タイコム5(THAICOM5)とは、タイの通信会社、タイコムが運用していた通信衛星である。
概要
日本においては朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の国営テレビ「朝鮮中央テレビ(KCTV)」を国外向けに送信していたことで有名である。
1997年製のフランスのアルカテル・アレーニア・スペース社(現タレス・アレーニア・スペース社)製Spacebus3000Aシリーズの通信衛星。キャンセルでしばらく保管されていたが、タイコムに販売され、故障していたタイコム3代替機として2006年5月26日に欧州宇宙機関のアリアン5ECAロケットでギアナ宇宙センターより打ち上げられた。無事稼働が確認され10月2日からサービス開始。2019年12月18日に状況通信システムに不具合を起こしたと発表、顧客対応を検討開始2020年2月26日に衛星軌道から外したと発表された。後継機はタイコム6。なお朝鮮中央テレビはタイコム6を使わず中国のチャイナサット12(中星12)に乗り換えてサービスを続けている。
衛星位置は赤道上東経78.5度。仕様はHDTVに対応。Cバンドトランスポンダを25本、KUバンドトランスポンダを14本搭載。設計寿命は12年。
受信機器が大きく高価になるものの日本でも個人で受信可能だった(通信衛星ファンには申し訳ないが設置すると家がいかにも元祖ア〇バ系、ラジオラ〇フな怪しい感じになる)。
関連項目
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