ソフビとは、以下のものの略称である。
この項目では1に関する説明を行う。
概要
古くから親しまれている「ソフビ人形」に使用されている素材であり、正式名称は「PVC(ポリ塩化ビニール)」である。
1950年代頃までは玩具の素材は「セルロイド」と呼ばれる合成樹脂がさかんに使用されていたが、
耐久力の無さや強い発火性が問題となり、その代わりに使用され始めたのがソフビである。
強い熱で硬化する性質を持っているので、それを利用して中が空洞になる「中空成型」と呼ばれる方法で加工し、
パーツを差し込む事で組み立てる「間着」と呼ばれる方法でパーツ同士を接合する物が多い。
また、硬化後のソフビはドライヤーやお湯などの熱で柔らかくしたり、冷水などで冷やして再び硬化させる事も可能である。
もしパーツが曲がったりしているソフビがあれば、上記の方法で元の型に近い状態まで戻す事が出来る。
金型を使用するので大量生産が可能だが、1つの金型で作り続けると早い内に金型が破損を起こす為、
大量生産する際は金型から抜いたものを更に金型用の原型として使用する「増し型」を行う事で、
同じ型の商品を一気に生産するという方式を取っている。
ただし原型からふた回りほど縮んでしまうので、これを考慮して原型はあらかじめ大きめに作っておくのが一般的である。
ソフビ人形は世界各地で販売されているが、日本では特撮もののキャラクターが主に販売されており、
ゴジラやガメラ等の映画怪獣や、ウルトラマン、仮面ライダー、スーパー戦隊シリーズ等の特撮ヒーローものが多い。
かつてゴジラやウルトラQの時代で怪獣ブームが巻き起こった際にその立役者となったと言われているのが怪獣ソフビ人形であり、
その影響が現在でも続いているのが特撮もののソフビ人形が未だに根付いている最大の理由だと思われる。
ソフビは多少乱暴に扱っても壊れにくく、その辺りも評価されている要因の1つだとされている。
基本的に安価であり、親が子に買い与えやすいというメリットもあるだろう。
かつては硬い硬質素材で作られたソフビが多く、角や牙など尖った部分が折れる事案が多数発生していた。
しかし1990年代のPL法改正の影響で素材変更を余儀なくされてしまい、現在は軟質素材がメインとなっている。
以前に比べると弾力があるので壊れにくく、結果的にはPL法改正のお陰で品質が向上したのかもしれない。
現在ではバンダイの様な大企業の他にも、様々なインディーズメーカーが新作を世に送り出し続けている。
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