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タムリエル(Tamriel)とは、ベセスダ・ソフトワークスのコンピュータRPG「The Elder Scrolls」シリーズに登場する架空の大陸の名前である。
古代エルフ語で「暁の美(夜明けの美)」を意味する。また、第二紀の血で血を洗う騒乱を嘆き「Arena(闘技場)」とも言われる。
概要
神々が創世した世界「ムンダス」の中にある惑星「ニルン」。そのニルンにある大陸の中で世界最大という設定である。より詳しい内容については「神々/宗教」の項目を参照。
東にアカヴィル大陸、西にヨクーダ大陸、北にアトモーラ大陸、南にアルドメリ大陸など複数の地域があり、それらの大陸から移住してきた種族が長い年月をかけて進化・多様化しており、現在はいろんな種族の集う土地となっている。ニルンの周辺には月となる衛星が二つあり、一部種族の信奉対象になっている。
大陸上の地域(国家)は全部で9つあり、文化様式・住んでいる種族の比率・政治体制などがいずれも異なる。全ての国はタムリエルに存在する「帝国」の傘下に入っており、各自での自治が許されている。しかし人権無視、種族差別、宗教対立など様々な問題も抱えており、また帝国の支配に反発する反帝国派もいるため、どの地域においても基本的にあまり平和は安定しない。
「The Elder Scrolls」シリーズの作品はいずれもこのタムリエル大陸の一地域を舞台としており、各作品の主人公(プレイヤー)はそこで繰り広げられる戦争・事件などに関わっていくという筋立てになっている。同じ大陸の中で起こる出来事であるため、シリーズの中に出てくる内容には過去の作品に出てくるキャラ・物語・場所などが何かしら関わっていることもあるので、シリーズファンならニヤリとしてしまう部分もあるだろう。
地理
※地域の並びはアルファベット順
ブラックマーシュ(Black Marsh)
「黒い沼」を意味する土地でアルゴニアンたちはここを「アルゴニア」と呼び故郷としている。
名前の意味するとおり湿地が多く有毒のガスや液体に溢れている。ただし毒に耐性をもつアルゴニアンには問題ない。
タムリエルのゴミも多く流れ着く場所であるため、タムリエルで最も開発の進んでいない"秘境"扱いの土地になっており、他のタムリエル住民もゴミ溜めとして見下している。
第四紀においては、レッドマウンテンの火山活動でダークエルフ達が住めなくなっているモロウィンドにアルゴニアンが侵攻したため、ブラックマーシュとモロウィンドの二つがアルゴニアンの土地になっている模様。
シロディール (Cyrodiil)
タムリエル大陸の中心地となる国家。中央の島には円のような形をした帝都インペリアルシティがあり、その中心部にはシロディールを象徴する巨大な建造物「白金の塔(White Gold Tower)」がある。帝都内は住居区画、商業区画など複数の区画に分割されている。
はるか昔は、古代エルフの一種族アイレイドがこの地域を支配しており、魔法文明のもと人間(ネディック)たちを奴隷とし支配してきたが、アカトシュの加護を受けた人間たちの反乱によって追放された。インペリアルシティはその時に人間たちが引き継いだものである。
インペリアルシティの周辺地域には多くの遺跡が残されている。これはかつてこの地がエルフによって統治されていたことを示すものだが、現在の人間ですら手にあまるものであるため、調査などは行われず放置されたままになっている。
第三紀の末に、デイドラを信奉する者たちによってオブリビオン動乱が引き起こされ、当時の皇帝だったユリエル・セプティム7世が暗殺された。後に「クヴァッチの英雄」と呼ばれた名も無き囚人と最後の皇帝であったマーティン・セプティムらの活躍によって動乱は終結したものの、各地に出現したデイドラの侵攻により帝国は急速に弱体化した。
第四紀に、エルフの組織サルモールと帝国との間に発生した「白金戦争」において一度はエルフ側に占拠されたが、スカイリムやハンマーフェルなどの支援を受けた帝国軍により奪還される。この時に結んだ白金協定はインペリアルシティの中心部にある白金の塔にて結ばれたことからそう呼ばれている。ちなみに、『Oblivion』に登場していた帝都の本屋「First Edition(日本語版では初版書房)」が『Skyrim』でも健在であることが知られている(レイブン・ロックのアラーノ夫人が製本依頼を出している)。
エルスウェーア(Elsweyr)
タムリエルの南に広がる砂漠地域でカジート達の故郷。
常に太陽の光が降り注いでおりカジートたちには気持ちの良い場所であるらしい。しかし、同時にスクゥーマ(麻薬)の産地という不名誉な肩書きもついている。
ハンマーフェルと同様に岩山や砂漠の広がる土地であり、現在も砂の中に多くの遺跡や国が眠っているとされているが、詳細は不明である(そもそもカジート自体が放牧民的な性格であるため記録・資料の類がほとんどない)。
第四紀においてはサマーセット島、ヴァレンウッドと共に帝国に反旗を翻しアルドメリ自治領を形成しているが、実際はサマーセット島のハイエルフ達に良いように使われており、傀儡国家と成り果てている。
ハンマーフェル(Hammerfell)
タムリエルの西にある地域。エルスウェーアと同様に砂漠と岩山が広がるが、エルスウェーアに比べて水場や緑は多い。
ヨクーダ大陸からレッドガード達が移住してきた土地であるためレッドガードの故郷として知られている。先住民はドワーフとゴブリン、獣人など。ただしドワーフは姿を消しており、ゴブリンや獣人はレッドガードとの争いに敗れてハイロックの方へ追いやられた。
ちなみにハンマーフェルの名前はレッドガードが付けたものではなく先住民であったドワーフが付けた名前「ヴォレンフェル」が元になっている。戦鎚「ヴォレンドラング」が落ちた場所であることが由来で、後にハンマーフェルに変化する。
タイバー・セプティムによって帝国に統一されたあとは長らく帝国の傘下であり続けてきたが、第四紀に発生した白金戦争において、帝国がハンマーフェルをサルモールに割譲するとそれに反発、帝国軍もサルモールも両方撃退して独立した。
