ゼンガーとは、以下のことを現す。
- ゼンガー・ゾンボルト - スーパーロボット大戦シリーズの登場人物。
- Sänger - ドイツ系のファミリーネーム。「(聖歌隊の)歌手」という意味があるらしい。
ウムラウト付きのäは、ウムラウトが一般的ではない文化圏では「ae」で代用されて「Saenger」と表記されることもある。
英語圏などに移住した家系では「Sanger」として「サンガー」と発音しているケースもある。ドイツ国内でも、地方によっては「センガー」と濁らず発音することがあるという。
著名人としては以下のような人々が存在する。- マックス・ゼンガー(Max Sänger) - 19世紀後半に活動したドイツの産婦人科医。以下の経緯から、現代医学における帝王切開手術(母親の体を切り開いて赤ちゃんを取り出す手術)の進歩に多大な貢献をしたことで知られる。
彼はまだ30歳にもならない青年医師だった頃、学会にこう提案した。
ゼンガー「帝王切開した後ってさあ、子宮って取り出しちゃってるじゃん?でも、子宮の切り開いたところをこうやってちゃんと縫い合わせれば、ほら子宮残せるっぽくね?」
他の産婦人科医「うっそマジで!?」
それまでは、「子宮は縫っても無駄。つか逆効果。だから切ったらもう閉じられねえよ、摘出しちゃいなよ」という学説が主流だったらしい。
彼の提案のつい前年にKehrerという産婦人科医によって子宮を横に切る新しい帝王手術法が発見されていた。それまでは子宮を縦に切っていたのだが、縦に切ると子宮の筋肉繊維をぶった切っていたのでよくなかったらしい。Kehrerの手術法とSängerの縫合法を組み合わせると途端にうまくいくようになった。そして現代の帝王切開の基本形となって広まり今に至っている。 - ヴィリ・ゼンガー(Willi Sänger) - 第二次世界大戦当時のドイツ共産党員。ナチスへのレジスタンス組織(パルチザン)に所属して密かに抵抗活動を行っていたが、密告によって逮捕された。その後は裁判にかけられ、有罪となって処刑された。
戦後にソビエト連邦によって共産化された東ドイツでは、ナチスに対してレジスタンス活動を行い散っていったドイツ共産党員たちは英雄視された。ゼンガーもその対象となり、東ドイツ軍(国家人民軍)の陸軍が有したエリート降下猟兵部隊(実態は特殊部隊)である「第40航空突撃連隊"ヴィリ・ゼンガー"」の名の由来となった。 - オイゲン・ゼンガー(Eugen Sänger) - 1930年代~1960年代に活動したドイツの航空学者。ロケットやジェットエンジンの研究に従事した。
特に、大陸間ロケット爆撃機「ジルバーフォーゲル(Silbervogel 「銀の鳥」の意)」を立案したことが一部の軍事ヲタ(没兵器マニアとか)に有名。同案は第二次世界大戦の折にドイツがアメリカ合衆国本土を爆撃できる航空機をひねり出そうとした「アメリカ・ボンバー計画(Amerikabomber-Projekt)」の一部と見なされ、「ゼンガー計画」とも通称される。
このジルバーフォーゲルのアイディアは戦後にアメリカ軍関係者からも注目され、ノース・アメリカンX-15やボーイングX-20 ダイナ・ソアー(「X-20」の記事参照)はそれに触発されたものとも言われる。
- マックス・ゼンガー(Max Sänger) - 19世紀後半に活動したドイツの産婦人科医。以下の経緯から、現代医学における帝王切開手術(母親の体を切り開いて赤ちゃんを取り出す手術)の進歩に多大な貢献をしたことで知られる。
- Zenger - ドイツ系のファミリーネーム。ゼンガーと表記されることがある。だが、ドイツ式には「ツェンガー」と発音するらしい。
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「Sänger」>「オイゲン・ゼンガー(Eugen Sänger)」の説明文中で、「「ダイナソア」の記事参照」を「「X-20」の記事参照」に変更しました。