タケユタカとは、1971年生まれの元競走馬・元繁殖牝馬である。
概要
父パーソロン、母ハヤススム、母父グレーロード。ディープインパクト産駒ではない。父は現在は衰退したとはいえパーソロン系と呼ばれるほどの一大勢力を日本で築いた大種牡馬。また、全兄に京成杯3歳ステークス(現在の京王杯2歳ステークス)を制したヤマトダケがいる。「タケ」は冠名で、馬主はタケホープと同じ。
この記事を見る時点で誰もが思い浮かべているであろう「あの人」は1969年生まれで、少し早く生まれてその名を名乗っている。代々競馬に携わる家の生まれであることを踏まえれば幼少期の彼から名前を取るという行為も不可能とは言えないが、明らかに偶然である。
1973年にデビュー後、2戦目の3歳未勝利戦で勝利するも、3戦目の3歳200万下で19着に沈みこの競走を最後に引退した。
これだけで終わっていれば、単に「あの名騎手と同じ名前の馬」で終わったのだが、実は子孫に活躍馬を出しており、牝系として見てみるとなかなかの馬である。
直仔としては宇都宮競馬に所属し史上2頭目の栃木三冠馬となった1988年生のカネユタカオーが代表産駒。また、1978年生のパーセントの系統からは、第1仔キタサンクインからキタサンチャンネル(ニュージーランドトロフィー)、孫にキタサンヒボタン(ファンタジーステークス)、キタサンサジン(東京スプリント)、第2仔キタサンコールの孫にキタサンミカヅキ(東京盃)といった中央・交流重賞馬が生まれており、地方重賞も含まれば他にもキタサンテイオー(全日本3歳優駿)、キタサンツバサ(クラウンカップ)、キタサンシーズン(埼玉新聞杯)、コールサインゼロ(イノセントカップ)などの馬もこの牝系から誕生している。
なお、「キタサン~」という名前からもわかる通り、北島三郎がタケユタカの子孫の多くを所有している。北島三郎もそのことは認識しており、キタサンブラックが2016年の天皇賞(春)に勝利した後の記者会見では「(武豊騎手に)その子に乗ってほしいと思ってましたから」とコメントしていた。武豊にキタサンブラックの騎乗依頼を出したのもこのような縁があったのである。
血統表
*パーソロン 1960 鹿毛 |
Mileslan 1953 鹿毛 |
My Babu | Djebel |
Perfume | |||
Oatflake | Coup de Lyon | ||
Avena | |||
Paleo 1953 鹿毛 |
Pharis | Pharos | |
Carissima | |||
Calonice | Abjer | ||
Coronis | |||
ハヤススム 1958 鹿毛 FNo.22-a |
*グレーロード 1942 芦毛 |
Mahmoud | Blenheim |
Mah Mahal | |||
Rude Awakening | Upset | ||
Cushion | |||
ミチモア 1947 黒鹿毛 |
*シアンモア | Buchan | |
Orlass | |||
雲道 | *トウルヌソル | ||
種道 |
クロス:Tourbillon 5×5(6.25%)、Gainsborough 5×5(6.25%)、Blandford 5×5(6.25%)
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関連項目
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