ターミネーター(Terminator)とは、『終わらせるもの』を意味する英単語。
「terminate【動詞】終える、終わらせる」に「動詞+~er ~する人(物)」という名詞となる。
terminateの本来の意味としては、endやcloseが近い。
以下はその意味から派生した単語。
- 1984年に公開されたSF映画やそれを筆頭とするジェームズ・キャメロン監督の映画シリーズ、及びそれに登場するアンドロイド。【人類の歴史を『終わらせるもの』=重要人物の抹殺者】という意味。本記事はこれについて述べる。
- 岡田あーみんの漫画『こいつら100%伝説』に登場するアンドロイド。作品の項目にて解説。
- SCSI等における、バスの末端に付けられる部品。
- ロシアの戦闘機Su-37の愛称。
- 米国スピンタスティクス社が発売していたヨーヨーのブランド。会社の項目にて解説。
1. の映画が非常に有名となったため、ターミネーター(Terminator)という単語に本来なかった『抹殺者』という意味がスラングとして使われるようになった。
大きい英英辞典だと、terminate【動詞】の同意語のひとつにkill【動詞】がある。これから派生した解釈として、ターミネーター(Terminator)=『殺すもの(抹殺者)』という意味も暗に含まれているともいえる。
概要
ターミネーターと呼ばれるアンドロイドが未来の抵抗軍に所属、又は抵抗軍に関係する存在を抹殺し『人類の歴史を終わらせる(terminate)』ために現在に送られ、人類側が抹殺から逃れるために死闘するというのがシリーズ通しての内容である(但し、『4』は未来が舞台になっているので、この例に当てはまらない)。
何より元カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガーが俳優時代に出演した代表作として、ブラッド・フィーデルによる「デデンデンデデン!」という印象的なテーマ曲と共に広く知られている。
当初は低予算のB級映画と認知されていたが、後に好評を得て有名になり、続編が作られる事となった。
尚、日本語版においてしばしば「サイボーグ」と訳されていたため誤解されがちだが、ターミネーターはサイボーグではなくアンドロイドであり、人間と同じ皮膚組織を持つものの、全て人工的に作られている物である。
タイムスリップを扱っているため、タイムパラドックスが多い事についても長年論議されている。
シリーズ一覧
- ターミネーター(1984年公開)
ジェームズ・キャメロン監督作品。アーノルド・シュワルツェネッガーのほか、マイケル・ビーンやリンダ・ハミルトンが出演。制作費約7億円というド級の低予算作品。
未来において、人類側の偉大なリーダーとなるジョン・コナーの存在を抹消するため、殺人マシーンT-800が、彼の母親であるサラを抹殺しに現代に出現。サラは、未来の人類が送り込んだエージェント・カイルとともに逃げ惑う。
アーノルド・シュワルツェネッガー演じるT-800は純粋な悪役として登場。味方側は生身の人間であるため、戦うシーンより逃げるシーンの方が多く、ホラー映画としての要素が強い。
ラストのT-800がエンドスケルトン剥き出しになるシーンは、予算の都合上コマ撮り撮影で表現されており、その直前にトラックにT-800が轢かれるシーンを急遽挿入して、カクカクの不自然な動きを故障によるものと理由付けして撮影打ち切りを逃れたという逸話がある。
本作には濡れ場が存在するが、ターミネーターシリーズ全体から見ても特に重要なシーンであるためか、ゴールデンで放送される時でもほぼカットされずに残っている場合が多い。
またターミネーターの「必ず戻ってくる(I'll be back.)」というセリフは、予告篇で効果的に使われて以来、日米はもちろん世界中でヒットし、本シリーズのキャッチフレーズとして後のシリーズでもニュアンスを変えながら登場することになる。2005年、アメリカ映画協会選定の「名ゼリフベスト100」(100 Movie Quotes)の第37番に選ばれた。 - ターミネーター2(1991年公開)
ジェームズ・キャメロン監督作品。アーノルド・シュワルツェネッガーとリンダ・ハミルトンが引き続き出演。実に『1』の10倍の予算をかけた超大作。1993年には、上映時間の都合でボツとなったシーンを新たに加えた「特別編」を公開。