ハイロック(High Rock)
タムリエル大陸の北西に位置する、ブレトンとオークの故郷。「TES2:DaggerFall」の舞台の一つとなったダガーフォールをはじめとして4都市が存在する。
南のハンマーフェルとの間にあるイリアック湾には、かつてハイロックを支配していたアルトマーの一族であるディレニの一族の島バルフィエラ島と、シロディールの白金の塔とサマーセットの水晶の塔のモデルとなったと考えられている、タムリエルで最も古い建造物「アダマンチンの塔」がある。 [1] [2]
昔はいくつもの都市国家が乱立、内戦を繰り返していたため「タムリエルの中でも最も危険な地域」扱いされていた。『Daggerfall』でも様々な陰謀や動乱があったが、エンディングによる「西の歪み」事件が起きてからは都市が激減し4都市だけになってしまった。それ以降は平穏が続いており、危険地域扱いされることはなくなった。
第四紀においては、ブラック・マーシュ、ハンマーフェルが個別で独立し、モロウウィンドは壊滅・混乱状態、サマーセット島あらためアリノール、ヴァレンウッド、エルスウェーアはアルドメリ自治領として独立・建国と、地方が様々な形で帝国から独立していくのに対し、ハイロックはスカイリムと共に帝国領として残っている。
モロウウィンド(Morrowind)
タムリエル大陸の東にある地域。モロウィンドとも。ダークエルフ(ダンマー)たちの故郷として知られている。山や地下にはかつてドワーフ(ドゥーマー)たちも住んでいた。
タムリエルで最も大きな火山レッドマウンテンがあるヴァーデンフェル島と、それを囲むようにU字に形成されている本土からなる地域。魂を吸い取る岩山が空を飛んでいたり隕石が落っこちてきたり、地面から心臓がでてきたり現人神が何人も現れたり夜中にワンコが跳梁跋扈していたりと、変わったできごとには事欠かない土地である。
レドラン、テルヴァンニ、フラールなど大きい権力を持つ貴族・名家が評議員として政治を行うという議会制度をとっている。南方にある首都モーンホールドは、バレンジア女王の子供であるヘルセスが統治している。第三紀では現人神を称するエルフ3人を擁するトリビュナル(トライビュナル)という組織があったが、ネレヴァルの転生者ネレヴァリンと呼ばれた者が現れて関わったことで、現人神はその姿を消しトリビュナルは崩壊した。
第三紀末に発生したオブリビオン動乱においては、首都防衛を最優先とした帝国側により兵士がすべてシロディールに引き上げてしまったためデイドラに対して無防備状態となり、各ダンマーの名家が協力して自前の兵士たちを総動員させることで何とか耐えしのいだ。このため反帝国感情はすさまじく、親・帝国派だった貴族フラール家はこのときの事件が元で没落した。
第四紀はじめにレッドマウンテンが噴火したことで呼吸すらできない死の大地と化しており、加えてダークエルフによる支配と抑圧を受けてきたアルゴニアン達が侵攻してきたことにより現在はモロウウィンドが乗っ取られている。噴火後にスカイリムからソルスセイム島が譲渡され生き残ったダークエルフの一部はソルスセイム島へ避難した。その他は方々を頼ってどうにか生き延びているが、どこの避難先でもウィンドヘルムのような人種差別や難民の受け入れを渋る排他的観念がまかり通っており、あまり良い扱いをされていない。
噴火から200年経過した「Dragonborn」においては、ソルスセイム島からヴァーデンフェル島へ行く船が出ているらしく、港町など沿岸地域は健在らしい。また、モロウウィンドの首都が南東のモーンホールドから北西のブラックライトに替わったことが語られている(ソルスセイムから南、ウィンドヘルムから山を越えて東にある都市、もっと簡単に言うとU字の左上)。
スカイリム(Skyrim)
タムリエル北部の山と雪の多い地域。タムリエルで最も標高の高い山である「世界のノド(Throat of the World)」がここにあり、グレイビアードと呼ばれるノルドの修行者たちがいると伝わっている。
古代ノルド(ネディック)が北のアトモーラ大陸から入植してきた際に一番最初に到達した地であり、タムリエルにおける人間文明の最初の発祥地でもある。入植後の人間たちはここを基点として文明を広めていったとされる。
地域を9つに分けそれぞれの地域を首長(Jarl)が治めるという秩序だった自治体制が行われている。スカイリムの代表者となる"上級王"は9人の首長全員が集まって開かれる会議「ムート」で選出される。公の場において決闘を求められた場合は上級王はこれに応じなくてはならず、上級王がその決闘にて死去した場合は挑戦者がムート開催を要求できる権利を持つとされる。
首長の選出についてはホワイトランやソリチュードなど平野部のほうは民主的に合議の中から首長が決められる形となっているが、ウィンドヘルムやリフテンのような交通の便が悪くやや閉鎖的なところでは血族のほうが優先され、世襲制・強者だけがすべてを握るかのような形になっている。これは人間が生きるには厳しい環境である北国スカイリムで生きていくために民の団結が必要であり、戦士を生業にしている者たちを多く抱えているという国家事情もあってか、「強者でなければ指導者は務まらない」という強者の血族を神聖視するノルドの伝統や風潮に基づくものである。
同胞団の先祖として有名なイスグラモルは、入植した人間族の最初の王であり、彼が建てた王国が「ウィンドヘルム」である [3]。現在も彼が建国した都市と居城は4000年以上にわたって受けつがれ使われており、ウィンドヘルムの首長はイスグラモルの血を引く者から決められている(別に血族から選ぶルールなのではなく、風潮としてその様なことになっている)。
なお、自治は許されているが地域同士での争いごとは"ご法度"とされている。イスグラモル以降スカイリムの上級王はイスグラモルの血族から選ばれ、代々の上級王が周辺の土地を次々と傘下におさめていた。しかしイスグラモルの直系が絶えたため選出を合議制に変更したとたん上級王争いが発生(継承戦争)。この内乱が終結するまでの間に、それまで傘下におさめてきた土地を、エルフら他種族との戦争で全部ぶんどられてしまった苦い経験からきている。
