ゾディ・アック(AMA-100 Z'od-iacok)とは、ガンダム・センチネルに登場するモビルアーマー(MA)の事である。ネオ・ジオンによって作られたが製造上の欠陥から廃棄が決まり、ニューディサイズに譲渡された。ガンダム・センチネルにおけるラスボスである(ただし雑誌連載版では登場していない)。
概要
全長218mというMAというよりも戦艦といってもいいぐらいに巨大なMAで、見た目も生物的なモビルアーマーというよりはロケットそのまんまである(作中では教会の尖塔と表現されていた)メガ粒子砲発射時には前部が可動するので、まんま砲である。当然のことながら戦艦に格納することができず、平時は戦艦に牽引される。
MAというには余りにも身も蓋もなさ過ぎるような外見だが、これにはちゃんと理由があり、元々はネオ・ジオンの地球侵攻作戦において低軌道を制圧する目的で開発されたからである。最大の特徴はその空気力学的に設計されたフォルムで、これにより大気圏の上層まで下り、大気の反作用を利用した軌道が行えるので、推進剤の消費を抑えながら戦闘機のような機動が行える。最終決戦においても遙かに巨大な機体でありながらも、機動力ではSガンダムを圧倒した。って、MSの意味がないじゃないか。ただし、軌道制圧が目的なので地球圏に下りて戦う能力はない。
もう一つの特徴はなんといっても戦艦主砲級のメガ粒子砲でその破壊力は驚きの520メガワット。FAZZのハイパー・メガカノンが79.8MWなので如何に強威力だということが分かる。このメガ粒子砲を2門、12MWのビームカノンを12門、50MWの有線式ビームクローが4基と攻撃力の塊である。MS並の巨大ビットを搭載する計画もあり、うまくいけばハマーン専用ゾディ・アックなんていうのも登場したのかも知れないが、売りであるメガ粒子砲の欠陥によって葬り去られることとなる。メガ粒子砲を連射すると冷却機能が追いつかず、メガ粒子砲がメインエンジンに挟まれる形で配置されているため、粒子砲が過熱すればエンジン前部にある推進剤のタンクに伝わってしまい爆発するという致命的な欠陥を克服することができなかったため結果的に計画は中止、組み上がった機体も廃棄という落ちになってしまった。ネオ・ジオンも金がないというのに豪毅な失敗をやらかしたものである。
また、ゾディ・アックはゾアンⅠとゾアンⅡというMAが合体したものである。パイロットが二名必要なのもそのため。合体機体とはいっても、ゾディ・アックを水平方向にスライスしてみたらゾアン二機という単純なものである。この場合、武装は半分半分となる。ゾアン状態になると収納されていた手足や頭が出てくるので少しはMAらしくなるが、底面が真っ平らである。何処かのアイドルの胸のように。
また、この特性によって名前がゾディ・アックと・がついたことによって、曖昧さ回避を回避することができた。
作中での活躍
廃棄が決まった機体ではあったが、ネオ・ジオンの名前を出さずに連邦軍に嫌がらせができる事からニューディサイズに譲渡される。ただし、カラーリングを変える余裕がなかったのでジオン軍カラーで運用された。パイロットはゾアンⅠがトッシュ・クレイ、ゾアンⅡがファスト・サイド
連邦議会への殴り込みをかけようとするニューディサイズとそれを阻止するα任務部隊との軌道上の戦いにおいて、巨体に見合わない機動力と圧倒的な破壊力でα任務部隊を圧倒。ゾアンに分離するとトッシュとファストとの息の合った連携でSガンダムを追い詰めるが、前述の欠陥によってファスト機が自爆。トッシュはSガンダムとの交戦を続けるが戦闘が長引くと爆撃コースを外れてしまうことから、時間切れということでゾアンⅠから離脱。その後はSガンダムの奇跡の狙撃によって、トッシュや質力爆弾と化したゾアン本体ともども落とされてしまうが、勝負面から見れば単純な決着はつかなかった。
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関連項目
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