ぜひ
ゾナハ病とは、藤田和日郎の漫画『からくりサーカス』に登場する架空の病気である。
概要
正式名称「他者の副交感神経系優位状態認識における生理機能影響症(Z.O.N.A.P.H.A. Syndrome)」。
自動人形のサーカス団「真夜中のサーカス」がまき散らす銀の煙を吸引する事で発症する。発作を起こすと激しい呼吸困難と痛みを感じる。緩和するには他者の笑わせる事で改善する事が出来る。長く症状が続くと免疫力も低下し合併症を起こし死ぬ事が多いため『人を笑わせないと死んでしまう病気』と知られている。しかしこの病気の本当の恐ろしい所は『人を笑わせないと死んでしまう』のではなく『人を笑わせないと死ねなくなる』ことになる。このゾナハ病は大きく分けて3つの段階に分けられる。
作中の根幹に位置する設定の1つであり、様々なショッキングシーンを作り上げたトラウマメーカー。
第一段階
他者を笑わせないと呼吸困難に陥る発作が起こる。人を笑わせる事が出来るのであれば日常生活には支障は無い。
第二段階
免疫力が低下して、さまざまな合併症を起こす。人を笑わせないと死ぬとされるのはこの段階で合併症を起こして死んだケースが多いからである。
第三段階
新陳代謝が停止し体温が低温で一定化する。常時的な激痛や呼吸困難に苛まれながら全身が硬直し、飲食すら必要なく成長も止まる。外的要因以外では死ねなくなるのである。永久的に身体も動かせず呼吸困難と激痛に苛まれ続ける為、第二段階で死んだ方が幸せだとも言われる。
治療法
治療法は柔らかい石から生成される万病を治す霊薬生命の水(アクア・ウィタエ)を飲む事だけである。しかし、柔らかい石は行方が知れず、残された生命の水は既に自動人形を憎む錬金術師「白銀」が溶けており、これを飲んでしまえば白銀の精神の一部と自動人形への憎悪を継承し、自動人形破壊者「しろがね」になってしまう。つまり、ゾナハ病にかかったまま永遠の苦痛を味わうか、しろがねとなって自動人形と戦うかの究極的な二択しか残されていないのである。また生命の水のストックも現代ではほぼなくなっている為、増え続けるゾナハ病患者に対して生命の水の供給が出来なくなってしまっている。
もしゾナハ病の病原菌である超微細自動人形アポリオンを体内から取り除く方法があれば、生命の水に頼らず治療することも出来るのだが…。
起源から拡散まで
錬金術師「白金」(上記の「白銀」の弟)が作り上げた病気。彼は人の命を持った人形であり、自身の思い人をモチーフにしたフランシーヌ人形を作りあげたが、その人形は笑うという表情だけを浮かべる事が出来なかった。そこで彼は思い人を殺した者達への復讐も兼ねて、フランシーヌ人形を笑わせる為、ゾナハ病という病気を作りその思い人を殺した者達の村に撒いた。
それでも笑わなかったフランシーヌ人形に愛想を尽かした白金は彼女を捨てる。フランシーヌ人形は自身が笑わなかったから造物主に捨てられたと認識し、自分が笑える方法を探す為に白金が作り上げた自動人形である最古の四人と共に真夜中のサーカスを結成し、ゾナハ病を撒きながら自分を笑わせてくれる者を探す旅にでる事になる。
結果、世界中でゾナハ病が発病する事になる。
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関連項目
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