第一紀以前には、北部にスノーエルフ(ファルメル)が先住していたが、人間との戦争によってこの土地を追いやられたため現在は姿が見られない。
サマーセット諸島(Summerset Isle)
ハイエルフ(アルトマー)たちが最も多く住む場所。「サマーセット群島」とも呼ぶ。本島であるサマーセット島、横にある細長い島オーリドン、サイジック会の本拠地アルテウム島など、複数の島々から構成されている。 [4]
古代エルフ(アルドマー)がアルドメリ大陸から入植してきた際にタムリエル大陸で一番最初にたどり着いた場所であり、全てのエルフ族の起源となる地域とされている。またこの地には、アルトマーにとっての象徴である"水晶の塔"がある。[5]
サマーセット本島は諸島の中で最も大きく、最も文明の進んだ地域であり、石造りの建物と緑の調和をとった美しい風景となっている。首都は本島の南西部にある都市アリノール。 [6]
ただ、「タムリエルの中で最も神に近い偉大な存在は自分たちだけである」というエルフ至上主義者は本島にたくさんおり、サマーセットに他種族が入ってくる環境を嫌っている。[7]
オーリドンは諸島の中で最もタムリエルに近く、他の種族などの侵攻を防いだり、他種族との交流が多いなど、本島の緩衝地帯として機能してきた。そのためサマーセット本島に比べれば他種族が多く住んでいる。
三番目に大きいとされるアルテウム島には、タムリエル最古の修道会であるサイジック会とその本拠地がある。サイジック会を出身とする魔法使いには、魔術師ギルドの創立者ヴァヌス・ガレリオン、虫の王マニマルコ、タイバー・セプティムに仕えた魔闘士ズーリン・アルクタスなどがいる。
ただ、アルテウム島を訪れた者の記述によると、姿を消したり場所を変えたりすることがあるらしく、アルテウム島の形も場所も不明らしい。[8]
魔法文明の発祥地ともされており、現在タムリエルで一般に使われる魔法はサイジック会の魔法体系が源流となっている。なお魔法至上主義・秘密主義のサイジック会は「魔法は扱い方を理解している一部の者だけが使うべきだ」として魔法を一般に教えようとしなかったため、それに反発した同会出身のガレリオンによって魔術師ギルドが設立され、サイジック会の高度な魔法を誰でも使いやすい形に改良して広めたことで魔法が一般化したという歴史がある。[9] [10]
第三紀の末に発生したオブリビオン動乱ではこの地域もデイドラに襲われたが、魔法に優れるハイエルフ達が早々にオブリビオンの門を閉じることに成功したため、帝国に比べてダメージは少なかったとされる。
第四紀においては、この地域から現れたエルフ至上主義者のハイエルフたちがタムリエル支配を目指した組織「サルモール(Thalmor)」を結成。オブリビオン動乱を救ったと主張・工作してサマーセット島の行政から外交まで握っているため、事実上政府の役割を果たしている状態である。
ヴァレンウッド(Vallenwood)
ウッドエルフ(ボズマー)が多く住む緑にあふれた土地。巨大な木がたくさん存在し、その中に家を造るという文化様式をもっている。特に首都のエルデンルートにはヴァレンウッドにおいても最も巨大な木があり、その上部に王宮がある。
自然との調和を重視した生活を心がけており、この地域出身であるボズマーは身体能力を生かして盗賊や射手、レンジャーや斥候などの身軽な職業に就くことが多い。
ボズマーを導いた存在である精霊イフレとの契約「グリーンパクト」 (Green Pact)なるルールにより、ボズマーは自分の国の自然を傷つけること(木を切ったり葉っぱを切ったり果物をとったり)を禁じられている……はずなのだが、ヴァレンウッド以外の木製品を使っていたり、ヴァレンウッド以外の土地にてワイン農家を経営していたり、「(契約に含まれない)よそ者がやる分には問題ないよね」とヴァレンウッドへの来訪者に自然関係のことを色々やらせたりと、けっこうゆるかったりするようである。
ただ、ヴァレンウッドの自然は意思を持って生きているため、グリーンパクトが破られたときは本当に容赦がなく、獣やクリーチャーたちにボズマーを襲わせたり、イフレの代行者が自ら処刑にやってくるなど、割と恐ろしい部分もある。そのため、自然と意思を通わせられる預言者や代弁者はボズマーたちからは尊崇の念を持って扱われている。
第四紀においてはサマーセット島と共に帝国に反旗を翻してアルドメリ自治領を結成した事になっているが、ハイエルフ達の方が強力であるため実質傀儡国家となっている
地理(Q&A)
- 【Q1】 大陸って言われているわりには狭くない?
- 『Morrowind』以降の作品をプレイしているユーザーには上記のような疑問が浮かぶかもしれないが、実はタムリエル大陸のリアルの大きさは1200万平方km (12 million square kilometers)。アメリカ(9,833,517km²)やカナダ(9,984,670km²)よりも大きく、連邦を構成する国家を除いたロシア(12,213,042km²)と同等という規模である。[11]
- TESシリーズ2作目『ダガーフォール』は6万3000平方マイル(16万平方km)と異常に広いことで有名だったが、実際はダガーフォールですら縮尺されている状態である。
- 【Q2】 オリジナルサイズではできないの?
- 技術的にできないことはないだろうが、全てを入れたデータがどれほどのサイズになるかは定かではなく、どれほどの時間で完成するか分かったものではない。オンラインゲーム「The Elder Scrolls Online」においては、縮尺と地形データの容量は不明だが全土を開放していない状態で空き容量85GB以上が要求されている。[12]
- もし世界や都市をオリジナルサイズで作る場合、ダンジョンやイベント、フラグ設計からキャラ、シナリオまで全てに影響してしまい、DLCもそれらの規模と内容を踏まえたものになるため、どこのゲームメーカーも真っ青になるレベルの膨大な修正パッチが配信されることになると思われる。少なくとも現時点でのPCゲーム環境においては数百GBというサイズのPCゲームは非現実的でしかない。
- 【Q3】 ゲームで全部回れないの?
