『ソニックマニア』とは、以下のものを指す。
- なんかサマーソニックの「前夜祭」を名打ったライブイベント。たまにやる。編者たちはよく知らない。
- セガ・ソニックチームが製作している(一部例外あり)ゲーム『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』シリーズのことがどうしようもないくらい好きすぎて、好きが高じて絵を描いたり動画を作ったり自分でゲームを作ったりしてしまうようなマニアックな人たちのこと。
- 2. のような人々によって製作中である2017年8月16日発売のソニックシリーズ最新作。ダウンロード専売。
ここでは3. について記述する。
概要
ソニックマニア SONIC MANIA |
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基本情報 | |
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ジャンル | 2Dアクション |
プレイ人数 | 1~2人 |
対応機種 | PlayStation4 Nintendo Switch XBOX One PC(Steam) |
開発元 | Christian Whitehead HEADCANNON PagodaWest Games |
発売元 | セガ |
発売日 | 2017年8月16日(家庭用) 2017年8月30日(PC版) |
価格 | 1800円(税別) |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
ゲームソフトテンプレート |
ソニック・ザ・ヘッジホッグ25周年を記念して2016年7月22日にアメリカ・サンディエゴで開催された「Sonic 25th Anniversary Party」にて発表された、ソニックシリーズの最新タイトルである。
対応機種はプレイステーション4/Xbox One/Nintendo Switch/PC(Steam)。
ジャンルは昔ながらの2Dプラットフォーミングアクションであり、色数制限など含めてメガドライブ版を彷彿とさせるドット絵グラフィックだが、単純なレトロスペクティブに留まらず、現代の最新技術によって生み出される、アニメパターンが当時のものより補間されたモーションや、MDでは実現できなかった巨大なスプライトによる大掛かりな仕掛けが特徴的。また、ゲーム画面をブラウン管風にできるフィルターモードも搭載している。
全体的な挙動は『ソニック・ザ・ヘッジホッグ3』準拠であり、『ソニック3』に登場した三種類のバリアもアイテムボックスから入手できる。
プロデューサーにセガ・ソニックチームから『ソニックアドベンチャー』シリーズのディレクターを務め、現在ソニックチーム統括の飯塚隆氏、そしてメインプログラマーにiOS版『ソニック・ザ・ヘッジホッグCD』を勝手に製作し、そのあまりの完成度の高さになんとセガのお墨付きをもらったスーパープログラマーのChristian Whitehead氏。
Whitehead氏はその後もメガドライブ版ソニック1、ソニック2のiOS移植版を(「勝手に作る→セガの許可をもらう」という形で)製作しており、今回晴れて正式に『ソニック』開発の第一人者に抜擢されることとなった。
他にもHEADCANNON(iOS版ソニック1・2の開発サポートを担当)、PagodaWest Games(iOS向けゲームを多数開発)といった2つのインディーゲームスタジオが開発に参加している他、本編の楽曲制作はTee Lopes氏(PagodaWest Games所属のコンポーザー、ソニックシリーズの楽曲を趣味でリミックスしてYoutubeに公開していた)、各種トレーラーの音楽はHyper Potions(chiptuneユニット、ソニックの楽曲をリミックスしてSoundcloud等で公開)、そしてPre-Order Trailerやオープニングのアニメーションは過去にソニックのアメコミシリーズを手掛けたTyson Hesse氏。まさにソニックのマニアたちが集まって作られたゲームである。
2018年7月19日に追加要素を付加したPS4とNintendo Switchのパッケージ版『ソニックマニア・プラス』が発売されたと同時に、追加要素のみのソニックマニアのDLC『アンコールパック』も同時配信された。
ストーリー
エンジェルアイランドに謎の鉱石「ファントムルビー」が眠っているということを知った悪の天才科学者Dr.エッグマンは、ファントムルビーを我が物にせんと自ら開発したエッグマンロボ軍団をエンジェルアイランドへと送り込む。
まんまとファントムルビーの発掘に成功したエッグマンロボたちだったが、突如周囲の時空が歪み、エッグマンロボたちはそれぞれ見たこともない姿に変わり、偶然その場に居合わせたソニックたちも巻き込んでグリーンヒルへとワープしてしまう。
ソニックと仲間たちはDr.エッグマンたちの野望を止めるため、グリーンヒルを駆け出した。
ソニックマニア・プラス及びDLC版の追加ストーリーはクラシックソニックにおけるソニックフォースの後日談となっていて、(クラシック)ソニックが元の世界に帰還した際に、ファントムルビーが飛んでいってしまい、それを追っていたら、マイティーとレイが捕まっていて、ソニックが彼らを助けることを決意。
