武神装攻
ダイゼンガー
第37話
ダイゼンガーとは、「スーパーロボット大戦」シリーズに登場する新番組機動兵器である。
概要
全長 | 55.4m |
重量 | 142.7t |
登場人員 | 1人 |
移動タイプ | 空・陸 |
開発者 | ビアン・ゾルダーク、テスラ・ライヒ研究所 |
パイロット | ゼンガー・ゾンボルト |
「スーパーロボット大戦」シリーズに登場するオリジナルロボット。グルンガストに代わる、アースクレイドル防衛用の機体として開発された。正式名称は『ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン』というのだが、パイロットであるゼンガーが自ら名前を省略してダイゼンガーと命名。形式番号は『DGG-XAM1』。
鎧武者のような容姿が特徴的だが、登場作品の多くではそのデザインによく似合う巨大な斬艦刀も携えている。
機体の操縦についてはパイロットと機体の動作を連動させたDML(ダイレクト・モーション・リンク)システムと、機体各部に内蔵された人工筋肉が大きな特徴であり、巨大な機体重量・全長とは裏腹に柔軟かつダイナミックな動きが可能となっている。事実、ゲーム中でも同じLサイズの機体と比較してもよく動き、立ち回る仕上がりとなっている傾向にある。
(ちなみに前述の人工筋肉機構は、開発者であるビアン博士が最初にヴァルシオーネに搭載させた機能でもある)
また、ビアン博士によればダイゼンガーはゼンガー専用の機体として開発されたものであり、同じくエルザム・V・ブラインシュタインレーツェル・ファインシュメッカーが搭乗するアウセンザイター共々、開発当初からそれぞれのパイロットに適応するよう作られたとされている。(スーパーロボット大戦OG2より。)
そのため、アウセンザイターが初登場する「第3次スーパーロボット大戦α(以下、サルファと記述)」「スーパーロボット大戦OG2」では『プフェールト・モード』という機能の存在が判明し、レーツェルの愛馬・トロンベを模した馬形態へと変形したアウセンザイターにダイゼンガーが騎乗して共闘する事が可能である事が明かされる。
グルンガストシリーズなどで追求されてきた「特機構想」の完成形の一つであり、「知的生命体に与えるインパクトの大きさ」や、「地球外のテクノロジーによる障壁や装甲をも打ち破る大パワー・大出力」を極限まで高めた機体であり、DMLの導入は、50m超の機体をダイナミックに動かすために欠かせない要素の一つである。ただし、並のパイロットでは細かい迷いやためらいまでも機体動作に反映してしまうため、極端にパイロットを選ぶ機体でもあった。ビアン博士はゼンガーの一切迷いがない「一意専心」の精神と類稀なる剣術の腕前に着目し、彼の専用機としてこのダイゼンガーを開発したのである。
ダイゼンガーの初登場は「第2次スーパーロボット大戦α(以下、ニルファと記述)」。ゼンガーを主人公として進めていると第31話でグルンガスト参式の後継機として登場するが、出撃早々に内蔵武器を破壊され攻めあぐねているゼンガーの元へ、グルンガスト参式に搭載されていた参式斬艦刀を手にした事がきっかけで斬艦刀を振るい戦うようになる。その後もサルファ、スーパーロボット大戦OGシリーズでも続けて登場。
斬艦刀のみで戦う姿が印象的であるためか、後の登場作品でも基本的に斬艦刀で戦うのだが、「スパロボOG外伝」では内蔵武器を使って戦う事もできるようになっている。
とにかくいずれの出演作品においても高い火力を持つ機体で、ゼンガーの小隊能力やエースボーナス、及び機体のフル改造ボーナスによって「鬼に金棒」を体現したようにたたでさえ高い攻撃力が更に強化されるなど、ゲーム中でも屈指のアタッカー・ボスキラーとして定着している。1体1の戦闘では無類の強さを誇るダイゼンガーだが、弱点は射程距離に乏しい事とエネルギー消費が大きい事で、大勢の敵を相手にするシナリオでは反撃もままならずイマイチ活躍できない事が多い。敵の大部隊を相手にチャンバラがやりたい場合は、強化パーツ等で射程距離をサポートしよう。