- メジャーナンバーの作品一つにつき一地域を舞台にする形で展開されているため、基本的にほかの地域にいくことはできない。ただし地形データそのものは収録されていたり、DLCでさらに別の土地が解禁されたりすることはある。
- なお、第1作目『Arena』はタムリエル全土が舞台である。オンラインゲーム『The Elder Scrolls Online』では第二紀のタムリエルを舞台としており、各国家の地域がアップグレードの形で開放されている(完全にすべての土地を開放しているわけではない)。
種族
人間
- 【インペリアル / Imperial】
- シロディール地方を故郷としている人間の民族。北のアトモーラ大陸からタムリエルに渡ってきた人種ネディックのうち、南に下って行きシロディールにいた者たちのことを呼ぶ。
- かつて古い時代においては、この地を統治していたエルフのアイレイドに奴隷とされてきたが、人間たちが起こした戦争「聖アレッシアの反乱」により解放されたことで、アイレイドたちが住んでいた帝都インペリアルシティを引き継ぐ形で独立した。
- なお、長期間にわたりエルフの奴隷として過ごしてきた影響で、解放された奴隷たちは自分たちの"主人"であるエルフの神を崇拝する文化思想に染まっていたため、反乱を主導した女帝アレッシアにより、人間とエルフの信仰を融合させた「八大神」が創設されたといわれている。 [13]
- 【ブレトン / Breton】
- ハイロックを故郷としている人間の民族。この地に住んでいたエルフと人間の混血によって生まれた種族であるため、魔法の扱いに長けている。
- 血とともにエルフの文化も習合したためか、宮廷や城などはエルフのそれに近いなど文化水準なども高く、宮廷料理人などがブレトンから輩出されるなど食文化などでも評価を受けている。華やかで煌びやかな文化がある。 [14]
- 【ノルド / Nord】
- スカイリムを故郷としている北方の人間の民族。タムリエルに渡ってきた人種ネディック(古代ノルド)のうちスカイリムにとどまった者たちの直系の子孫。金髪・黒髪など髪の色は少々分かれるが、白い肌・戦士として頑強な肉体を持ち冷気に強いのは共通。いわゆる白人種のようなものだが、制作側のベセスダは「ヴァイキングをモデルとしている」とのこと。
- 「魔法は力の弱い腰抜けが使うもの」「呪文唱えるより殴ったほうが早くね?」という風潮があり、女性までもが剣やら斧を手に戦い男相手でもぶちのめすという、生まれながらの脳筋。魔法を使うものは卑怯呼ばわりされ冷遇される。弱者と腰抜けには同族であろうとも厳しく、強者と勇敢な者には種族が違っても敬意をはらい、ハチミツ酒を飲んで騒ぐのが大好きな、良くも悪くも体育会系な種族である。
- また、因習やしきたりを重視する種族でもあり、祖先への敬意は欠かさず、優れた英雄の血族などは神聖視される(イスグラモルの血統であるウルフリック・ストームクロークもその一人)。ただ、(そうでない個人もいるが)種族としては排他的であるため、他種族がスカイリムに入ってくることを好んでいない。
- 上記のような気質であることから、インペリアルやエルフたちからは田舎者、野蛮人などとして扱われがち。ただ、スカイリムでは親による教育が行われているためか多くのノルドは読み書きが可能である [15]。大昔はシャリドールのような高名な魔術師や知識人も排出しており、シャウトと呼ばれるドラゴンの魔法を使う戦士もたくさんいたとか。
- 【レッドガード / Redguard】
- ハンマーフェルに多く住む、黒・茶色・褐色の肌の人種。いわゆる黒人やアラブ系のようなもの [16]。レッドガードの名称は、彼らの先祖でありヨクーダ大陸より移住してきた、民族ラ・ガーダ(Ra Gada)が語源ではないかとされている。
- ノルドと同じく戦士や斥候に向くが、暑い地域の出身であるため寒いところは苦手。作成する刀はシミターと呼ばれ、肉厚で曲刀と呼ばれる反った形をしている。また、祖先や死後の魂を崇拝する風習の強い民族であるため、魂縛や死霊術などは嫌っている。
- タムリエル西方にあるヨクーダ大陸から入植してきたとされており、現地にいた人間やエルフたちを労働員として徴発し、徹底した戦闘により生息圏を広げた。そのため残虐で野蛮というイメージが付いたとされる。
エルフ種
- 【ハイエルフ / High Elf】
- アルトマー (Altmer)とも。サマーセット島を故郷としているエルフの一種族で、魔法の扱いに全種族で最も長けている。
- 本来は正義感が強く高潔な種族のはずなのだが、自身をアルドメリ大陸から来たアルドマー(Aldmer)の直系という自負があってか、もともとプライドの高いエルフ族の中でもさらにプライドが高く、基本的にハイエルフ以外の他種族を見下している(ハイエルフ以外のエルフ族も対象として含む)。
- ただ、ハイエルフがみな傲慢というわけではなく、サルモールなどの掲げるエルフ至上主義を嫌う反対派もおり、サルモールを嫌う者はサルモールの弾圧・粛清から逃れるため他の地域に移っている。それ以外にも他の目的でサマーセットから移ってきた者、あるいは元から別の地域にいる者もいる。
- 【ウッドエルフ / Wood Elf】
- ボズマー (Bosmer)とも。ヴァレンウッドを故郷としている。狩猟や弓矢の能力に長けており、狩人・斥候・暗殺者など身軽であることを生かす職業に就くものが多い。また、動物たちと意思を通わせられる能力でも知られている。
- ヴァレンウッドにおいては神との契約「グリーンパクト」と呼ばれる掟により、自然の恩恵を得るために草食や自然を傷つけることを禁じられているので、基本的に肉食であり、文化も葉や草を用いたものをほとんど使えない。
- また、上記の文化から、ハイエルフからは非文明的な原始人と見られている。文明や礼儀作法を鍛えると称してカジートと揃って差別的な扱いを受けたケースも。
- ハイエルフ程ではないにしろエルフ生来のプライドの高さはあり、非エルフ種族を見下している者は多い。しかしノルドの多い村に住み着くようなケースもある。シロディールではしつこくつきまとってくる奴やキ○ガイな奴といった変なウッドエルフが多い。
- 【ダークエルフ / Dark Elf】
- ダンマー (Dunmer)とも。灰色もしくは黒い皮膚に赤い目をしたエルフの種族でモロウィンドを故郷としている。元はチャイマーというエルフ族だったが、デイドラの王アズラの怒りに触れて呪いを受け、今の姿になったとされる。ダンマーはエルフの言葉でついた名前であり、人間側につけられたダークエルフという呼び方は嫌いらしい。
- かつてはアルゴニアンを奴隷として支配していたが、隕石落下や火山噴火により灰がモロウィンド中を覆って住めなくなり国が大幅に疲弊する。さらに第四紀に入ってから今まで支配していたアルゴニアンから逆に侵略を受け、ダンマーの大半が他の地域に難民として逃げている状態である。
- ちなみに呼びかけに使われている「セラ」「セルジョ」は彼らの二人称。「ミスター」とか「サー」のようなもの。
- 【オーク / Orc】
- オルシマー(Orsimer)とも。ドラゴンテイルマウンテンあるいはオルシニウム出身。緑の肌にむき出しの牙といかつい顔だがれっきとしたエルフの一種族である。魔法の扱いに長けるエルフ種としては珍しく非常にタフな体を持ち、魔法よりも物理的な戦闘の方が圧倒的に得意。その近接戦闘能力の高さをかわれ、帝国にはオークで構成された近接特化の兵団がいるとか。
