『ラタトスクの騎士』での設定)
繁栄世界テセアラの神子であり、国王に継ぐ権力を持つ貴族・ワイルダー家の現当主。位は公爵。
コレットを救うため衰退世界シルヴァラントから来たロイド達と出会い、その監視役を志願。
その後、神子排除を目論む教皇の姦計により教皇騎士団から追われる身となり、ロイド一行の旅に同行することに。
神子であるために、幼い頃より教皇や貴族達から疎まれ、数々の暗殺者に狙われている。
両親は既に他界している。唯一腹違いの妹がいるが、母親が罪人のため修道院に入れられており、お互い疎遠気味になっている。
容姿
容姿端麗で、腰ほどの長さで癖のある紅い長髪と、アイスブルーの瞳を持つ。
胸部(鎖骨のすぐ下)に、金の要の紋に埋め込まれた赤いエクスフィアを着用。
自らのクルシスの輝石は修道院にいる妹・セレスに預けている。
天使化の際には金色の羽が出現し、ゼロス離脱ルートと、第一秘奥義を発動した場合のみ見ることができる。
人物
無類の女好きで、ロイド一行と初めて出会った時も複数の女性の取り巻きに囲まれていた。
その端正な容姿のため、彼をパーティトップにして女の人に話しかけるだけで、お金やアイテムが貢がれる。
そのパーソナルのお陰で闘技場の料金を支払わずにすむイベントや、なかなか手に入りづらいペリットを貰える等、パーティの懐を潤すだけでなく、人物名鑑完成に一躍買うことも。
ただ、ヘイムダールのエルフの女性の冷たさには泣いた。
しいなとは既知の間柄で、本人達曰く「腐れ縁」。出会った当初は気づかなかったがリーガルとも過去に面識があった。
パーティ内では「アホ神子」と呼ばれている(ちなみにパーティ女性陣にもモテない)が、
実は頭が良く、王立研究員付属学問所を主席で卒業しており、ロイド・ジーニアス・コレットらに勉強を教えることもある。
ただし、素なのか狙っているのか、誤ったことわざを使うことも多く、その度にロイドやジーニアスからツッコまれている(ロイドはツッコミも誤っている場合がある)。
得意科目は数学、苦手科目は化学。
上流階級の人間なので自ら料理する必要性も機会もなかった筈なのだが、料理はリフィルやプレセアより断然上手く、一定のレベルで一通りそれなりにこなせる。とは言えやはり、パーティ男性陣の中では最下位の腕前である。
デザート系の料理では追加食材として自らの好物メロンを入れたがる。
その他の好物はタイ・マグロ。嫌いな食べ物はタコ。
過去のトラウマから雪が苦手。
妹のセレスとはある事件をきっかけに疎遠になっているが、実際には妹のことを大切に思っており、お互い素直になれないながらも奥底では病弱で不遇な身の上にある彼女のことを心から心配している。『ラタトスクの騎士』では和解し、軽くシスコンの様相を呈している。
自分達兄妹を長らく縛り続けていた上記のある事件から「親は子を守るもの」という自論を持つようになり、ロイドのことを振り回す彼の実父に対して嫌悪感を抱いている。
戦闘
武器は、両刃片手剣および小剣。腕防具に盾を装備できる。
『ラタトスクの騎士』では雷属性。
剣技に長け、(アイオニトスを服用しているため)攻撃魔法・回復術も使えるオールマイティーな魔法剣士。
PS2版に限り、ある一定の条件を満たすことで天使術も会得する。
基本パラメータはクラトスと比較すると全体的に少々低めに設定されている。その一方で、クラトスよりも長期間パーティインしているため、称号(※数・種類共にゼロスの方が豊富)のステータスボーナス値によるレベルアップ補正の恩恵を受けやすく、また、術技の使用回数も稼ぎやすい傾向にある。
原作および『マイソロ』シリーズのAIは、女好きの設定が生かされ、女性キャラ優先で回復術を使用する。
戦闘中のモーションにも性格が表れており、円舞を思わせる優雅かつ大胆な動きが特徴的である。
称号「おしゃべり」の名に恥じず、戦闘中にやたらと喋る。
秘奥義は「シャイニング・バインド」、「ディバイン・ジャッジメント」(どちらもPS2版のみ)。
なお、秘奥義が発動する際、前者は「-天使化-」、後者は「-昇華-」のテロップが挿入される。
『ラタトスクの騎士』では前者が、『マイソロ』シリーズでは後者が採用された。また、どちらもテロップは挿入されない。
ゼロス派? クラトス派?
物語終盤にて、ゼロスとクラトスのどちらがその周回中パーティから永久的に外れるかの分岐イベントがある。
ゼロス残留ルートはクラトス以外が攻略されれば成立するが、クラトス再加入ルートの場合は彼自身が攻略されなければ成立しない。
クラトスを攻略した場合、ゼロス及びロイド(プレイヤー)を待つのは悲惨な結末である。動画内のコメントにてしばしば、クラトス派のプレイヤーが書き込んだと思われる「ずっと殺しててごめんね。」「○回やったけど全部殺した」といった旨のコメントが流れることがあるが、それはそのプレイヤーがクラトスしか攻略していないことを意味している。
なお、『シンフォニア』の2年後の物語『ラタトスクの騎士』では、前作のルート選択に関係なくゼロス残留ルートである。
余談だが、GC版では当該イベントの始めにクラトス再加入ルートの選択肢が別枠で存在した。
そのため、クラトスを攻略する上でクラトスの好感度はシステム的にあまり気にする必要がなく、当該イベント直前のセーブデータさえあればゼロス残留ルート(ゼロスの好感度を上げておけばゼロス本命ルートも)・クラトス再加入ルートの分岐を楽にすぐこなせた。
海外のゼロス
海外のとあるフォーラムにて、ゼロスのことを当初女だと勘違いしていた人が多数いたらしい。
当時、日本以外の国では、アニメ的な絵柄に慣れていなかったことが原因である。
また、同性愛に厳しい海外では、ゼロスは女性にしか「ハニー」と呼ばず、ロイドへの「ハニー」発言は消去されている。
中の人
『金髪の悪魔』でググると1番初めにでてくる。
TOSの主人公ロイド役・小西克幸をいじるのを生き甲斐としており、度が過ぎて時にはリスナーからのお手紙で「あまり小西さんをいじめないでください」とお叱りを受けるほどである。
また、TOAのジェイド役・子安武人とも仲が良く、テイルズオブシリーズの特典DVDで度々共演している。
ゼロスを演じていても時々中の人の素を感じさせる一瞬が見受けられ、ファンはそれを生温かく見守っている。
名言・迷言
- 「望まれて生まれた命じゃないからな」
- 「人が二人いれば必ずどちらかが犠牲になるんだぜ。優劣がつく。それは国も世界も同じだ。平等なんて・・・幻想だ」
- 「俺は・・・親ってのは子供を守るべき存在だと思うんだよ」
- 「俺さまが好きな奴も俺さまが嫌いな奴も、俺さまの住む世界にいていいってこった。それが『当たり前』なんだからなぁ」
- 「子供だからなんて言い訳するなよ。子供でもできる仕事はあるだろ。偉そうな口は、自分でできることをやってからききな」
- 「でひゃひゃ。能ある鷹は羽目を外すってね~」
- 「ゼロスフラッシュ☆」
関連動画
関連項目
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