ゾルタン・アッカネンとは、映画「機動戦士ガンダムNT」の登場人物である。
書いちゃうんだなァ、これが!!
27歳、ジオン共和国軍(袖付き)大尉。乗機はシナンジュ・スタイン、ならびにⅡネオ・ジオング。
元々はジオン共和国軍(ネオ・ジオン残党軍=袖付き)が「シャアの再来」の候補として作り上げた強化人間の一人だが、その役にはフル・フロンタルが選ばれたため、「赤い彗星の失敗作」として蔑視されている。宇宙世紀0097年、地球圏にユニコーンガンダム3号機「フェネクス」が現れたことを知ったジオン共和国の国防大臣、モナハン・バハロにより、フェネクスの捕獲任務を命じられ、同じ目的を持つヨナ・バシュタやミシェル・ルオらルオ商会と激突する。
幼少期から様々な人体実験の被験者にされ、右目はその末に失明しており、代わりにサイコミュを内蔵した赤い義眼(サイコミュ・レンズ)を埋め込まれている。
「自分を失敗作呼ばわりする人間に吠え面をかかせる」ことを行動原理としており、そのためであれば他人がどうなろうとも全く意に介さないアナーキーな人物。加えて、生来の激昂しやすい性格もあいまって、劇中では己の心の赴くままに多くの殺戮を繰り広げる。
諸君ら、あんまりゴチャゴチャ書いてるとバカ見ちゃうよぉ!!
フェネクスの捜索中に、サイド6の学園都市コロニー「メーティス」においてサイコ・ウェーブ(サイコフレームが発する感応波)の反応を捉えたゾルタンは、部下を率いて潜入するが、その途中に同じくサイコ・ウェーブを捉えてやってきたヨナのナラティブガンダムと交戦。スペースコロニーに穴が空いてしまうことを承知の上で、シナンジュ・スタインのハイ・ビームライフルを発砲する、Ⅱネオ・ジオングを出撃させるなど、極めて自己中心的な行動を繰り広げる。この時に笑いながら発した「撃っちゃうんだなァ、これが!!」は、視聴者に強い印象を残した。
この時にナラティブガンダムに装備されていたのがファンネルではなくインコムだったことで「有線だと!? 失敗作相手には二流のガンダムで十分だとでも!?」と、失敗作呼ばわりされている自分へのあてつけだと決めつけて激昂し、さらにNT-Dの発動によりⅡネオ・ジオングを乗っ取られかけたことから、ヨナとナラティブガンダムを宿敵として付け狙うようになる。
しかし、メーティスでの傍若無人ぶりはジオン共和国軍内で大いに問題視され、モナハンはゾルタンがこれ以上暴走する前に処分することを決定し、ゾルタンの部下であるエリク・ユーゴ中尉にその旨を伝える。だが、ゾルタンはそれを立ち聞きしてしまい、失意と怒りに苛まれエリクを射殺。Ⅱネオ・ジオングに乗り込み、ジオン共和国領内のヘリウム3貯蔵プラントで暴れまわり、破壊の限りを尽くす。
やがて、それを感知してやってきたフェネクス、そしてナラティブガンダムと交戦し、ナラティブガンダムを大破させるも、ヨナをコクピットに受け入れたフェネクスにより、Ⅱネオ・ジオングのコアユニットたるシナンジュ・スタインを破壊され、ゾルタンは戦死。だが、今際の際に「死ねば溶け合えるんだろ?…楽になろうぜ」と、フェネクスもろとも心中するかのような言葉を残す。その思念はⅡネオ・ジオングのサイコシャードに影響を及ぼし、ヘリウム3の貯蔵タンクを核爆発させ、その衝撃で周囲のスペースコロニーを破壊しようとする。だが、フェネクスが大きな光の翼を広げてその衝撃波を相殺したことで、ゾルタンの望んだ破壊行為は未遂に終わった。
幼い頃から強化人間の実験体にされ続け、人の汚い面を見続けたためか、ニュータイプ論についても「宇宙に出てたかだか百年程度で人間が進化できるわけがない」「(ニュータイプが起こす)奇蹟を目にしても、ヒトはその本質を理解せず、現象しか見ようとしない(=兵器に利用することしか考えない)」と悲観した見方しか出来なかった彼は、ある意味で最も現実的であり、最後の最後に人の持つ可能性に未来を託すことを決めたフル・フロンタルとは真逆の人間だったと言えよう。脚本の福井晴敏も、シャアやフロンタルとは違い、勧善懲悪ものの「完全な悪」としてゾルタンを設定したと明かしている。
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関連項目ってのは、最後に見ないとな!
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