- 固有の都市や故郷を持たない民族ということもあってか、タムリエルのあちこちに規模の小さな集落を作っている。小さな要塞の中に族長を中心とした封建体制を築いており、族長のみが妻をもつことを許され、挑戦者が前の族長を決闘で殺すことによって次の族長を継ぐ。要塞一つ一つが一家族によって運営されているため基本的に親族以外は要塞に入れてくれない。一部の要塞には帝国の兵役から帰ってきたあと親族のいる要塞に世話になっているオークもいる。
- 家族や血族など仲間を重視する種族ではあるが、「自分のことは自分で何とかしろ」という自立観念を持ってもいるため、要塞を出て行き自分の体や能力を生かした職業に就く者も多い。その文化様式から天寿を全うできた者は少ないが、年老いてもなお生き残っている場合、戦意のないものは要塞内の坑道で鉱石をひたすら掘って一族に貢献し、戦意の残っているものは戦いの中で死にたいという武勇を掲げ命尽きる時まで戦い続けている。
亜人
- 【アルゴニアン / Argonian】
- トカゲのような姿を持つ獣種でタムリエルの先住民族。ブラックマーシュに多く住んでいる。ヒストとの関係上、「People of the Root(根の民)」ともいわれる。
- 毒や病気に高い耐性を持ち、水中で呼吸することができるため、身体能力を生かして水産業や漁師をしている者が多い。ゲーム中では卑怯者、だまし討ちする者、暗殺者に身を落としている者もいるが、本来は義理堅く忠義を大事にする種族であり、特に受けた恩には命がけで報いる性質がある。
- タムリエルに後から入ってきたエルフや人間たちに奴隷扱いされていたこともあるが、性的嗜好としてもマニアの対象にされることがあるらしく、いろいろと受難の多い種族である。 → 「アルゴニアンの侍女」を参照
- 【カジート / Khajiit】
- 猫の姿をした獣種でタムリエルの先住民族。カジートとはこの種族の言葉で「砂漠の人」を意味しており、その名の通り砂漠の国エルスウェーアに住んでおり、敏捷性が高く夜でも目が良い。
- ゲーム中においては1種類しかいないように思えるが実は色んな種類がおり、人間/エルフ的な種族からただの獣まで多岐に及ぶ。生まれたときの月の満ち欠けの組み合わせによって種族が異なる。長らくシュセイ以外は登場しなかったが、オンラインゲームのESOおよびアップグレードの「エルスウェア」において、シュセイ以外の種族も登場するようになった。
- 放牧民的な性格で固定の住処をもたずタムリエルにおける大半はキャラバンなど流れの商売を行う。本人たちは至って温厚だが、暗殺者や盗賊になるものが多く、好物のムーンシュガーはカジート以外には強力な麻薬効果があることから、タムリエルでは「カジート = 泥棒 or 殺し屋 or 麻薬密売人」といったイメージが蔓延しており、行く先々で信頼されていない。
- 月を信奉する種族であり、大きい方の月を大月神、小さい方の月を小月神、もしくは「ジョーン」と「ジョーデ」と呼んでいる。第四紀において両方の月が一時期消えたことでカジートは大混乱になるも、再び月が姿を現した際にエルフの組織サルモールが「自分たちが月を戻したのだ」という旨の主張を行ったため、サルモールのハイエルフたちを救世主・神として崇めるようになってしまった(それが現在の反帝国・アルドメリ自治領結成の原因となっている)。
- なお、『Redguard』に付帯した資料集では、エルフの亜種と言われている。
非プレイアブル種族
- 【ネード/ネディック Nede / Nedic】
- アトモーラ大陸から移住してきた人間の種族。ニード人、ネード人、ネディック人、古代ノルドとも。
- ノルド、インペリアル、ブレトンの祖先にあたり、中でもノルドの直系の先祖にあたる。なおヨクーダ大陸から来たレッドガードはこの系統に入らない別種の人間族である。
- ネディックが現在のシロディール辺りに移住してアイレイドに支配されたものが後のインペリアルに、ハイロックに移住して先住民である古代エルフ(アルドマー)との混血で生まれたのが後のブレトンになっている。
- 【アルドマー / Aldmer】
- アルドメリ大陸からサマーセット島に移住して魔法文明を築いたエルフ族。
- 後にタムリエル各地に移住したこの種族は全てのエルフ族の先祖にあたり、直系のハイエルフ(アルトマー)をはじめとして、ヴァレンウッドのウッドエルフ(ボズマー)、モロウウィンドのダークエルフ(ダンマー)やドワーフ(ドゥーマー)、ハイロックのオーク(オルシマー)など、各地域で独自の文化を持つ種族に派生した。
- また、ハイロックに移住した者には後に移住してきた古代の人間族ネディックと子をなした者がおり、エルフと人間との間に生まれた者たちは両方の特性を受け継ぐ種族ブレトンとして派生していった。
- 【アイレイド / Ayleid】
- シロディールを中心に生息していたアルドマーの派生種族。「ワイルドエルフ」、「ハートランドのエルフ」とも。サマーセットのアルトマーとは別物になっている。
- 現在のインペリアルシティと魔法文明を築き、人間たちを奴隷として繁栄していたが、竜神アカトシュの加護を受けた人間たちとの戦争(アレッシアの反乱)により滅ぼされ、現在は絶滅しているとされる。
- なお種族として絶滅したわけではないようで、アレッシアの反乱後はタムリエル各地にアイレイド特有の白い石造りの遺跡を残している。ものすごい力を持つ魔法やアイテムを残していたりするため、その遺物による事件トラブルが発生する事もしばしば。なお、生きていた頃はプライドの高さ、傲慢さはアルトマーをさらに上回っていたという。
- ちなみにESOにおいて生き残りのアイレイドが登場している。
- 【ファルメル / Falmer】
- 地下深くに住む盲目で残忍な怪物。非プレイアブルキャラ。誤訳により「ファルメル」になっているが、エルフ族の別名は全てmer(マー)であるため、正しくは「ファルマー」である。
- 本来の姿はかつてスカイリムを支配していた種族スノーエルフである。人間たちが入植してからしばらくは仲良くやっていたが、のちに人間たちの繁殖力に危機感を抱き「タムリエルを脅かす害虫」として皆殺しにした。しかしその後、虐殺から生き残ったイスグラモルがアトモーラから連れてきた500人の戦士団にお礼参りされ、支配地域をまるまる人間に奪われてしまう。
- やむなくドワーフのいる地下に逃げ込んだものの、今度はドワーフに騙されて迫害・拷問されることとなり、盲目で残忍な怪物へと化した。現在のスカイリムではかつての知性あるスノーエルフは絶滅していると考えられている(DLC「Dawnguard」ではスノーエルフの生き残りが登場する)
- 【ドワーフ / Dwarf】
- ドゥーマー(Dwemer)の呼び名の方が有名なエルフの一種族。ディープエルフとも。
- 地下や山岳地域に都市を建設して住んでおり、魔法ではなく機械による科学文明を築いた。特にロボットやオートマトンなどはお手の物 [17]。タイバー・セプティムがハイエルフたちを叩きのめすのに使用した巨大人型兵器「ヌミディウム」も彼らが作ったものである。