前作が敵から逃れる内容だったのに対し、本作は敵に立ち向かい、未来を変える内容となっている。これは、キャメロンが監督した『エイリアン2』と似た内容でもある(『1』がホラー作品であったのに対して、『2』は「今度は、戦争だ」というキャッチコピーを携えたアクション作品となった)。
シュワルツェネッガー演じるT-800は人間の強力な味方として登場し、代わりに全身が液体金属で構築され、体を自在に変形、変身できるT-1000が敵として登場する。
映像技術の進歩により、当時はまだ珍しかった3DCGやモーフィング技術が多用されて話題になった。
ラストの別れのシーンは全米が泣いた屈指の感動シーンとして語り継がれており、シリーズ最高傑作と呼ばれる要因の一つとされている。
また前作の「I'll be back.」に続き「さっさと失せろ、ベイビー(Hasta la vista, baby.)」という名ゼリフが登場、これも世界中でヒットした。詳しくは項目「アスタ・ラ・ビスタ」を参照。
尚、何故か人気のあるダイソンさんが登場するのも本作である。またジェームズ・キャメロンが監督&脚本を勤めた最後の作品である。
また一部のDVD・Blu-rayには劇場公開版とも特別編とも違う内容の「拡張特別編」が収録されている。特に注目すべきはこのバージョンのみ大幅に結末が変わっていることであろう。 - ターミネーター3(2003年公開)
10年以上のブランクを開けて作られた続編で、監督がジョナサン・モストウ(代表作:『ブレーキ・ダウン』『U-571』)に変更された。
審判の日を回避したはずのジョンの前に再びターミネーター達が現れる、というストーリー。
今作でシュワルツェネッガーが演じるのは、T-800の後継機T-850であり、対する敵は金属骨格と液体金属を併用して構築された対ターミネーター用殺人マシン、T-Xである。本作ではじめて、女性型ターミネーターが登場した。
もともとキャメロンは続編を予定しておらず、『2』の時点で一度完結していたところに登場した続編であるが、救われない結末だった事などから、ファンからは概ね不評である(ただし、タイムパラドックスの観点からは、この結末の方が整合性がとれているという意見もある)。
ラストのターミネーターが大破するシーンは1のオマージュである。
なお、劇場公開に合わせてArk Performanceがコミカライズを担当し、その際シュワルツェネッガー氏がコメントを寄せている。実物のコミックそのものは現在入手困難。 - ターミネーター4(2009年公開)
原題は『Terminator Salvation』。『4』は主に日本国内での呼称で、米国本土では基本的にナンバリングタイトルとしては扱われていない。
本作は従来のシリーズと異なり、審判の日(『T3』のラスト)以降の未来世界が舞台となっている。
これまで主演を勤めてきたアーノルド・シュワルツェネッガーが前作公開直後にカルフォルニア州知事となったため、本作に彼は出演していないものの、若い頃の彼の顔がCG合成で使用されている。
監督はマックG(代表作:「チャーリーズ・エンジェル」シリーズ、『マシュー・マコノヒー マーシャルの奇跡』)に交代。一般的な評価を断定するのには時期尚早だが、興行面では絶望的な大ゴケ(制作費>米国内興行収入)をかます結果となり、予定されていた『5』『6』の製作は取り止め、製作会社は破産申請、本シリーズの商標権に至ってはオークションに出されることとなった。
この売りに出されていた商標権だが、とあるヘッジファンドが獲得。獲得後も競争入札者だったソニー・ピクチャーズなどの映画製作会社に交渉を持ちかけるなど、続編製作に関しては不透明。 - ターミネーター:新起動/ジェニシス(2015年7月公開)
州知事を辞職し俳優業に復帰したシュワルツェネッガーがインタビューでその存在を明かした作品。
『4』から始まる新たなトリロジーとして予定されていた5作目とは違う存在である。
ターミネーター役として、シュワルツェネッガーが再び主演する。
プロデューサーは、『トゥルー・グリット』『アウトロー』のデヴィッド・エリソンと、『ゼロ・ダーク・サーティ』のミーガン・エリソンの兄弟。監督は『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』のアラン・テイラー。
リブート作品として新しいターミネーターの物語が描かれる。『1』と同様に未来から送り込まれたターミネーターからサラ・コナーを助けるためにカイル・リースも送り込まれるが、そこには屈強な女戦士となったサラ・コナーと彼女を育てたT-800の姿があった。
