ソウルラッシュとは、2018年生まれの日本の競走馬である。黒鹿毛の牡馬。
主な勝ち鞍
2022年:マイラーズカップ(GⅡ)
2023年:京成杯オータムハンデキャップ(GⅢ)
2024年:マイルチャンピオンシップ(GⅠ)、マイラーズカップ(GⅡ)
概要
父ルーラーシップ、母エターナルブーケ、母の父マンハッタンカフェという血統。
父はキングカメハメハとエアグルーヴの間に生まれた良血馬で香港GⅠクイーンエリザベス2世カップの優勝馬。種牡馬としてはキセキやメールドグラースといった活躍馬を出している。
母は中央と地方両方で走ったが6戦未勝利。半兄にGⅡ青葉賞を勝ったヒラボクディープがいる。母父は菊花賞などGⅠ3勝を挙げ、種牡馬としてもジョーカプチーノなどの活躍馬を輩出。母父としてもテーオーケインズやタスティエーラを送り出し順調に実績を積んでいる。
2018年3月28日に北海道日高町の下河辺牧場にて誕生。馬主はキセキなどを所有していた石川達絵。所属はドリームジャーニー・オルフェーヴル兄弟やラブリーデイなどを手掛けた栗東の池江泰寿厩舎となった。
突撃せよ、その魂
2歳(2020年)
12月13日の中京芝2000mの2歳新馬戦にて荻野極を背にデビュー。中団から抜け出して2馬身差の完勝で初勝利を挙げた。
3歳(2021年)
2月のあすなろ賞(1勝クラス)から始動するも6着に敗れた。距離を伸ばして新緑賞(1勝クラス)に出走するも4着。その後も1勝クラスを3戦するも、それぞれ6・4・7着に終わった。
暮れの12月4日、中京競馬場の1勝クラスに浜中俊を背に出走。6番手の追走から上がり最速の脚で差し切って約1年ぶりの勝利をあげた。
続いて有馬記念前日に行われたクリスマスカップ(2勝クラス)に出走して、ここでも上がり最速の脚を披露して連勝とした。
4歳(2022年)
古馬初戦は3月末の春興ステークス(3勝クラス)で、5番手から位置取りを上げてると逃げ馬を捕らえて2馬身差の完勝。3連勝でオープン入りとなった。
続いて安田記念の前哨戦であるマイラーズカップに6番人気で出走。13番手とかなり後方構えて競馬から、直線で外目から追い込んで、勢いよく差し切って勝利。4連勝で重賞初制覇を果たした。
その後は安田記念に6番人気で出走するが13着と大敗を喫した。
秋はマイルチャンピオンシップの前哨戦である富士ステークスに出走して、外から脚を伸ばすも更に外から伸びたセリフォスに差し切られてしまい2着。本番のマイルチャンピオンシップでも外から脚を伸ばすも、ここでもセリフォスに外から抜き去られて4着に敗れた。
5歳(2023年)
連覇の懸かっていたマイラーズカップから始動して、中団から脚を伸ばすもシュネルマイスターとガイアフォースに交わされて3着。安田記念ではいいところなく9着に敗れた。
秋は京成杯オータムハンデキャップから始動。ここでは実績が見込まれてトップハンデの59kgを背負うことになったが、2番人気の支持を受けた。レースは4番手の追走から3番手に上がって直線を迎えると、一完歩づつ前に迫って差し切り、重賞2勝目を挙げた。
その後はマイルチャンピオンシップに3番人気で出走。中団に構えての追走から直線では馬群の開いた内から抜け出すも、外から豪脚を発揮して伸びたナミュールに交わされて2着に敗れた。
その後は香港国際競走に遠征して香港マイルに出走するがGolden Sixtyの4着に敗れた。
6歳(2024年)
昨年と同様にマイラーズカップからの始動して1番人気で出走。中団に構えて直線で外から勢いよく伸びて先頭に立つとセリフォスの追撃を振り切って完勝。2年ぶり2度目のマイラーズカップ制覇で、重賞3勝目を挙げた。
その後は安田記念に2番人気で出走。後方から脚を伸ばすもRomantic Warriorを捕らえられず、ナミュールにも交わされて3着に敗れた。
秋は富士ステークスから始動。中団での追走から馬群の間を通って抜け出しを図るもジュンブロッサムに差し切られて2着に敗れた。
