ソレスタルビーイングとは、『機動戦士ガンダム00』に関連する以下の用語である。
- ソレスタルビーイング(組織) - イオリア・シュヘンベルグが創設した私設武装組織 → (本項にて記述)
- ソレスタルビーイング(航行艦) - イノベイターにより建造されたコロニー型外宇宙航行母艦
- ソレスタルビーイング(劇中劇) - 『劇場版機動戦士ガンダム00』における劇中劇 → (本項にて記述)
ソレスタルビーイング(組織)
概要
21世紀の後半に現れた学者イオリア・シュヘンベルグによって創設された、私設武装組織。
一介の組織でありながら、既存のMSを遥かに上回る機動兵器「ガンダム」を所有しており、西暦2307年のある日突如として登場。"世界からの紛争根絶"を掲げ、紛争やテロを起こした相手に武力介入することを宣言し、以後紛争やテロの発生した地域に武力介入を行っていった。
しかし、チームトリニティの登場以降、計画の根幹だったヴェーダがハッキングされていることが明らかになってから計画が崩れ始める。第1期第20話においてガンダムの動力であるGNドライヴのデッドコピーが裏切り者により三勢力側に流出したことでミリタリーバランスが崩れ、一度組織が壊滅する。
第2期以降は、ガンダムの力を使って人間を弾圧するアロウズのみを対象として戦うようになった。
劇場版ではアロウズがなくなり、政府も平和路線へと舵を切っているので、畏怖の象徴となるガンダムは使用せず、フラッグなど既存のMSを使って出来るだけ目立たないよう戦っている。(地上用には、粒子貯蔵タンクを搭載したリペア系のガンダムを使用)
組織体制・構成員
組織ではガンダムが実行部隊となっており、量子演算コンピュータ「ヴェーダ」の指示に従ってミッションを遂行していく。ガンダムのシステム制御などもヴェーダのバックアップによって処理されている。
当初はガンダムチームのみしか登場しなかったが、第2期ではラグランジュポイントの秘密ドックで作業している他のメンバーの姿が確認されており、また、外伝(漫画版)などでもガンダムチームとは別にサポート専門で動くチーム「フェレシュテ」やCBメンバーのスカウトを行う者などが登場している。
トレミーチーム |
チーム・トリニティエージェント・監視者
|
イノベイター(イノベイド)その他 |
[※1] 第2期のラグランジュポイント登場のモブ。名称不明。
構成組織
- プトレマイオスチーム(トレミーチーム・1stチーム)
- 戦争を行ったり紛争幇助を働いた国家・組織・企業を殲滅する実行部隊。所属機は第3世代ガンダムであるエクシア・デュナメス・キュリオス・ヴァーチェ。GNドライヴが4基しか製造されていないためガンダムの動力は全てこのチームに振り分けられている。
- 当初は実行部隊がこのトレミーチームしかいなかったが、ガンダムスローネで構成された2ndチーム「チームトリニティ」が登場したことからそれまでのガンダム4機は1stチームの扱いになった。
- チームトリニティ(2ndチーム)
- 15話より登場した2ndチーム。所属機はスローネアイン・スローネツヴァイ・スローネドライ。トレミーチームは存在を知らなかったがヴェーダには登録されていたため正式のガンダムチームとして扱われている。
- 実際には一部の監視者とイノベイド側によって作られ登録されたチームであり、ヴェーダの計画として生み出されたチームではない。第1期終盤にヨハンとミハエルが死亡してチームが壊滅、第2期終盤にチーム最後の一人であるネーナが死亡した。
- フェレシュテ
- 元・第2世代ガンダムマイスターのシャル・アクスティカによって設立されたガンダムチームのサポート組織。存在が秘密であるためガンダムチーム側で知る人間はイアン・ヴァスティやDr.モレノなどごくわずかしかいない。ガンダム用のGNドライヴは実際は5基製造されており、その5番目のドライヴを使用したガンダムが所属している。
- 第1期ではプトレマイオスチーム側の影として活動。第1期終了後は合流して吸収統合されたが、第2期終了後にプトレマイオスチームが表立って動けなくなったため、再び設立された。
- エージェント
- 世界各地にいる、ソレスタルビーイングを支援するスポンサー。エージェントの代表としては王留美など。
- 第2期以降のスポンサーは激減しており、大口は王商会のみとなっていた。劇場版においては王商会からの支援もなくなってしまい、ソレスタルビーイングも資金難に陥っていた。
- 監視者
- 監視者とは、世界の行く末を見守る役目を持った、代々の子孫に引き継がれる役職である。イオリア・シュヘンベルグがCBのブレーキ措置として用意した機関で、世界に影響を及ぼせる者や莫大な資金を持つ者など30人の有力なメンバーで構成されており、全員一致の場合のみヴェーダの決定すら覆す否決権を持つ。ただしヴェーダに保管されているデータはLv3までしか閲覧できない。[※1]
- 第2期ではリボンズ・アルマークの手によって全員抹殺されており、アレハンドロ・コーナーとラグナ・ハーヴェイ以外の正体は不明。(その後、イノベイドの中から6人が新たな監視者として選出された)
[※1] ちなみにスメラギ・李・ノリエガはLv.4まで、ティエリアやリボンズらイノベイド達は最高位のLv.7まで閲覧可能。
ソレスタルビーイング(劇中劇)
概要
作中における2314年に公開された映画。2312年の独立治安維持部隊アロウズの暴走(TVアニメ2期)に立ち向かうソレスタルビーイングの若者達の活躍を描いた作品。
……とだけ書くと、ほとんどTVアニメ2期とさほど変わっていないように見える。が、世間一般にはソレスタルビーイングのメンバーの素性が明かされていない等の理由から、大使を除いた人物描写がまるで異なっていたりする。でもやっぱりアレルヤ枠はハブラレルヤ枠であった。
また、メカ演出(MSは実機やCGではなく、着ぐるみである)に関しては他のガンダムシリーズのそれをパロディ化したものも。
なお、劇場版ガンダム00中で描写されているのはわずか数分だが、実は3時間48分に及ぶ大長編映画である。なお入場特典もあったらしく、ルイス・ハレヴィが欲しがってたようだが、ダメ彼氏の沙慈はそれを貰い忘れたようで、その後激怒していたとのこと。
本劇中劇に対する反応
この劇中劇の映像は映画公開前に幕張メッセで行われた「ガンダム00 Supporter's Gathering 2010」というイベントで初めて公開され、映画の中ではOPの直後のカットに映し出された。
そして、スクリーン一杯に映し出されたものはアクシズやら種ポーズを決めて撃墜されるフラッグやら巨大なブーメランでカタロンを一掃するアヘッドやら、そしてこのタイミングでいるはずの無い大使ことアレハンドロ・コーナーであったことから、予備知識の無い状態で見ると間違いなく誤解を生む展開である。
とはいえセルフパロディとして十分に成立しており、おおむねネタとして好評である。
なお、作中に登場した人物の中での評価は割れている模様で、普通に面白がっている観客もいれば『新政府のプロパガンダ』と批判的に見ている観客の姿も見られる。
ちなみに本家CBの面々もこの映画を見に行った人はいる様で、指揮をしていた戦術予報士のスメラギ・李・ノリエガは不満を漏らしており、友人に連れられて見た沙慈・クロスロードも、当然のごとくボロクソに貶めていた。
「自分のポジションにいるのが髭面のオッサンなのが不満」(スメラギ)
「現実はあんなものではない」「僕出てなかったな※」「監督と脚本、爆死しろ」(沙慈)
※「出ていなくて良かった」という意味
登場人物
関連動画
関連項目
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