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ダイエーとは、 |
ダイエーとは、全国にゼネラルマーチャンダイズストアおよびスーパーマーケットを展開する企業である。
概要
1957年、大阪大阪市旭区の千林に「主婦の店ダイエー」として1号店を開店。本社を兵庫県神戸市に置いた。
創業当初より薄利多売による安売りをアピールした「価格破壊」を標榜し、関西を起点として店舗数を増やし急拡大した。
その中で、プライベートブランドをいち早く展開し、低価格ながら流通コストを抑えることで高い利益を得ることに成功した。
郊外型ショッピングセンターやハンバーガーショップを日本で初めて開店させたのはダイエーであり、 バブル景気までの間はイトーヨーカドーやジャスコ(現:イオン)を抑えてスーパーマーケット業界の最大手企業として君臨していた。
グループ企業も数多く抱え、コンビニエンスストアのローソン、出版社のリクルート、プロ野球チームの福岡ダイエーホークス、そのホークスのホームグラウンドであるドーム球場の福岡ドームなど、一時は300社近くの企業を束ねる大グループにまで成長した。
創業者である中内功は「流通業界の風雲児」と呼ばれ、日本の流通業界を変えた男と評されていた。
ダイエーグループの崩壊
1990年代前半のバブル崩壊から売上が低下。それに追い打ちを掛けるように、1995年1月17日に本社のある神戸市などを襲った阪神淡路大震災が発生。ダイエー三宮第一店が地震により倒壊してそのまま閉店に追い込まれるなどの大打撃を受ける。
1990年代後半から本格的な経営難に陥り、2004年には産業再生機構の支援を受けての経営再建を行うこととなる。
この過程でグループ企業の統廃合や売却、不採算店舗の閉鎖が行われ、その規模を大幅に縮小した。
ローソンは三菱商事、ホークスはソフトバンクへそれぞれ売却。リクルートはグループを離脱し独立した。福岡ドームも海外投資会社を経てソフトバンクに売却されている。ダイエーの店舗も東北地方、北陸地方、中国地方、四国地方からほぼ姿を消すこととなった。
イオングループ入り
その後、総合商社の丸紅の傘下を経て、資本・業務提携を行なっていたイオンが2013年に連結子会社化した。
2014年3月よりイオンの電子マネーWAONを販売。またWAONによる決済が可能になった。また4月20日より、閉店が決定している店舗を除き、イオン、マックスバリュなど各店舗で行われていた、イオンカード決済(提示だけで現金決済も可能)、WAONカード決済で5%OFFになるお客様感謝デーも始まった。
2014年9月24日 イオンがダイエーを2015年1月1日付けで完全子会社化を決定し、同年11月26日ダイエー側もこれを承諾した。
ダイエーの店舗は4年後に完了を目標に順次イオンに切り替わる方針を打ち出した。
「ダイエー」ブランドの存続
一時は「ダイエー」というブランドそのものの廃止まで追い込まれたものの、創業の地である関西でのダイエーブランドの強さを理由に2017年に入って方針を転換。2019年度までにダイエーの食品スーパーブランドであった「グルメシティ」を廃止して「ダイエー」に一本化した上でのブランド存続へと舵を切った。
プライベートブランド
現在
過去
系列企業
現在
過去
- ウェンディーズ(2002年にすき家等を営む「ゼンショー」に売却。その後、ドミノピザで有名な「ヒガ・インダストリーズ」→2016年に投資ファンド「ロングリーチ」グループの傘下になったほか、ファーストキッチンを完全子会社化。)
- オレンジページ(出版業者。2001年にJR東日本に売却。)
- 神戸らんぷ亭
- サンテレビ(2002年に所有していた全株式を神戸新聞社に売却。)
- ドリーム開発(大船駅~横浜ドリームランド間を結ぶモノレールを運営していた鉄道事業者。開業から僅か1年で欠陥により運休に追い込まれた悲運の路線であった。)
- 中合(2020年、最後まで残っていた福島店が閉店・清算。)
- 日本ドリーム観光(遊園地の横浜ドリームランド・奈良ドリームランドを運営していたが横浜は2002年、奈良は2006年に閉園、同年企業そのものも解散した。)
- パンドラ(パチンコ店。2006年、アメニティーズに売却。)
- ビッグボーイ
- フォルクス
- ローソン
関連動画
関連項目
- ドムドムハンバーガー
ダイエーは当初マクドナルドとの合弁でハンバーガーショップチェーンを作ろうとしたが契約内容に合意がが出来ずにこれを断念。その結果、独自でハンバーガーショップチェーンを作ることとなり誕生したのがドムドムである。
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