- 神が作った兵器や道具すら研究し続けたり兵器転用するような種族だったが、あるとき種族まるごと姿を消した。しかし、彼らの文明が生み出した機械は数千年たった今でも稼動しているため非常に危険。ちなみに「TES3 Morrowind」ではドワーフの生き残りが登場する。[18]
- 【ヒスト / Hist】
- ブラックマーシュ各地に生えている木。根を通じて精神的に一つにまとまっているとされる。しゃべる事はなく見かけもただの木だが、アルゴニアンに精神感応を行い、指示を出すことがある。アルゴニアンもヒストを極めて大事なものとして扱っており、その樹液は儀式に使われる。
タムリエル外の種族
- 【アカヴィリ / Akaviri】
- タムリエル大陸の東、アカヴィル大陸にいたとされている種族および国家。アカヴィルとは「竜の国」という意味。正確には、蛇人の「ツァエシ」、猫人の「カ・ポ・ツン」、猿人の「タング・モ」、悪魔の「カマル」を総称しアカヴィル人という意味で「アカヴィリ」と呼ぶ。人間やエルフはいないとされ、かつては人間もいたようだが、ツァエシに捕食され絶滅したとされている。 [19]
- 実はアカヴィルに関する情報はあまりなく、アカヴィル内の種族で内戦が続いているらしい。タムリエルとは侵攻したり侵攻されたりする間柄。ツァエシなどは侵攻先の人物が竜神の祝福を受けた存在ドラゴンボーンであることを知るや、従属したと言われている。ちなみにアカヴィリの装備や組織が後の時代で皇帝の親衛隊ブレイズの基礎となっている。 [20]
- 【シーエルフ / Maormer】
- マオマー、もしくはトロピカルエルフともいわれるアルドマーの派生種族。サマーセット島より南のピアンドネアに住んでおりアルトマーと同じくアルドメリ大陸から移住したといわれている。アルトマー達とは何度も戦いを繰り広げており、サイジック会とも交戦している。
- 書物などにその名前が出ていたが、オンラインゲーム「The Elder Scrolls Online」では青白い肌に白い目のスノーエルフに近い姿で登場しており、生け贄を捧げて嵐を召喚する魔法などを使っている。
- 【スロード / Sload】
- スラス群島、コーラル王国(もしくはサンゴ王国)などを出身とする種族。ナメクジやカエルのような姿をしているといわれる。魔法能力が高く特に死霊術などを得意としており、虫の王マニマルコとも知り合い。
- 最大の利益を得るために法律と忠誠などを尊重しているが、最大の利益を得ることに繋がるのであれば、誘拐や冒涜、殺人や虐殺など、一般に非道徳的とみなされるような事を行うのにも躊躇がなく、必要とあればデイドラと協力することもあることから、別名で"神を信じない種族"と呼ばれる。
- 第一紀の時にはタムリエルに侵攻してきたことがあり、「スラシアン疫」と呼ばれる疫病をまきタムリエルの種族が滅びかけたこともあり、当時のアンヴィル王によって生息地ごと滅ぼされたとされている……が後に復活している。ESOにおいても登場。
- ちなみに、スロードの伝承や神話に登場する英雄たちは最終的に行動して達成するまでに長い計画や熟考を重ねており、逆に悪役は素早い思考と勇敢な行動で失敗していることから、種族の特徴として、慎重さや熟考を好み、逆に無謀さや速さを嫌っている。なのでタムリエルで一般に言われる「冒険」(Adventure)は彼らの言葉に訳すと「悲劇的な災害」になるとのこと。
種族(Q&A)
- 【Q1】 ほかの種族はいないの?
- 今のところメインとなるプレイ可能な種族は上記のとおりである。もしかしたら増えるかもしれないし減るかもしれない。
- なお、2作目『Daggerfall』においては、インペリアルとオークが選択できない(選択できるようになったのは3作目のMorrowindからである)。
- 【Q2】 ハーフエルフとか混血の種族はいないの?
- ごくまれに登場したことはある(シロディールのチャンピオンなど)。しかし極めて少なくプレイアブルキャラにもいない。明確に混血として描かれているのは古代ノルドと古代エルフの混血であるブレトンぐらいだが、すでに"ブレトン"という一種族として派生・独立してしまっているため、混血に絡む要素は薄い。
- なお、書物『種族別の系統発生論』においては、「人間とエルフは交配・繁殖が可能である」とされているが、同時に「文化的な違いから、他種族と交配して妊娠した女は、種族の恥として黙っているか、もしくは当人たちの合意であっても同族によって社会的に存在しない扱いにされている」らしく、混血に関する報告や証拠は現在もあがっていないらしい。[21]
文化
- 夜明けの時代 (Dawn Era)
- 光の神アヌ(Anu)と闇の神パドメイ(Padomay)の時代。宇宙が作られ、その後アカトシュ(Akatosh)、ロルカーン(Lorkhan)をはじめとする存在が人の世、ニルン(Nirn)を作った。
- エルフの時代 (Merethic Era)
- ニルンの中にタムリエル大陸(Tamriel)の基礎が生まれる。各種族が生まれる。タムリエルにエルフと人間が入植してきたのはこの辺。
- 第一紀 (First Era)
- タムリエルは各地方に分裂し、様々な争いが起きる。レッドガード(Redguard)がタムリエルに入植。
- 第二紀 (Second Era)
- アカヴィル(Akavir)出身のヴェルシデュ・シャイエ(Versidue-Shaie)が、暗殺されたシロディール(Cyrodiil)第二帝国皇帝レマン王朝の後を継ぐ。
- 第三紀 (Third Era)
- シロディール第三帝国皇帝タイバー・セプティム(Tiber Septim)がタムリエル全土を統一し第三紀の幕開けを宣言する。
- 第四紀 (Fourth Era)
- オブリビオン動乱(Oblivion Crisis)を境にシロディール第三帝国の皇帝の血筋が絶たれ、新たな混迷の時代が始まる。
暦 (カレンダー)
暁星の月 (1月) |
New Life Festival: 1日に行われる祝賀。俗に言う「元旦」のようなもの。 |
薄明の月 (2月) |
|
蒔種の月 (3月) |
|
恵雨の月 (4月) |
エイプリルフールに当たるようなものはない。 |
栽培の月 (5月) |
Maruk's Day: 9日の行事。第一紀の預言者Marukhを祝福する。Malkahとは関係ない。※ Malkah - YouTubeで「Dragonborn Comes」を歌って有名になったユーザー |
年央の月 真央の月 (6月) |
Tiber's Day: タイバー・セプティムに敬意を表した祝賀。ブレトンには休日にあたる。 |
南中の月 (7月) |
Merchants' Festival: 魔術師ギルド以外の店で商品の値下げがある。10日開催。(ゲーム反映なし) |
収穫の月 (8月) |
レッドガード関係の祝賀・休日が多い。 |
薪木の月 (9月) |
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降霜の月 (10月) |
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黄昏の月 (11月) |
|
星霜の月 (12月) |
文化(Q&A)
- 【Q1】 第○紀の区切りはどういう基準なの?
