ソニーグループ株式会社 [東証1部:6758 NYSE:SONY]
東京都 港区 港南一丁目7-1
ソニー株式会社 (Sony Corporation) とは、電機・電子機器、ゲーム、金融、音楽・映画などの事業を展開する日本の多国籍企業。2021年4月に経営体制が再編され、親会社はソニーグループ株式会社となり持株会社に移行した。
概要
1946年、井深大と盛田昭夫らによって創立。東京・日本橋にあった白木屋デパートの一角を間借りして創業した。第二次世界大戦後の創業と、他の日本を代表する電気・電子機器メーカーより歴史は浅いが、1979年に誕生したウォークマンなど、次々と革新的な商品を世に送り出して世界的大企業にまで成長を遂げた。
2010年代に入ると他の日本の電機メーカー同様に経営悪化に直面し、パソコン事業「VAIO」の売却、テレビ事業の分社化など経営の見直しを行った。
2010年代後半から経営状況は好転している。カメラ事業では、ミラーレスカメラで世界シェア1位を獲得しているほか、スマートフォン用のイメージセンサは圧倒的なシェアを持っている。その他には金融分野や、ゲーム・エンタテインメント分野の収益が好調。
企業の体質としては技術力の強さと独自規格に対するこだわりが挙げられる。特に技術力の強さはCMなどで本社自ら謳っている。
下記の商品項目にて分かるように巨大な企業グループであり、作っている商品の数は非常に多いが、主に
の3つがソニーの主な業務として挙げられる。かつては家電・電機メーカーというくくりで語られることが多かったが、現在は業務の多角化が進み、単なる電機メーカーではなくなっている。一例として、アニプレックスはソニーのグループ企業ソニー・ミュージックエンタテインメントの子会社であり、アニメ制作においても大きな影響力を持つ。
近年のビジネスモデルの特徴として、リカーリング事業(売り切りではなく、継続的に収益を得る事業)への移行が進んでいることが挙げられる。ゲーム事業では、会員数が4000万人に上るプレイステーション・ネットワーク(PSN)の有料サービス「PlayStation Plus」からの収益が大きい。また、音楽事業においても、CDなどパッケージを売るモデルからサブスクリプションへの転換が進んでいる。
ヒストリー(関連会社含む)
- 1946年5月7日 東京通信工業株式会社 設立
- 1955年8月7日 日本初のトランジスタラジオ「TR-55」発売
- 1958年1月 ソニー株式会社(現社名)へ社名変更、同年に東証一部上場
- 1960年 米国に法人設立
- 1968年 米国でCBSソニーレコードを設立、音楽事業に参入
- 1968年10月31日 世界初のトリニトロンカラーテレビ「KV-1310」発売
- 1970年 ニューヨーク証券取引所へ上場(日本企業初)
- 1975年 ビデオカセット規格「ベータマックス」発表
- 1979年 ソニー・プルデンシャル生命保険を設立、保険事業に参入
- 1979年7月1日 ウォークマン 1号機「TPS-L2」(カセット方式)発売
- 1980年 世界初のCCDカラーカメラを開発
- 1982年10月1日 世界初のCDプレーヤー「CDP-101」発売、世界初の音楽CDも同時に発売
- 1988年 MOディスク(光磁気ディスク)発売
- 1992年 MD(ミニディスク)発表
- 1993年 ソニー・コンピュータエンタテインメント設立、ゲーム事業に参入
- 1994年12月3日 プレイステーション発売
- 1997年7月1日 VAIO発売
- 1999年6月1日 AIBO発売
- 2000年3月4日 プレイステーション2発売
- 2001年 ソニー・エリクソンモバイル設立(スウェーデンのエリクソンと合弁)
- 2001年 ソニー銀行設立(三井住友銀行と合弁)
- 2003年4月10日 世界初のブルーレイディスクレコーダー「BDZ-S77」発売
- 2004年12月12日 プレイステーション・ポータブル発売
- 2005年 テレビのブランド名称をBRAVIA(ブラビア)に変更
- 2006年 新本社の「ソニーシティ」が東京都港区に完成
- 2006年11月11日 プレイステーション3発売
- 2006年11月 プレイステーションネットワーク(PSN) サービス開始
- 2007年 世界初の有機ELテレビ「XEL-1」発売
- 2008年5月14日 AIWAブランドの終結を発表
- 2011年12月17日 プレイステーション・ヴィータ発売
- 2014年 VAIO事業を売却
- 2014年2月22日 プレイステーション4発売
- 2020年1月 電気自動車「VISION-S」発表
- 2020年11月12日 プレイステーション5発売
- 2021年 純利益が初の1兆円突破
- 2021年4月 グループ体制を再編
ソニーの製品名・ブランドの項目
映像機器
- α(カメラ) (デジタル一眼カメラ)
- BRAVIA (テレビ)
- HMZ-T1 (ヘッドマウントディスプレイ)
- サイバーショット (デジタルカメラ)
- ハンディカム (ビデオカメラ)
- HDR-AS15 (アクションカメラ)
音響機器
情報家電
- VAIO (パソコン) 2014年7月にVAIO株式会社へ事業譲渡。ソニー製品では無くなった。