作品の興行収入自体は『2』に次いで高かったものの、予定されていた続編の企画やテレビシリーズはストップしてしまい、シリーズは版権を取り戻したジェームズ・キャメロンによって再リブートされることになった。 - ターミネーター:ニュー・フェイト(2019年11月公開)
原題は『Terminator: Dark Fate』。監督はティム・ミラー。製作・脚本を復帰したジェームズ・キャメロンが務める。
前作『新起動/ジェニシス』の不評により、シリーズ生みの親ジェームズ・キャメロンが再リブートをかける作品。『2』の続編のストーリーになるという。サラ・コナー役にリンダ・ハミルトンが復帰しており、アーノルド・シュワルツネッガーも続投する。
テレビシリーズ・小説
- ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ(2008-2009年放送)
シリーズの外伝的存在で、唯一のテレビドラマシリーズで、全2シーズン。
サラを主人公とした2の後日談を描いたストーリーで、3以降とはパラレルワールドである。少女型ターミネーターが主人公側で戦い、T-800とT-1000の後継機が敵として登場する。
残念ながらアーノルド・シュワルツェネッガーは出演していない。
2007年から2008年にかけて起きた全米脚本家組合ストライキにより、4大ネットワークのテレビ番組やハリウッド映画の企画が全てストップ。競合する人気ドラマが放送中止となる中サラ・コナー・クロニクルズは予定通り放送、おかげで一躍人気ドラマとなった。
3シーズン目も企画されていたが、T4との興行戦略やら第2シーズンでの視聴率落ち込みやらTV局側の事情でいったんお蔵入りに。今後の展開についても、先述のシリーズ商標権の絡みもあり不透明。ただしこちらは「TVシリーズ以外での」続編企画進行が一部で報道されている。 - 新ターミネーター2シリーズ(2002年)
ターミネーター2の続編として執筆された小説作品。
ターミネーター2の直後から始まり、未来から送られて来た女性型ターミネーターとの戦いや訪れてしまった審判の日以降の物語まで描かれている。
2以降のほかの作品とのつながりは一切ない、いわゆるパラレルワールド的な作品である。
ゲーム化作品
- ターミネーター2 ザ・アーケード
1991年に稼動した業務用ゲーム作品。
T2を題材にしたゲームでは最も有名と思われるガンシューティングゲームである。
二人同時プレイが可能となっており、それに合わせT-800も二体という設定になっている。
他にもゲームに合わせて映画と異なる展開(例えば液体窒素をT-1000が浴びるシーンは意図的にタンクを撃ってT-1000を狙う必要がある等)が所々あり、また、未来の戦場のシーンは映画より詳細に描写され、ゲームオリジナルの敵や映画に無かったタイムワープのシーンも存在する。
後にSFC、MD、GG、GBと多くの機種に移植されている。
一部の移植作品以外では実写取り込み画像が使用されており、リアルなグラフィックが特徴。
下記のターミネーターサルベーションが稼働するまで長らく日本国内唯一のアーケード作品だった。 - ターミネーター2
横スクロールのアクションだが、難易度が非常に高く、序盤のチンピラ相手に簡単に負けてしまう等、少々情けないT-800が主人公となっている。
洋ゲーからのローカライズのため、会話シーンは変で敬語で話したり突然タメ口になるT-800がシュールである。(シーンによっては英語のままの台詞もある)
また、ファミコンソフトとしては珍しく、デモシーンでは実写取り込み画像が使われている。
酒場、バイクチェイス、精神病院、サイバーダイン社、溶接工場の全5面構成。
1992年にファミコンで発売されたが、二年後にゲームギアにも移植されており、こちらはバイクチェイスがカットされている。 - ターミネーター3 ライズ オブ マシーン
2004年に発売されたPS2のFPSゲーム。
映画に無いボイスや映像特典が収録されている。 - ターミネーター3 ザ・レデンプション
2005年にPS2版とGC版で同時発売された3Dアクションゲーム。
多彩な乗り物を操縦する場面も幾つかあり、シューティングやカーアクションの要素がある。
また、二人同時プレイも可能である。