- 明確な基準は存在しない。というか時の権力者による宣言的なものが強い。第二紀の始まりはシロディール第二帝国の王朝を引き継いだタムリエル外の種族によって宣言されているし、第三紀は第三帝国を建国したタイバー・セプティムによって宣言されている。また、第四紀はオブリビオン動乱後の皇帝不在の時に宣言されたものである(第二紀にも皇帝不在の期間があったらしいが区切りとされていない)。
- 【Q2】 第一紀1年は何が基準なの?それ以前は何なの?
- 第一紀の基準点は帝国の始まりや聖人の誕生などではなく、人間の歴史があることが確認されたなかで最古の時点をスタートとしている。人間側の最初の記録はヴァレンウッドに王国ができた事を記したノルドの記録が一番古いとされており、そこを基準点に第一紀1年としてカウントしている。
- 「第○紀」は人間側によって設定された紀年法であり、それ以前は「エルフの時代(Merethic Era)」と呼ばれている。「神話紀」という数え方で、神話紀2500年~神話紀1年が地球でいう紀元前(BC)に相当する。[22]
- 【Q3】 タムリエルの歴史は現在どのぐらい続いているの?
- 人間側の紀年法で数えると、第一紀2920年間、第二紀897年間、第三紀433年間、第四紀201年~、となっているので、人間側のみの合計でも軽く4000年を越えており、エルフの時代も含めると7000年近くになる。
- ただ、記録でたどれるのがその範囲というだけで、歴史そのものはもっと古い可能性もある。
神々/宗教
タムリエルは、「ニルン」と呼ばれる惑星にある大陸の名前であり、この惑星ニルンは「ムンダス」という空間の中にある。その外側にタマネギの皮のような感じで次元「エセリウス」と次元「オブリビオン」が重なっている。
次元エセリウスには善神とされる存在「エイドラ」が、次元オブリビオンには邪神や魔族とされる存在「デイドラ」がおり、ムンダスの者たちの生活や行動を眺め、あるいは干渉してくるとされている。
もともとムンダスおよびそこに住まう生物などは全てエイドラによって創造されたといわれている。デイドラもムンダスに対してたびたび干渉し被害をもたらすことがあるが、エイドラである竜神アカトシュの力によってムンダスとオブリビオンの間には障壁が張られており、オブリビオンからの大きな侵攻は不可能とされている。
ムンダスに生きる定命の者たちは代々、シロディール帝国において皇帝の血筋にあたる者が「ドラゴンファイアの儀式」を行って皇帝の座を継ぎ、竜神アカトシュとの契約を続けることで障壁を維持しているとされるが、皇帝の血族にあたる者が滅びたり正当でない者がドラゴンファイアの儀式を行ったりすると、契約が破られたものとなり障壁が失われるという。[23]
ただしデイドラの生み出した道具でオブリビオンの次元にワープさせられたり、召喚術師が『Skyrim』の時代でもデイドラを召喚していたり、デイドラが「ベールをめくってムンダスをのぞく」という表現があるように、障壁と言っても絶対的に行き来できないほどのものでもないようである。[24]
大きな分類については個別記事があるのでそちらを参照。
- ■ネレヴァル (Nerevar)
- 古代のダンマーであるチャイマーの英雄。聖人とされつつも、その転生者ネレヴァリン(Nerevarine)の伝説は異端とされている。
- ■トリビュナル / トライビュナル (The Tribunal Temple)
- 「TES3: Morrowind」における、ダンマー達の現人神に対する信仰。
- ■シシス(Sithis)
- 原初の混沌を表現する存在でエントロピーの蛇神とも呼ばれる。アヌやパドメイよりも古くからいたという説、闇の神パドメイと同一視する説などがある。
- 暗殺者ギルド「闇の一党(Dark Brotherhood)」の崇拝対象。
- ■夜母(The Night Mother)
- 闇の一党の精神的なリーダーとなっている存在。ゲーム中に実際に登場する。
用語
- ■エセリウス(Aetherius)
- 人間やエルフたちの定義する"八大神"をはじめとするエイドラや精霊たちが住む世界。「天国」「神界」に相当する。
- 精神世界であり常にマジカにあふれているとされ、独自の支配領域を持つエイドラもいる。エイドラと契約した者、エイドラの信奉者は死後こちらへ来るらしい。
- ■オブリビオン(Oblivion)
- エセリウスやムンダスとは別にある世界。「魔界」「地獄」に相当する。
- 不死の存在"デイドラ"が住んでおり、他の世界で倒されても必ずオブリビオンで復活し、魂を消去することもできない。また、デイドラの王子と呼ばれる上位の存在が16柱おり、それぞれが独自の支配領域をもっている。デイドラと契約した者やデイドラの信奉者は死後こちらへ来るらしい。
- とても人が住めない地域も多いが、シェオゴラスの領域「戦慄の島」のように、普通の人が居住可能な領域もある。
- ■ムンダス(Mundus)
- 惑星ニルンがある空間のこと。「現世」「宇宙」「次元」に相当する。
- ■ニルン(Nirn)
- 命ある者たちが住む惑星の名前。「地球」に相当する。この星の中で最も大きな大陸こそがタムリエル大陸である。
- ■定命の者(Mortal)
- 人間・エルフ・亜人・動物など、寿命や死の概念がある者たちのこと。寿命がなく魂が消滅することもないデイドラやドラゴンたちには死の概念が存在しない。そのため、死の概念がある者たちを不完全なものとして見下しており、そういった者たちに対してデイドラやドラゴンたちが呼びかけるときによく使われる言葉。
- ■帝国
- TESシリーズに登場する巨大国家。第二紀の頃にタイバー・セプティムというノルド人が9つの地域全てを統一して自ら皇帝となり、第三紀の開始が宣言される。それ以降はセプティムの子孫が代々皇帝を務めていたが、第四紀にセプティム家からミード家に変わった。 [25]
- 第1作目となる『Arena』においては、皇帝が魔術師のジャガル・サルンによって幽閉されなり変わられていた。
- 『daggerfall』においては、皇帝(Arenaから復活した本物)が、主人公に対してライサンダス王の始末などを頼んでいる。
- 『Morrowind』においてはモロウウィンドの工作に関わっている。
