ソニーのiPhoneとは、デジタルに疎いくせしていっちょ前にiPhoneを使いたがる一般人が発した迷言である。
概要
2018年12月6日にはてなダイアリー上で発表された「【追記あり】Wi-Fiはタダで使えると思っている奴多すぎ問題」という記事において、スマホ販売員と自称する記事主が困った客から言われたとする発言が出典。
「ソニーのiPhoneください」って言われて、ああ、Xperiaのことかな、と思って案内したら「だから、ソニーのiPhoneですよ!」ってiPhone売り場まで連れていかれ、
「この中でソニーのiPhoneどれですか?私はソニーのしか使ったことがないから、東芝とかパナソニックとかのiPhone渡されても操作できないんですよ!」とまくしたてられ、
「いや…iPhoneは全てアップルってメーカーが作ってるのでどれも同じですよ」って伝えても
「私のはソニーなの!!アップルなんて聞いたことがない!!契約したときにしっかりソニーと言われました!」とかブチギレしだして
当店にはソニーのiPhoneはありませんね・・・他のお店当たってください・・・と言うしかなかった。
『iPhoneはApple社の製品』というネット界隈の住人には当たり前すぎる常識を逸脱したこの発言ははてなダイアリーからすぐにTwitterなどに飛び火し、話題となった。
考察
AppleとiPhoneの関係を説明されても頑なに考えを改めなかったこの客は「スマホはiPhoneのみが本物であり、そんな高性能な製品を作っているのはソニーしかない!」という凝り固まった思想があったからと考えられる。さらに「契約したときにソニーの製品だと言われた」とも発言しており、iPhone購入時に販売店から適当な説明を受けた、もしくはソニーのスマホ(Xperia?)を購入したものの機種名まで理解せずに勝手に『スマホ=iPhone』と解釈してソニーのiPhoneなる謎機種が爆誕したもののとも思われる。
補足
ちなみに、ソニーのiPhoneは存在しないが、同じApple社の生産するパソコンのMacintoshには1990年代後半にライセンス契約で他社が製造したMacintosh互換機が存在する。よって「パイオニアのMacintosh」は実在した。なお、他社の類似例ではシャープが1986年に「ツインファミコン」なるファミコン互換ゲーム機を開発しており、このような例はいくつか存在している。
小話 ~未開の地東京~
iPhoneがApple社によるスマートフォンのブランドであることは、大百科を閲覧する諸兄姉にとって常識である。
しかし、常識とはしょせん一集団においてのみ通じるローカルルールに過ぎない。「ソニーのiPhone」という言葉は、自明だがそれ故に忘れがちな真理を呼び覚ましてくれる。我々は何故「ソニーのiPhone」が生まれたのかという
疑問を解決するため、発信源と目される東京都に向かった。
「まだ日本にこんなところがあったのか…」
思わず口に出てしまった言葉を同行した上司に失礼だと咎められた。
家族一人一人に光回線を買い与える家、ノーガードの家庭用Wi-Fiにたかる隣人たち、
そして彼らはストレートネックな我々を監視する様に見詰めている。
IoTにVR、ブロックチェーンや機械学習だのと浮かれていた
我々は改めて農村の現状を噛み締めていた。
スマホを扱う量販店に居たのは老いた母親一人
我々を見るなり全てを悟ったのか、涙ながらに
「今ドコモ使ってるんですけど、本物のiPhone使いたいんでソフトバンクのiPhoneにしたいんですけど、ドコモのままソフトバンクのiPhoneに機種変更してください」と3時間ほど粘った。
我々はこの時初めて1を許そうと思った。
誰が悪い訳ではない、農村の貧しさが全て悪かったのだ。
我々は1の母親から貰った干し柿を手に、
打ちひしがれながら東京へと帰路についた。
関連項目
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