タケノベルベットとは、1989年生まれに日本の競走馬である。
主な勝鞍
1992年:エリザベス女王杯(GI)、鳴尾記念(GII)
概要
現役時代の馬齢は旧表記を用いる。
1989年3月13日生まれ。父パドスール、母タケノダンサー、母父チャイナロック。デビューは遅めで、4歳新馬でデビュー。2戦目のチューリップ賞は3着となる(1着のアドラーブルはオークス馬、2着のニシノフラワーは桜花賞馬で、何気に1992年の牝馬三冠の勝ち馬がこのレースで複勝圏に全部入っている)。クラシック競走とは無縁で、その後野苺賞(4歳500万下(今の3歳1勝クラス))・ひめゆりステークス(4歳900万下(現在該当する区分は用いられないが、3歳2勝クラスに相当))を勝利した後、7月の中日スポーツ杯4歳ステークス(今のファルコンステークス)(GIII)を7着と惨敗する。夏季は休み、牝馬三冠最後のレース、エリザベス女王杯へ出走した。
当日は17番人気と極めて人気薄であった。彼女はこのレースで、後方集団に控え、差し切って2着のメジロカンムリに3馬身半つけてゴールインした(ちなみに3着はニシノフラワーであった。彼女は今でこそ短距離の早熟牝馬として知られているが、これはその後のスプリンターズステークス(当時は12月)の印象が強すぎるためだろう。後のスプリント王サクラバクシンオーに対し1400m以下のレースで唯一土をつけた馬だからである)。単勝は9130円となかなかのものになった。馬連は70470円ととんでもない額になった。
その後彼女は鳴尾記念に出走。そこを勝利しこの勝利がフロックでないことを示した。年明けの5歳は日経新春杯(GIII)からスタート。そこを3着とする(1着はエリザベス女王杯6着だったエルカーサリバー、2着はナイスネイチャ)と、天皇賞(春)の前哨戦である阪神大賞典(GII)へ出走する。メジロパーマーには負けたがナイスネイチャには勝つ2着となる。その後天皇賞(春)(GI)へ出走し10着となって引退、繁殖入りした。
産駒には目立った活躍馬はいないが、牝系は2021年時点でまだ残っている。2014年2月28日、放牧中の事故により死去。
血統表
*パドスール Pas de Seul 1979 鹿毛 |
Mill Reef 1968 鹿毛 |
Never Bend | Nasrullah |
Lalun | |||
Milan Mill | Princequillo | ||
Virginia Water | |||
Thereby 1965 黒鹿毛 |
Star Moss | Mossborough | |
Star of France | |||
Besides | Naucide | ||
Bees Knees | |||
タケノダンサー 1971 栗毛 FNo.2-f |
*チャイナロック 1953 栃栗毛 |
Rockefella | Hyperion |
Rockfel | |||
May Wong | Rustom Pasha | ||
Wezzan | |||
*ラダンスーズ 1964 鹿毛 |
Le Levanstell | Le Lavandou | |
Stella's Sister | |||
Star Dancer | Arctic Star | ||
Dancing Time | |||
競走馬の4代血統表 |
関連動画
関連項目
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