片方を救助した途端、もう片方1人(助けなかったほう)が倒したはずであるヘビーマジシャンが化けていた偽物である事が判明。
そしてヘビーマジシャンがファントムルビーを使用し、他のハードボイルドヘビーズを復活させ、ソニック達は新たな世界で戦うこととなる。
登場キャラクター
全バージョンで登場
- ソニック・ザ・ヘッジホッグ(Sonic the Hedgehog)
- プレイヤーキャラクターの一人。
言わずと知れたシリーズ通しての主人公。世界最速のハリネズミ。
自由と冒険をこよなく愛し、少し短気だが優しい性格。
今回は新しい固有アクションとして「ドロップダッシュ」が新登場。ジャンプ中に回転エネルギーをためて、着地した瞬間から素早くダッシュができる。 - マイルス "テイルス" パウアー(Miles "Tails" Prower)
- プレイヤーキャラクターの一人。
ソニックの相棒の心優しい子ギツネ。2本の尻尾がトレードマーク。
固有アクションはおなじみの「飛行」。2本の尻尾を使って空を飛ぶことでソニックでは到達が難しい場所にでも行ける他、2人プレイではソニックをつかんで引っ張り上げることもできる。 - ナックルズ・ザ・エキドゥナ(Knuckles the Echidna)
- プレイヤーキャラクターの一人。
頑固で直情径行の赤いハリモグラ。
「 壁登り」や「滑空」といった固有アクションは本作でも健在で、一部のゾーンではナックルズでプレイするとソニックやテイルスとは違う場所からスタートすることも。 - Dr.エッグマン(Dr. Eggman)
- 本作でもやっぱり悪役。何度倒されても世界征服を諦めきれないIQ300の天才科学者。
今回は新たに開発したロボット軍団を率いて謎の鉱石「ファントムルビー」を強奪するが、その悪事は彼も予想できない事態へと発展する... - ハード ボイルド へビーズ(Hard Boiled Heavies)
- 今回の新キャラクター。エッグマン製のエリートロボ軍団。通称HBH。
元はエッグマンに忠実な、『ソニック&ナックルズ』のエッグマンロボたちだったが、ファントムルビーの力で姿が変わり、自分たちの意志で暴走してしまう。 - ビーン・ザ・ダイナマイト(Bean the Dynamite)
バーク・ザ・ポーラーベアー(Bark the Polar Bear)
ファング・ザ・スナイパー(Fang the Sniper) - シリーズでもあんまり目立たない方の脇役たち。
本作ではミラージュサルーンゾーン背景の手配書としてカメオ出演している。
その他ステージの背景にはソニックシリーズやセガ関連の小ネタが隠されているとか。
DLC及びソニックマニア・プラスのみ登場
- マイティー・ザ・アルマジロ(Mighty the Armadillo)
- プレイヤーキャラクターの一人。
セガソニック・ザ・ヘッジホッグが初デビューのアルマジロ。
最後に登場したカオティクスから23年の時を得て、復活した。
カオティクスでの三角飛びはオミットされてしまったが、怪力設定はまだ生きており、それを生かしたストンピングによるハンマードロップで、一部のギミックを破壊できる能力を新たに得た。
ちなみに他のカオティクスのベクター、エスピオ、チャーミーの3人は登場していないが、PVでナックルズと拳をつきあわせるというファンには嬉しい演出があった(ただしアニメ版ではナックルズはマイティーのことを知らないという描写があった)。
カオティクス時の設定は旅行好きで平和主義で窮地に陥ると力を発揮するという設定であった。 - レイ・ザ・フライングスクイレラル(Ray the Flying Squirrel)
- プレイヤーキャラクターの一人。
マイティー同様セガソニック・ザ・ヘッジホッグが初デビューのムササビ。
初デビューのセガソニック・ザ・ヘッジホッグ以降まったく登場していなかったが、25年の時を得て復活。
ムササビらしく、滑空による長時間浮遊を得意としているがテイルスとは浮遊方法はまったく違う。
マイティーと違いレイはこれといったキャラ設定がない。
ステージ構成
メガドライブ版初代『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』~『ソニック&ナックルズ』までの作品から厳選されたステージが、オリジナルの雰囲気そのままに大幅アレンジを加えて収録されることが発表されている。またその他にも、オリジナリティ溢れる新規ステージが多数収録されている。
『ソニック2』以降と同様の1ZONE2ACT構成であり、ACT1とACT2ではBGMのアレンジもガラリと変わる。各ACT間は『ソニック3』のようにシームレスに移行する。
GREEN HILL ZONE―グリーンヒルゾーン FROMソニック・ザ・ヘッジホッグ
もはや知らないソニックファンはいないであろう、メガドライブ版『ソニック1』の最初のステージ。本作ではオリジナル版の要素を受け継ぎつつ、とあるルートでは背景が変わって谷の下にある洞窟を走り回れるという『ソニックジェネレーションズ』でも見られた要素が追加されている。また、ラストには意外な展開が…?
