ダイアクロンとは、1980~1984年までタカラ(現タカラトミー)が展開していた玩具シリーズである。
概要
「インチマン」と呼ばれる3cmのミニサイズフィギュアと、1/72にサイズが統一された(後半商品を除く)メカニックを組み合わせて遊ぶことが出来た。
リアルな設定と豊富なラインナップで、1980年代の子供達(とタカラ)を大いに盛り上げた。
ロボットベースやロボット要塞Xといった基地に変形するロボでの基地遊び、バトルバッファローやガッツブロッカーといった合体ロボなどが主力だった前半と、カーロボットやジェット機ロボ、トレインロボなど身近(?)な乗り物から変形する「リアル&ロボ」を主軸とした後半に分けられる。
なお、前述の通りリアル&ロボになるとサイズは無視され始め、建設車ロボや可変戦隊トリプルチェンジャーに到っては「隊員が乗れない」本末転倒な仕様となった。
本シリーズと「ニューミクロマン」シリーズを統一し、そこに他社商品も加えて出来上がったのが「トランスフォーマー」シリーズである。そのため、特に後半に登場した商品のほとんどがトランスフォーマーとして再利用されている。
あらすじ
未知の新エネルギー「フリーゾンエネルギー」が発見された。それを利用して世界征服を狙う「ワルダー軍団」を倒すため、正義の新組織「ダイアクロン隊」が設立された。
ロボットベース発進せよ! ワルダーの野望を打ち砕け!
ラインナップ
メイン商品のみを取り上げる。
ダイアクロン隊
名称 | 説明 | 備考 |
ロボットベース | 基地ロボ | 「トランスフォーマー リターン・オブ・コンボイ」のグランダスの元ネタ |
ダイアバトルス | 三機合体ロボ | |
ダイアトレイン | 基地に変形する戦闘列車 | |
コズモローラー | 基地に変形する装甲車 | 「ミュータントタートルズ」の玩具に流用 |
ダイアアタッカー | 可変ロボ | ロボットベースの廉価版の側面を持つ |
パワーベース | 4種のエリアで構成 | 無限につなげていくことが可能 |
ガッツブロッカー | 14機合体ロボ | ダイラガーXVはこれに対抗して15機になったとのウワサ |
ダッシャー | スカイ/ドリル/F1ダッシャー | プルバックゼンマイの可変ロボ。海外版TFのオマケに流用 |
ビッグパワード | 三機合体ロボ | 「トランスフォーマーZ」のダイアトラスら三体合体の元ネタ |
パワードスーツ | A/B/Cタイプの装甲服 | |
バトルバッファロー | 三機合体ロボ | |
ロボット要塞X | 基地ロボ | 内部をカプセルで移動できる超ギミック |
ダブルソルジャー | スカイ/エースソルジャー | 戦闘機から二つのロボに変形。実は顔は変わらない |
ツインコンバット | ブルー/レッドコンバット | 同上。顔は赤いときは開ける |
スカイベース | 基地メカ | 二形態に変形。付属のマシン三機が合体してスカイロボに |
ワルダー軍団
名称 | 説明 | 備考 |
モスキーダー | 蚊メカ | バグモス付属。彼以下は幹部の名前 |
アリーダー | 蟻メカ | アリック付属 |
サソランダー | 蠍メカ | サソロン付属 |
ワルダロス | 上記三機合体ロボ | 「トランスフォーマーZ」のバイオレンジャイガーの元ネタ |
ウォークインセクター | 1/2 | パワードスーツにあたる |
クワガトラー | クワガタメカ | 紫になりTFのシャープネルに流用。限定で元色もTFに流用(以下同じ) |
バッタス | バッタメカ | TFのキックバックに流用 |
カブトロン | カブトムシメカ | TFのボンブシェルに流用。海外ではゾウムシ扱い |
改造怪獣マシンドラゴン | 怪獣メカ | 「マシンザウラー」の流用。隊員搭乗不可 |
復活の時来る!
2015年6月、ついに現代の技術で復活することが発表された。
そして約1年後の2016年5月末、ついに新生ダイアクロンの第一弾、ダイアバトルスV2が通常のトリコロールカラーとタカラトミーモール限定版の「月面基地仕様プロトタイプカラー」の2種類で発売された。
3種類のビークルが合体して巨大なロボットになるという基本フォーマットは変化していないが、フル可動になった他ロボット形態だけでなく3機合体の大型航空機「バトルス・トライザー」や2機合体のバリエーションなど合体パターンも大幅に増え、さらに旧ダイアバトルスと異なりロボット形態でもバトルス01のパイロットが搭乗したまま、バトルス02と03のコクピットは分離合体して小型戦闘機になるなど、単独でのプレイバリューが大幅に増している。
さらに2016年6月の東京おもちゃショー2016にて、第二弾としてビッグパワードGVの発売が発表された。
まだイラストのみの展示であり詳細は不明だが、こちらは試作品が展示されていたフル可動の新型パワードスーツ2種類(後述のワンダーフェスティバルにてそれぞれAタイプ、Bタイプと命名)を見るに収納ギミックなどは健在と思われる。
1ヶ月後の7月に行われたワンダーフェスティバル2016夏ではフォトスポット(顔出し式の立て看板。観光地によくある)として1/1スケールのパワードスーツ(Bタイプ)が登場した他、おもちゃショーで展示されていた2種に加え、グラスキャノピーの黄色いモデル(Cタイプ)とグレーのシンプルな形状をしたモデル(Dタイプ)、更に既存2種のカラーバリエーションとして、カーキ色とオリーブドラブという、パワードスーツを広めた小説である「宇宙の戦士」でのものと、ニットー版プラモデル後期に展開された「リアルタイプ」を意識したと思われるカラーリングの「宇宙海兵隊Ver,」が展示され、更には車体側面にパワードスーツを4機、運転席に3名、上部の銃座に1名、後部のキャビンに3名と、総勢7名+パワードスーツ装着車4名ものダイアクロン隊員が搭乗可能な「強襲戦闘車」の初期試作、そして2門の2連装キャノン砲を背負い、ウイングの形状やボレットモジュールなど各部が変更された「ダイアバトルスV2・宇宙機動タイプ」の暫定試作までもが展示され、今後の展開に期待を十二分にもたせる内容となっていた。
そして、2017年1月、ビッグパワードGVに先駆けて新型パワードスーツが「パワードシステムセット」として隊員と格納用コンテナをセットとして赤色のAタイプ、青色のBタイプの2種類で発売されることが決定し、同じくタカラトミーモール限定品として両タイプの宇宙海兵隊Ver,がセット商品として2017年2月の発売が決定した。
なお、同時にブルーカラーのダイアクロン隊員8名セットも予約が開始されている。
こちらは通常版のパワードスーツと同時発売。
現時点の発売予定が決まっている分はおもちゃショーの時点で試作が展示されていたものだが、残るバリエーション、さらには強襲戦闘車の発売も期待したい。
関連動画
関連項目
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