ソナチネ単語

概要

「凶暴な男、ここに眠る。」

1993年公開。北野武監督による4本目の映画作品。

沖縄の美しい自然を舞台に、理不尽で激しい暴力が巻き起こる、初期北野映画の集大成。

国内での評価は、一部の映画評論家を除いて、なお厳しい状態が続いていたが、ヨーロッパで公開されるや否や熱狂的なファンを数多く生み出し、キタニストと呼ばれる若者を数多く生むこととなった。

ノーベル賞受賞作家の大江健三郎は、この作品が好きだという。

あらすじ

北嶋組幹部の村川は、沖縄の友好団体・中松組が抗争に巻き込まれているため、救援に向かうよう指示を受ける。

どうせすぐ終わる抗争だからと言われ、しぶしぶ部下を引き連れて向かった村川だったが、彼らが訪れたことで逆に相手団体である阿南組を刺激してしまい、部下の殆どが爆殺され、抗争は激化する。

実はこの派遣。阿南組との手組みを狙い、ついでに組織の中で浮いた存在である村川の始末を考えた、北嶋組とその幹部、高橋の陰謀だったのだ。

逃げることもかなわず、無情に始末されていく村川の仲間達。
しかし当の村川は、失っていたような感情を取り戻すかのように、浜辺で相撲やロシアンルーレットに興じつつ、それまで見せたことのなかった笑いや怒りを徐々に見せるようになっていく。

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関連項目

• 北野武
• アウトレイジ
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