FLYING BATTERY ZONE―フライングバッテリーゾーン FROMソニック&ナックルズ
『&ナックルズ』に登場したエッグマンの飛行艦隊。磁力波を使って壁や天井を走れる戦艦内や暴風吹き荒れる戦艦の外など、印象深い場面が登場している。
STARDUST SPEEDWAY ZONE:Past―スターダストスピードウェイゾーン(過去) FROMソニック・ザ・ヘッジホッグCD
かつて『ソニックCD』でメタルソニックとの激闘の舞台になったステージ。過去の面のみのリメイクだが、随所に現在の面やバッドフューチャー面、そしてグッドフューチャー面を思い起こさせる要素も散りばめられている。
CHEMICAL PLANT ZONE―ケミカルプラントゾーン FROMソニック・ザ・ヘッジホッグ2
『ソニック2』で多くのプレイヤーを苦しめた、化学工場をイメージしたステージ。本作ではDNAの二重らせんのようなギミックや巨大な注射器で薬品を化学反応させてトランポリンのようなゼリー状に変化させる仕掛けなど、原作になかったギミックも追加されている。また、ラストには意外な「アレ」が突然始まる。
一見ソニックとは会社が同じだけで無縁に思える「ソレ」だが、日本国外のジェネシス(MD)版ではカートゥーン版ソニックのキャラに差し替わった『Dr.エッグマンのミーンビーンマシーン』としてリリースされており、同作では2P対戦のBGMだった「あの人」のテーマもアレンジが施されて流れる。
HYDROCITY ZONE―ハイドロシティゾーン FROMソニック・ザ・ヘッジホッグ3
『ソニック3』で第2ゾーンとして登場していた水中有りのステージ。
METALIC MADNESS ZONE―メタリックマッドネスゾーン FROMソニック・ザ・ヘッジホッグCD
『ソニックCD』では最終面だったステージ。ソニック達が小さくなるギミックは健在。
STUDIOPOLIS ZONE―スタジオポリスゾーン FROMソニックマニアオリジナル
「映画」をモチーフにしたきらびやかな都会風ステージ。テレビショップや映写機、カチンコやポップコーンショップといったガジェットが背景やギミックとして立ち並ぶ。また、放送車に乗るとソニックが電波になってステージ内をワープできるというギミックも。
MIRAGE SALOON ZONE―ミラージュサルーンゾーン FROMソニックマニアオリジナル
西部劇をモチーフにした砂漠のステージ。砂でできているので一度通ると崩れてしまう360°ループなど、砂漠ならではのギミックが楽しい。また、ソニックを弾丸のように撃ち出す巨大な銃や、ピアノを模したバネなど、西部劇風のギミックも盛り沢山である。
ボーナスステージとスペシャルステージ
今回もクラシックソニックおなじみのスペシャルステージは健在。それに加えて『ソニック3』から導入されたボーナスステージも存在している。
スペシャルステージはACT中に隠された巨大リングの中に入ると開始する。『ソニックCD』のスペシャルステージを基にしており、3D空間でソニックたちを走らせてカオスエメラルドを持ったUFOを追いかける。ブルーのボールを一定数取るとソニックのスピードが上がり、リングを取ると残り時間が増える。
このステージの3D空間は「MD以上セガサターン以下」の性能制限を最大限活かして表現されており、ソニックたちはローポリ、地形やオブジェクトは2Dの拡大縮小で表現されている。
ボーナスステージはリングを25枚以上持った状態でポイントマーカーを通過すると現れる星の輪をくぐると始まる。『ソニック3』のスペシャルステージ「ブルースフィア」のリメイク版で、ブルーボールを通過してすべてレッドボールに変えることが目的。
このボーナスステージを達成すると得られるのは「メダル」。全てのブルーボールをレッドボールにしてクリアするとシルバーメダル、さらに全てのリングを取ってクリアするとゴールドメダルがもらえる。メダルを集めるとメインゲームの「NO SAVEモード」で選べる「ソニックのW回転アタックが使える」「ナックルズを相棒にしてプレイできる」などのオプション項目や、サウンドテストやブルースフィア単体のゲームなどのおまけモードがアンロックされていく。
関連動画
関連商品
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関連項目
外部リンク
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