『ソニックX』(ソニック・エックス)は2003年4月6日から2004年3月28日までテレビ東京系列で放送されたゲーム『ソニックシリーズ』を題材にしたテレビアニメ。全78話が製作され、日本では52話、欧米では78話まで放送された。
日本のキャラを題材にした、日本で製作されたアニメにもかかわらず、肝心の日本で全話放送されていない、という奇妙な状態が長らく続いていたが、2009年8月6日に「東京ムービーONLINE」他にて53話以降の配信が開始。欧米での第2期放送から約3年を経て、日本語版を全話視聴することが可能となった。
概要
キャラクターの設定などは細部で異なる部分はあるものの、基本的にゲームと同じである。
第1期前半(1話~26話)は、カオスエメラルドの暴走によって、人間の世界に飛ばされてしまったソニック達と、人間の少年クリスとのふれあいが描かれる。後半(27話~52話)は、ソニックアドベンチャー2作、ソニックバトルなどゲームを元にした話が展開されながら、元の世界に帰らなければいけなくなったソニックとクリスの別れが、感動的な挿入歌とともに描かれる。
第2期(53話~78話)は、舞台を宇宙に移して、惑星の命の源「プラネットエッグ」を狙う謎の生命体『メタレックス』との戦いをくりひろげる。
よく比較されるのが、TBS系のゲーム原作朝アニメ『星のカービィ』である。アニメカービィが、その当時の時事ネタパロディや社会風刺を扱うことが多かったのに対し、本作は多少のメタフィクションを含みながら、悪役エッグマン一味のたくらみを阻止していくという、王道子供アニメである『ヤッターマン』にも似た風格を持っている(実際、視聴率は悪くなかった)。
また、シーズンごとのクライマックスシーンになると、なぜか『言葉にできない』等オフコース(小田和正)の歌が挿入歌として流れる。(スタッフの暴走だと思われる。なお、DVD版では別の曲に差し替わっている)
このアニメにおける主な登場人物紹介
- ソニック・ザ・ヘッジホッグ:そのクールな魅力でクリスをメロメロにする。全てがカッコイイ。20話以外。
- クリス:第1期中盤からソニックへの異常な愛情を抱く。終盤にはソニックを拉致して逃避行を図るも失敗。第2期にはなかなか頼りがいのある「見た目は子供、頭脳は大人」な18歳としてソニックたちの世界にやってくる。まぁ制作会社同じだし
- ナックルズ・ザ・エキドゥナ:当初はクールにきめていたが、次第に化けの皮がはがれてくる。某ビースト声優の神奈延年の名演も相まって、ボケキャラが完全に定着。自慢の武器は「喋る苦労」。名台詞は「俺はソニックの仲間じゃない」「ニラ饅頭!」「打ちっぱなしってわけね」「あ、フロ~ラルぅ」「(チェスの台を持って)おいソニック! お前の番だぞ~!」「むろふしー!」。非常に硬派である。
- タナカ:クリスの家の執事。困ったときはタナカを呼ぼう。空手は…きっと役に立たない。
- サムおじさん:通称「阿部ムスカ」。俺は覚えるのも早ければ、忘れるのも早い!
- エッグマン:このアニメにおける真の主人公。ときにナッコーズを騙し、ときにクリスに悪役とは思えない名説教をする。デコー、ボコー、ボックンとともにエッグマン帝国の夢はまだはじまったばかりだ!
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関連項目
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