ムービーは映画同様の実写映像とCGで表現された映像の二種類あり、本作も映画になかったタイムワープのシーンが存在する。
ラストの展開が映画と異なり、未来のシーンで終了し、続編を匂わせるラストとなっている。 - ターミネーター4
現在海外でのみ販売されており、PS3、Xbox360、Windows、携帯アプリ版が存在する。
今後日本で販売される可能性が高い。 - ターミネーターサルベーション
2010年に稼働した業務用ゲーム作品。
ターミネーター4をベースにしたガンシューティングゲームで、リアルな映像が特徴。
日本国内ではナムコが販売、国内でのアーケード作品ではジ・アーケードに続く二作目である。
因みに、今作の映画の邦題は「ターミネーター4」であるが、このゲームのタイトルは原題のままとなっている。
ターミネーターの一覧
本項目では実写映画だけではなく、外伝小説やアメリカン・コミックスに登場したターミネーターもまとめて解説する。
ターミネーターには製造されたモデル番号にTが含まれるT-シリーズとそれ以外のものが存在するが、本記事ではT1から番号の若い順に並んだターミネーター、その後にT-XをはじめとしたTの後ろに番号が付属していないターミネーター、最後にモデル番号が不明なターミネーターの順に掲載している。
T-1
『3』で初登場した、最初に製造されたターミネーター。いわゆる戦車型でキャタピラで走り、両腕にガトリングガンを装備。
1体が天井に隠れていたT-850の奇襲を受けガトリングガンをもぎ取られた後あっさりと破壊されたり、その後もう1体が静止したT-850に向けて銃撃を行うも一発も当たらずに逆に蜂の巣にされたりと機動性や接近戦、銃の命中率はお世辞にも良いとは言えない。
しかし自身のガトリングガンの銃撃を数十発程度は耐えているあたり、この時点でも生身の人間よりも耐久性は遥かに高いことが分かる。
T-70
『ターミネーター2:3D』で登場。後々のT-800を始めとする人間型ターミネーターのプロトタイプと目される。自立歩行で両腕にマシンガンを装備。
描写を見るに静止目標に対する銃の命中率は80%とそれなりに高い。一回の充電で2㎞を移動可能。
T-100
『4』で初登場。キャタピラで走るT-1の発展型だが、何故か巨大化している。
水中での移動も可能だが、カットされたシーンで一斉射撃であっさり破壊されたりと作中での扱いは悪い。『ターミネーター サルベージョン』ではマシンガン十発程度で破壊できるザコとして多数出現する。
T-500
人間型ターミネーターT-600のプロトタイプだが詳細は不明。
T-600
名前としては『1』から出てくるが、『サラ・コナー・クロニクルズ』や『4』で本格的に登場する。
人間型ターミネーターでは初の量産機。ガトリングガンやグレネードランチャーで武装している。また自己修復機能も搭載されている。
人間に擬態することもできるが、その擬態は外観にゴムを被せただけの非常にお粗末なもの(ぶっちゃけキモい)。おまけに身長も2m超ある上に駆動音が大きすぎるなどと欠陥が多く、あっさり機械と見破れる、あくまでその後のT-800開発に向けた検証機とも言うべき機体。
耐久性はT-1よりも下回っており、近距離からのアサルトライフルの銃撃でも破壊可能。反面近接攻撃力は人間を遥かにしのぎ、(機械であるため当然と言えば当然だが)片手で人間を軽々と持ち上げるなどの超人的なパワーを保持している。
T-700
『4』で登場したT-800の前段階として多数量産されたターミネーター。
T-600よりも小型化されているが、T-800よりは大きい。
T-800
「I'll be back」
走ったり至近距離でのグレネードランチャーの直撃にほぼ無傷で耐えたりなどと機動性、耐久性はT-600より遥かに上昇している。
とりわけ擬態能力の向上は目覚ましく、身長は190㎝未満に抑えられ外観は生体組織で覆われ人間と同じように汗をかいたり、車を運転出来たりとほぼ人間と見分けはつかない。しかし犬は正体を見破ることが可能である(この点は新型のT-1000やT-X等も共通している)。一度聞いた人間の声を真似ることも可能。外観を覆っているのは生体組織であるため、何十年も経過すると老けてしまうという意外な欠点(?)も存在する。
しかし何よりも重要な変化は、スカイネットが意図的に付けた制限を取り払えば人間の感情を理解出来ることだろう。
「未来へ続く道はまだ闇に包まれていますが、僅かに希望の光が見えてきました。