- Xperia (スマートフォン)
- Sony Tablet (タブレットPC)
- Reader(ソニー) (電子書籍リーダー)
コンシューマゲーム
ソフトウェア
- SonicStage (楽曲管理ソフトウェア)
- Sony Vegas (動画編集ソフトウェア)
- Media Go (マルチメディア管理ソフトウェア)
- Media Manager (マルチメディア管理ソフトウェア)
その他
他にも販売は終了しているが、トリニトロンというブラウン管テレビやスゴ録というビデオレコーダーを作っていた。
ソニーが生み出した規格
他多数
主なグループ会社
- ソニー株式会社[電機](ソニーモバイルコミュニケーションズ、ソニーエレクトロニクス、ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ、ソニーホームエンタテインメント&サウンドプロダクツが統合)
- ソニー・インタラクティブエンタテインメント[ゲーム]
- ソニーセミコンダクタソリューションズ[半導体・センサ]
- ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント (日本) [映像]
- ソニーフィナンシャルホールディングス[保険・金融]
- ソニー生命保険株式会社
- ソニー損害保険株式会社
- ソニー銀行株式会社
- ソニー・ミュージックグループ(グローバル)[音楽]
- ソニー・ミュージックエンタテインメント(日本)[音楽]
個人情報流出事件
ソニーは多々、個人情報流出の事件を起こしている。特に大きかったのは2011年のPlayStation Network個人情報流出事件で、この時期に個人情報流出が集中している。流出した人数は1億人以上に及ぶ。
年 月 日 | 内 容 |
2004年9月17日 | ソニー生命保険がパソコンのウィルス感染により個人情報を流出。流出した人数は1,456人。原因は社員が使っているファイル交換ソフト、Shareである。詳細はこちらを参照![]() |
2005年5月20日 | ソニーマーケティングがボーダフォンの携帯電話申込書の控えを紛失。流出した人数は146人。後に公園で発見される。詳細はこちらを参照![]() |
2011年04月27日 | SCEのPlaystation Networkに4月21日から不正アクセス攻撃が始まり、同日よりPSNの全サービスを停止。1週間後の4月27日に大規模な個人情報流出があったと発表した。事件発生から1週間が過ぎた後、世界各国でソニーに対しての聴聞会の任意出頭が要請される。 この事件はwikipediaのPlayStation Network個人情報流出事件の記事で詳しく纏められている。 ![]() |
2011年5月3日 | ソニーオンラインエンタテインメントが 同年4月19日にSOEへの不正アクセス攻撃があり、5月3日にSOEアカウントサービスの登録者の個人情報当時が流出した可能性があることを発表した。流出した人数は2460万名。 |
2011年5月5日 | ソニー・エレクトロニクスのWebサーバ上で2001年当時の顧客情報がgoogleキャッシュなどで捕捉されていた。10年間放置されていたとされる。流出した人数は2500名。 |
2011年5月24日 | ソニー・ミュージックエンタテインメントがギリシャ支社のWebサイトから個人情報を流出。流出した人数は8500名。 |
2011年5月25日 | ソニー・エリクソンがカナダ支社の公式Webから個人情報を漏洩。、流出した人数は2000名。 |
2011年6月3日 | ソニー・ピクチャーズがハッカー集団の攻撃により個人情報を流出。流出した件数は約100万。さらにミュージックレコードを75000件、ミュージッククーポンを350万件流出。 |
ステルスマーケティング問題
ソニーはあらゆるステルスマーケティングに関わっていると言われている。実際に行ったステルスマーケティングと以下が判明している。詳細はステルスマーケティングの記事を参照のこと。
- デビットマニング事件(架空の映画評論家を使って自社の映画を宣伝させていた事件)
- Zipatoni社事件(個人ファンサイトがマーケティング会社Zipatoni社によって運営されていた事が発覚した事件)
- ウォークマンの宣伝(ウォークマンを装着して山手線に乗り込み、一日中回る事で、流行していると錯覚させる)
- ラジオの宣伝(超小型のラジオを海外で売り込む際、ドイツの大学生をサクラとして雇って宣伝を行った。)
他にもステルスマーケティングを下記のように他の手法で数多く行なっていると言われており、その事について言及しているニュース記事も存在する。
関連動画
関連生放送
関連項目
- アニプレックス
- ステルスマーケティング
- ブルーレイ
- 5.1chサラウンド
- ソニー仙台FC
- 電機メーカーの一覧
- ソニータイマー
- 信頼と安心のソニーブランド
- 株式会社WillVii(ソニーのOBが作った会社)
- 平井一夫
外部リンク
子記事
兄弟記事
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