「そうよ。昔は魔女だったわ。でも、今は違う。ただの焼き物屋よ。」
タリアとは、ゲーム『サガ スカーレット グレイス』に登場するキャラクターである。今作の主人公の一人。
概要
以前は精霊力を操る『魔女』であり、その中でも非常に優れた力を持っていた。その精霊力に感化されて自由奔放に生き、結婚や出産を経験しているという、サガシリーズの中でも異色の経歴の持ち主。しかし、次第にそんな人生に疲れてしまい、その時出会った陶芸によって精神をコントロールすることができるようになった。そこで一度人生をリセットしているようで、結婚相手はもちろん、自身の子供とも決別している。
見た目はおしとやかな和装美人だが、性格は真逆であり、何事も自分が納得するまでとことん追求する激情家。それどころか今作屈指の漢であり、他主人公時では当たり障り無い反応しか示さないイベントでも、タリアの場合は過激で辛辣な発言をすることも珍しくない。逆に自身に対して追求されるのが苦手であり、陶芸家という職業にしてはやたらと不自然な知識を得ていたり、過去の自分について言及されると、強気な性格から一変して曖昧な返事で話を流そうとする。
このように他者からの影響を受けず、自身の信念を曲げない性格をしているため、星神に対しては快く思っていない。特に武力行使でやりたい放題しているマリガン神のことを極端に嫌っている。神への信仰が深く根付いているこの世界において、タリアのような人物は他には全くいない。
パートナーはエルワカンの元親衛隊のカーン。皇帝と太皇太后の両派閥の対立に嫌気が差し、エルワカンを離れて冒険集団を結成。そこでタリアと出会い、お互いの利害が一致したことにより、一緒に旅をすることになる。このため、タリア編開始直後はほんの一時的であるが、パーティメンバーがタリア一人だけという期間が存在する。(ただし戦闘は一切出来ず、他の州に移動することもできない。)また、全主人公で唯一、パートナーを含む初期メンバーとパーティを組むまでに一切の接点が無い。
ちなみにタリアという名前は、佐賀県有田町発祥の焼き物の『有田焼』からとられている。
ストーリー
いつものように工房で弟子のセイマと窯出しをしていると、作った焼き物全てに謎の歪みが生じてしまう。それが精霊力による歪みだと悟ったタリアは、明確な原因を追求するために旅に出る。すると上空から火の大精霊である不死鳥が現れ、これが歪みの原因とタリアは確信した。しかし、一人ではどうすることもできず、助力を求めて街に入ると、同じく不死鳥が降り立つのを目撃したカーンと出会う。そこで手を組み、不死鳥と交戦して不死鳥の羽根を手に入れるも、不死鳥そのものは跡形もなく消え去ってしまう。タリアは「不死鳥は死期が近づくと卵を産んで転生する」と説明すると、カーンは「羽根より卵のほうがお宝になりそうだ」と大乗り気。不死鳥の遺した羽根を手掛かりにテルミナ州を後にする…。
第一シナリオは不死鳥編。一部特殊な戦闘が発生するも、初期メンバーは全主人公中屈指の強さを誇る上に、優秀なステータスを持つキャラクターが続々と加入するため、戦闘の難易度はかなり低い。が、タリア編のシナリオは世界観にやや踏み入ったものであるため、一周目に選ぶとやや混乱する。また、他主人公と比べると旅の目的が抽象的であり、更には次の目的地が明確に示されるわけではないため、何をすればいいのかわからなくなる場面がある。
ウルピナ編同様、第二シナリオと第三シナリオは、前シナリオ終了後にテルミナ州から特定の地域へ移動すると、大地の蛇編、緋の欠片編、シグフレイ編のいずれかが発生する。
ステータス
五行 | LP | 筋力 | 技術力 | 運動性 | 体力 | 知力 | 集中力 |
水 | 6 | 8 | 12 | 7 | 8 | 14 | 12 |
固有ロール
潜伏:狙われやすさ-10
初期習得技術
典型的な術士タイプのステータスで、その中でも特に知力が高め。集中力が高いおかげで状態異常も入りやい。固有ロールはやや地味だが、陣形設定で狙われにくい位置に配置すると被弾率が大幅に下がるため、防御が手薄になりやすい術士には非常にありがたい。技術力も高めなので、武器を持たせるなら小剣や弓も選択肢に入る。ただし、運動性が平均以下なので、装備による補強が欲しいところ。筋力はまずまずだが、運動性と体力の低さを考えると、他の武器種は厳しいだろう。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
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