機械が、ターミネーターが命の大切さを学べるのなら……私たちにできない筈はありません」
T-801,803,804,806,808,810,831
T-800の同程度の性能を持つと目される人間型ターミネーター。テレビゲームや『The terminator Colectible card game』というトレーディングカードゲームに出る。
特筆すべきはT-803は女性、T-806が少年の姿をしていることだろう(それ以外はすべて野郎)。このことからスカイネットはターミネーターのかなりの小型化にこの時点で成功していることが分かる。
T-835
カードゲームに掲載されたT-100の発展型と目されるキャタピラ走行の戦車型ターミネーター。
エンドスケルトンの上半身とキャタピラの下半身がくっついたような形をしている。
T-850
外見はT-800とほとんど変わらないが、全般的な性能の向上のほか、自身の動力源が油圧エンジンから水素電池になっている。
T-882
T-888
『サラ・コナー・クロニクルズ』に登場した人間型ターミネーター。
T-800系列の中でも最高峰の耐久性と耐熱性を誇り(ただ対物ライフルには耐えられないようだ)、また走る速さも時速60km以上というT-1000やT-Xと何ら遜色ないクラスになるなどと数々の改良点が見られる。
また飲食を行ったりすることも可能になるなどと、隠密性も増している。
T-900,950
『ターミネーター3 ライズ オブ マシーン』に登場する人間型ターミネーター。エンドスケルトンの骨格がT-800とはかなり異なっている。
純粋な戦闘タイプなので、人間に似せようとする機能などはオミットされているようだ。また最前線で戦う歩兵のような役割をしているためか、アサルトライフルで破壊できるほど耐久性はもろい。
T-1000
「ジョンを呼べ」
『2』で視聴者に凄まじいインパクトと絶望感を与えたターミネーター。演じたのはロバート・パトリック。
液体金属で全身を構成しており、銃弾やナイフでダメージを与えても即座に再生が可能なため、物理的には破壊できない。また大型トラックの大爆発に巻き込まれても耐えられるほどの熱耐性も持つ。
さらに一度接触した者に擬態したり、自身を液状化して床に化けたりすることも可能なうえ、腕を変形させてナイフや剣といった簡単な武器に変形させることもできる。時速60㎞を超える速度で走り、T-800と互角以上に肉弾戦で戦うなど、その身体能力は人間のそれをはるかに凌駕している。
弱点としては急激な温度変化が起きると機能に障害が起きることが挙げられる。作中では液体窒素で凍らされた際に拳銃で破砕されて再生するも、その際に触れた物質の外観をコピーしてしまうなどといった弊害が起きていた。
なおこのターミネーターはかなり大量生産が難しかったらしく、後にT-Xが開発された際には生産が打ち切られ、T-Xの性能の実験台にされてしまった。しかし後にT-1001,1002,XAといった改良型がいくつか作られている。
『ターミネーター新起動/ジェニシス』にも登場。演じたのはイ・ビョンホン。自身の腕を槍状にして切り落とし、目標に向かって投げつけるという新技を披露した。
T-1001
『サラ・コナー・クロニクルズ』に登場したT-1000の改良型の液体金属製ターミネーター。
T-1000よりも変形速度、再生速度が大幅に高速化。さらに自身の体を膜状にして銃撃から後ろの人間を守ったりするなど、耐久性もある程自在に調節できるようになった。
T-1002
アメコミの『Terminator3:Eyes of the Rise』に出てくるT-1000の改良型である液体金属製ターミネーター。回転鋸といったT-1000よりも複雑な武器を作り出せ、また全身をトゲ状にすることもできる。
T-3000
『ターミネーター新起動/ジェニシス』に登場する、全身をナノ粒子で構成されたターミネーター。
ナノ粒子ゆえに体を銃で撃たれても全くの無傷な上に殆どのけ反らない、シェルターを吹き飛ばすほどの大爆発を受け全身が燃えている状態から何事もなく超高速で再生するといったすさまじい耐久性・耐熱性を有する。
また今までのターミネーターが基本は無口なのに対し、かなり饒舌。
T-5000
能力の詳細は不明。
T-1000000
ユニバーサル・スタジオのアトラクション『T2:3D』に登場する、スカイネットの本体を守護する蜘蛛状のターミネーター。