その後はマイルチャンピオンシップに3度目となる出走。ここには欧州マイル王Charynが海外から参戦して、日本馬も昨年の覇者ナミュールや一昨年前の覇者セリフォス、昨年のエリザベス女王杯馬ブレイディヴェーグなどが参戦。ソウルラッシュは4番人気の支持を受けた。
レースでは発馬を決めるも二の脚がつかず中団後方に構えての追走。馬群の中から早めに動いて直線を迎えると勢いよく伸び脚を発揮させ、外から抜け出して後続を突き放す。最後には2着のエルトンバローズに2馬身半差を付ける完勝。7度目のGⅠ挑戦、マイルCS三度目の正直で念願のG1初制覇を果たした。
鞍上団野大成は前年高松宮記念以来のGⅠ2勝目。今回は完勝とあって喜色満面で早々にガッツポーズを決め5万円の制裁金をいただいた。なおこの日はウマ娘でマンハッタンカフェ役を務める小倉唯のライブツアーファイナルと同じ日だったためサイン馬券と話題になった。さらにこの日はウマ娘Twinkle Circle!大阪公演と同日でその公演ではメジロ讃歌が披露されこれもサインと言われた。(メジロ牧場・メジロ商事と石川達絵の勝負服は緑と白主体で似たデザインとなっている。)そしてこの勝利で2021年クラシック世代は2024年の国内マイルG1級競走全制覇を達成。世代のレベルの高さを改めて見せつけた。
この後は前年同様、招待を受けている香港マイルへ出走予定。当日団野は日本での騎乗があるため、鞍上は安田記念以来のモレイラ。現地ではGolden Sixtyが引退し、群雄割拠の香港マイル戦線に王者として再び乗り込む。
香港マイルでは五分のスタートを切ったが、追走に苦労して位置取りが後ろになるも4コーナーで大外に持ち出すと豪脚を発揮して2着を確保した。
7歳 (2025年)
香港マイル後、鞍上のモレイラから「1800mの方がいい」という進言もあって目標をドバイターフに合わせ、前哨戦として中山記念から始動。鞍上は団野大成。
スタートを五分に切ると中団に付け、ルメール鞍上の2番人気シックスペンスをマークしていたが、4コーナーで外に持ち出せず、先に抜け出したシックスペンスとエコロヴァルツを捉えられず3着に敗れた。
血統表
ルーラーシップ 2007 鹿毛 |
キングカメハメハ 2001 鹿毛 |
Kingmambo | Mr. Prospector |
Miesque | |||
*マンファス | *ラストタイクーン | ||
Pilot Bird | |||
エアグルーヴ 1993 鹿毛 |
*トニービン | *カンパラ | |
Severn Bridge | |||
ダイナカール | *ノーザンテースト | ||
シャダイフェザー | |||
エターナルブルー 2013 黒鹿毛 FNo.8-c |
マンハッタンカフェ 1998 青鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
*サトルチェンジ | Law Society | ||
Santa Luciana | |||
*キャットアリ 1999 鹿毛 |
Storm Cat | Storm Bird | |
Terlingua | |||
Careless Kitten | Caro | ||
T. C. Kitten |
クロス: Northern Dancer 5×5 (6.25%)
半弟に2024年関屋記念2着のディオがいる。いろんな媒体でよく「WRYYYYYYYYYYーーーッ!」とネタにされている。さらに半弟(ディオの全弟)のジョアジョルナータと合わせ、ソウルラッシュ自身も実際はオラオラッシュ由来か?と言われることがある。
関連動画
関連静画
関連リンク
- 競走馬情報 ソウルラッシュ Soul Rush(JPN) - JRA
- ソウルラッシュ (Soul Rush) | 競走馬データ - netkeiba
- ソウルラッシュ|JBISサーチ(JBIS-Search)
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