タブレットPC、タブレット端末とは、ペンタブレット機能やタッチパネルを搭載したモバイルコンピュータのことである。
概要
タブレットPCとは名前のとおりタブレット機能を備えたパソコン(PC/AT互換機)のことをであるが、近年国内で販売されるタブレットPCにはiPad(iOS)やAndroidタブレットといった携帯端末用OS搭載機種を含める場合もあり、定義は曖昧になってきている。2012年にはタブレット専用のWindows RTが登場したこともあり、最近ではOSを問わず7インチを超えるタッチ対応端末をまとめてタブレット端末、またはタブレットと呼ぶことが多い。
本来「タブレットPC」とはMicrosoftが提唱したもので、ペンタブレット機能とWindows XP Tablet PC Editionを搭載したモバイルコンピュータのことだった。大々的なキャンペーンを展開して売りだしたが、当初の目論見ほど一般消費者には普及しなかった(企業向けにはそれ以前から多くのタブレット搭載機が出荷され、一定の市場を築いている)。
それから約10年の月日が流れた2010年代前半、タブレット端末の市場が急伸する。皮肉なことに、ブームのきっかけを作ったのはWindowsではなくAppleのiOSを搭載したiPhoneおよびiPadだった。また遅れて登場したAndroidタブレットもiOS端末を超える勢いで市場を拡大させている。
種類
分類法は様々だが、構造上の特徴を見るとキーボードの付いているものと付いていないものに分けられる。従来はキーボード部分の折りたためるものをコンバーチブルタイプ、キーボードの無い機種をピュアタブと呼んでいたが、形状が多様化するにつれ、これら呼称は次第に廃れてきている。
Windowsを搭載するタブレットPCについては、2013年頃から一体型・分離型を問わずキーボードが標準で付属しているものは 2 in 1 と呼ばれるようになってきている。
OS
- Windows
- 上記のとおりMicrosoftは以前からタブレットPCの普及に尽力しており、XPでは専用のエディションを用意した。またVista以降では標準でタブレットに対応している。しかし、元はスタライスペンの利用を前提としたものであったため、指で操作するときはタイトルバーのボタンが小さすぎて使いづらいといった指摘もあった。そこでWindows 8ではタッチ操作に特化したModern UIが導入され、従来のデスクトップUIとの融合が図られた。
- iOS
- AppleのiPadおよびiPhoneに搭載されている。はじめはOS X iPhoneという名称だったものがiPhone OSとなり、iPadへ採用されるに至りiOSに改名された。前例のないUIで鮮烈なデビューを果たし、後に登場する携帯端末向けOSに多大な影響を与える。現在ではAppleがiPadを「ノート型パソコン代替機」に方針変更した事で、iPad向けiOSは高機能化したiPadOSとして独立した。
- Android
- Googleが中心となって開発しているLinuxベースのOSであり、搭載端末が多くの企業から販売されている。もともと小型端末向けのOSだったが、バージョン3.0からは10インチクラスの大型パネルにも対応した。2015年現在、iOSやWindowsを超える高いシェアを獲得している。
- その他
- Amazonは自社の販売する端末にAndroidをベースにしたFire OSを採用している。
2011年以降Tizen、Firefox OS、Ubuntu on tablet、Sailfish OSなどいくつかの携帯端末用OSが発表された。その一部を搭載したタブレット端末も登場しているが、2015年3月現在日本では発売されていない。
ニコニコ動画の視聴
Windows機はRTも含めFlashに対応しているため、基本的にニコニコ動画を視聴可能。よほど低スペックでもない限り、問題が出ることは少ない。
iPadはFlashを再生できないため、当初はニコニコ動画の視聴はできなかったが、2010年9月にリリースされたニコニコ動画iPad向けHTML5プレーヤー、あるいは2012年5月1日リリースの公式アプリによって視聴が可能となった。
Androidは以前はFlashをインストールできたが、現在はサポートが終了したため視聴する際は2012年11月21日にリリースされた公式アプリを利用する。また一部には4.0以降の端末でFlashが動作するブラウザも存在するが、サポート対象外である。
ニコニコ大百科との関係
ペンタブレットと同様に、WindowsタブレットPCを使うとお絵カキコが快適。しかし、所有している(と公言している)大百科絵師はほとんどいない。
関連動画
関連項目
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