液体金属で構成されており全長10m以上の巨体を持つが、急速に冷却された直後に破壊されるとしばらく再生できないというT-1000の弱点は克服できていない。
T-infinity
アメコミの『Terminator2:Infinity』に登場する究極のターミネーターのプロトタイプ。
インフレの極みのような数字だが「Infinity(無限)」の名は伊達ではなく、
・T-Xの外骨格で全身を覆い、同じように体内に多数の武器を内蔵
・内部は液体金属なので万が一外骨格を貫通しても無傷な上に即修復可能、斧といった様々な武器を即座に作り出せる
という、まさに今までのいいとこどりと言ってもよい性能をしている。
T-X
『3』に登場した女性型ターミネーター。クリスタナ・ローケンが演じた。
T-850のほぼすべてを上回る戦闘力を持ち、体内にプラズマキャノンや火炎放射器といった武器を多数内臓。RPGの直撃を受けプラズマキャノンが破壊されるも本体は無傷な上に、T-850が感電してショートするほどの電流を受けてもほとんど無反応なほど耐久性は高い。また外見を液体金属で変更することもできる。
このT-Xが開発されてからはT-1000やT-800型はスカイネットによって廃棄されてしまった。
液体金属は外部を覆っているだけで内部に骨格があるためT-1000の方が隠密性が高いことや、プラズマキャノンをRPGで破壊されるなどの描写からT-1000の方が強いのではないかという意見もあるが、骨格があるゆえにショットガンが直撃しても全くのけ反らない(T-1000は大きくのけ反るうえ、修復に1~2秒かかる)など明確な長所も存在する。
T-XA
小説『The New John Connor Chronicles』に登場した液体金属型ターミネーター。T-Xではなく、T-1000の改良型。
自らを分割して何匹かの犬に擬態したり、喋ってもほとんど違和感のないほど精巧に家族に擬態するなどといった非常に高い隠密性を手に入れた。
T-RIP(T-H)
『ターミネーター4』に登場する人間と機械のハイブリッド。人間への完璧な偽装ができるターミネーター。
脳や心臓を持つため、その部分が急所となってしまうという弱点を持つが、ほぼ人間そのままの動きや会話が出来るうえに運動能力・再生能力は人間より格段に強化されている。
TS-300
アメコミの『The Terminator:Hunters and Killers』に登場。コンセプトとしてはT-RIPと同じだが、こちらはT-800系列よりも運動能力、耐久性が優れている。
特定の個人をそのままターミネーターに入れ替える方法をとっているが、人格すらもコピーするためにスカイネットに反逆する個体も存在していた。
TOK715
『サラ・コナー・クロニクルズ』に登場する少女型ターミネーター。元々は潜入用だが、作中ではジョン・コナーにリプログラミングされ人類の味方になっている。
泣いたりなどと明確に感情を持ち、飲食も可能。反面少女型の欠点ゆえか体が小型なため戦闘はT-888に押される描写も散見される(それでも人間より遥かに強いが)。
I-950
小説版『新ターミネーター2』に登場。コンセプトとしてはT-RIPに近く、バイオテクノロジーで誕生させた赤ん坊をスカイネットが教育した後に脳にチップを取り付け操るというもの。
あくまで人間ベースのため、運動能力こそチップによって大きく向上しているものの耐久力は人間とそこまで大きな変化はない。またスカイネットは幼児期の教育で失敗した者を容赦なく消去するという非人道的な実験を行っていた。
ニコニコ動画において
一時期T-800登場シーンのBGMを差し替えた「ターミネーターのBGMを間違えてみた」シリーズが流行った事があったが、一部を除き、現在ほとんど削除されている。
また、2に登場するマイルズ・ダイソンが何故か人気がある。
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関連静画
関連項目
- 映画の一覧
- 腕の骨が折れた
- マイルズ・ダイソン
- 玄田哲章
- アーノルド・シュワルツェネッガー
- ジェームズ・キャメロン
- タイムパラドックス
- タカミネーター
- デデンデンデデン
- おでんでんででん
- アスタ・ラ・ビスタ
- b / 溶鉱炉
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