- 『Oblivion』においては第三紀末にオブリビオン動乱が発生。侵攻してきたデイドラの王メエルーンズ・デイゴンを撃退したものの、皇帝と息子たちが命を落としたことでセプティム家が断絶、タムリエル全体でも各地に壊滅的な被害が起き多くの者が犠牲となった。
- 『Skyrim』においては、ミード家が新たな皇帝となるもオブリビオン動乱後から弱体化しており、モロウウィンドに侵攻したブラックマーシュ、サマーセットが主導して結成した"アルドメリ自治領"、帝国とアルドメリを排除して独立したハンマーフェルなど、帝国による支配が及ばなくなっている地域があり、また、アルドメリ自治領との戦争によってタロス崇拝が禁止されたことでスカイリムでも独立をめぐる内戦の危機が起きている。
- ■サルモール(Thalmor)
- エルフ至上主義のアルトマーたちが集まって作られた組織。『Skyrim』における第四紀の同組織が有名だが、『TES:Online』においては第二紀のサルモールの活動がわかる。なお、名称自体は『Redguard』(1998年)の設定集が初出。
- 第四紀の組織についてはこちらを参照。 → Skyrim
関連動画
世界観については、他に「TES世界解説動画リンク」というタグの動画もある。
→ 「TES世界解説動画リンク」で検索
関連項目
脚注
- *シムレーンのアイカンター著『人類の誕生以前』
- *ソリチュード、吟遊詩人の大学、住宅建築家フレーム著『アダマントの塔』
- *正確にはサールザルが一番最初にできた都市だったが、スノーエルフの攻撃で壊滅した。ウィンドヘルムはイスグラモルの再上陸後に建設された都市である。
- *『The Elder Scrolls: Arena』で登場した以降は長らく伝承と記録のみであったが、オンラインゲーム『The Elder Scrolls Online』(ESO)でオーリドン島が公開、アップグレードパック『サマーセット』において「サマーセット本島」や「アルテウム島」のエリアが解禁され、その全体が改めて登場した。
- *塔の最上部に「透明なる法」という名前の水晶が設置されているのでそう呼ばれている。別に塔自体が水晶で出来ているわけではない。なお水晶の塔はサマーセット全体を防護する力を発する重要拠点の一つでもある。
- *ハイエルフ談。ただ自然信仰のウッドエルフに言わせると、「ハイエルフは自然を支配し管理しようとしている」とのことで、全然調和しておらずむしろ不自然に見えるらしい。
- *そのプライドは高く、他の地域からきた同族のアルトマーにすら「サマーセットの高貴な雰囲気をまとっていないよそ者」という、他種族と同様の扱いをする。ESOでは他種族との連携が欠かせないと考えていた女王アイレンの「女王の布告」によりサマーセットを他種族に開放する命令が出されたが、公職にありながら公然と反対する派閥も出てきている。
- *アルテウムについて(Skyrim Library)
より。ただ、ESOではアルテウム島が実際に登場しその姿が明らかになったことで、マップ内を移動したりサイジックのメンバーと交流できるようになった。
- *ガレリオンが改良しなければ一般に扱えなかったこと、アルテウム島の存在を消失させたり出現させたりしていること、サルモールの魔術師も時間停止の魔法に抵抗できなかったことなどから、サイジック会の魔法体系はまさに「次元が違う」レベルであることを示唆している。ただ、後にESOなどで割とポンコツだった部分も現れている。
- *ESOではヴァヌス・ガレリオンご本人が登場しており、魔術師ギルドやメインクエスト絡みで主人公と関わることになる。なお本人いわく「サイジックの魔術は派手すぎて趣味に合わなかった」「あるメンバーと意見が合わなかったので脱退してギルドを作った」とのこと。
- *面積の設定についてはTES1:Arenaの頃のものである。 → The Elder Scrolls: Arena - Player's Guide (Bethesda Softworks) ※PDFファイル
- *PC Recommended System Requirements
- *フォースティラス・ジュニアス『シェザールと神々』より。ちなみにこの八大神、反乱を支援してくれたノルドたちの信仰を押しつければ奴隷たちからの反発が出るだろうし、奴隷たちの信仰を維持すればエルフ信仰を拒絶しているノルドたちから離反される恐れがあったため、いいとこ取りをしたいという政治的思惑も加わっていたそうな。
- *『タララ王女の謎、第一巻』
- *フロスムンド・ウルフハート『スカイリムのノルド』
- *ただ、シリーズの当初は日本とかアジア系もモデルとして想定していたようで、ガイデン・シンジとかいう日本人ぽい名前の人がいたのはそのせい
- *別に機械だけに傾倒していたわけではなく、魂石を利用したロボットや星霜の書の機械読み取りを進めていたことから、魔法科学・魔法工学の方が近いと思われる。
- *本人によるとその時期はたまたまオブリビオンの方にいたらしく、ドワーフが姿を消した時はそれのおかげで影響されなかったようである。ただ、「帰ってきた時にはすでに同胞がいなくなっていた」とか。
- *ちなみにタムリエルにも、猫人に相当するカジートや蛇人に相当するラミア、および悪魔に相当するデイドラなどがいるので、別にそこまで珍しい種族というわけでもない。ただ、『Skyrim』ではバルバスが主人公に話しかけると犬がしゃべったのか?と主人公に驚かれている。
- *なお、タムリエルに侵攻してきたのはツァエシの軍勢とされているが、『Oblivion』に登場するアカヴィリの亡霊は人間のような姿をしている。
- *種族別の系統発生論および生物学(Skyrim Library)
- *人類の誕生以前 (オブリビオン図書館)
- *The Elder Scrolls ONLINEを普通にプレイ part11【結月ゆかり実況】
- *ヴェルナカスとブーロル (オブリビオン図書館 ※個人サイト)
- *ちなみにTESシリーズにおける帝国は聖アレッシア以降はシロディールに存在しているが、『Dawnguard』に登場する吸血鬼の姫セラーナは、帝国と聞いて「どの帝国か」と尋ねており、シロディールに帝国があるのを知らなかったため、タムリエルにはシロディール以前に別の帝国が存在していた可能性が示唆されている。
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