ソプラニスタとは、女性の最高音域であるソプラノパートを歌える成人男性歌手である。
概要
17〜18世紀のヨーロッパでは、変声前の男児を去勢し、人為的に変声をなくし、少年時の高音を保ったまま大人になった歌手「カストラート」が絶大な人気を誇っていた。
ボーイソプラノの清らかな声でありながら成人男性の肺活量を持って歌われるその歌声は、驚愕の的であり、当時の上流階級の女性はしばしば失神したとさえ伝わる。
その後人道的理由により少年の去勢が禁止され、カストラートは徐々に衰退、消滅していったが、現代において、非常に稀であるが去勢せずともソプラノ音域を歌う事ができる成人男性歌手がおり、それらは通常のカウンターテナー歌手と区別して「ソプラニスタ(男性ソプラノ)」と呼ばれる。
一般の男性と同じく変声を迎えたが、裏声で非常に高い音域を歌えるためソプラニスタになった者もいれば、何らかの理由によりほとんど変声を経ず、ほぼ少年期の声のまま成人した者もいる。
彼らの歌声は、カストラートに最も近いものとして注目されている。
しかし先天的なものも関与するため詳細は不明な部分も多い。
関連動画
関連項目
- 1
- 0pt
- ページ番号: 4413734
- リビジョン番号: 2390730
- 編集内容についての説明/コメント:
記事冒頭の「ソプラニスタ」を太字化しました。「関連項目」に「音楽関連用語の一覧」「Radu Marian」を追加しました。