搭載武器
斬艦刀
ゼンガーが搭乗していたグルンガスト参式から受け継いだ参式斬艦刀。
ダイゼンガーの主力武器で、これが無くなると(後述の内蔵武器を開放しない限り)ろくに戦う事もできなくなってしまう。
- 斬艦刀・電光石火
斬艦刀の刀身を形成するエネルギーを剣先に集中し、敵めがけて放出する。いわゆる遠当て。
液体金属そのものを飛ばす技ではない。ダイゼンガーの剣技では最も射的距離が長く、攻撃力が低い。αシリーズでは小隊攻撃にこの技を使う。
戦闘アニメを見ると射撃武器(技)に見えなくもないが、ちゃんと格闘武器なので安心を。 - 斬艦刀・大車輪
斬艦刀を曲刀へ変形させ、ブーメランのように敵へ投げつける。「大!車!りぃぃぃぃん!!」
αシリーズではEN消費無しの武器であったが、OGシリーズではENを消費する技となったので、全ての武器でENを消費するために本作ではガス欠になると戦闘自体できないという仕様になってしまい、ダイゼンガーのエネルギー問題が一層深刻化した。(OG外伝以降は再び、EN消費無しとなったが) - 斬艦刀・牙壊
第2次OGから登場。斬艦刀を変形させずにスラスターによる勢いを使って一気に接近し、袈裟懸けに斬りつける技。 - 斬艦刀・雷光斬り
斬艦刀を両刃の大剣へ変形させ、ダッシュの勢いそのままに敵を一閃する技。夕日をバックにした戦闘アニメは必見もの。射程距離・攻撃力共になかなか優れており、ザコ戦闘からボス戦まで局面を問わずに使用できるが、その真価はゼンガーに援護攻撃を習得させた時に発揮されるだろう。
サルファではこの技でトドメを刺した際に、爆散する敵をバックに無表情で背を向けるトドメ演出が追加された。
また、OGS以降は崖の上から斬りかかる演出、第2次OG以降は夕日の沈む海上を疾走しながら接近、一瞬で十字に切り裂く演出となった。 - 斬艦刀・雲耀の太刀
ダイゼンガー最大の必殺剣。巨大化した斬艦刀を携えながら上空まで跳躍、真上から敵を一刀両断する。
シンプルにして強力で、戦闘アニメも台詞も何もかも熱い。勿論トドメ演出も顕在(サルファ以降)。
アウセンザイター登場後は、この技の攻撃力は後述する合体攻撃「竜巻斬艦刀」の攻撃力にも反映されるようになるので資金に糸目を付けずに改造したいところ。(OGだと個別改造の上、改造費が高く付く・・・)
「チェストオオオオオオオオ!!」 - 竜巻斬艦刀(竜巻斬艦刀・逸騎刀閃)
レーツェルが乗る機体・アウセンザイターとの合体攻撃。
両機で『プフェールト・モード』を起動し、馬形態へと変形したアウセンザイターにダイゼンガーが騎乗、『刃馬一体』となって敵めがけて突撃し一刀両断する。崖の上に姿を見せる2機の姿も壮観だが、戦闘アニメはそれ以上に熱い。
竜巻を発生させ敵をズタズタに切り裂く演出から「竜巻」の名が冠してあるのか、はたまたアウセンザイターの愛称であるトロンベ(=ドイツ語で「竜巻」の意)と掛けてあるのかは判明しない。
ちなみにサルファで登場した際は「逸騎刀閃」の名前が後ろに表記されていた(内容は変化していない)。第二次OGでは表記こそ「竜巻斬艦刀」であるが、戦闘演出の中でゼンガー自身が「逸騎刀閃」と言っている。
また、ダイゼンガー側から発動すると演出通り格闘武器となるが、アウセンザイター側から発動すると射撃武器となる。
時々ファンからは「馬は本当に必要なのか?」というツッコミが入るが、ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン2機の大質量とフルパワーが斬艦刀に乗っている為、その威力はダイゼンガー1機よりもすさまじいことになっているのは演出からも読み取れる。実際、斬艦刀を腕の力だけで竜巻の如く振り回す攻撃はダイゼンガーの中ではこれだけであるため、機動や跳躍をアウセンザイターに任せることで、ダイゼンガーのエネルギーを余すことなく斬艦刀を振るうことに費やすことが出来るが故の攻撃なのではないだろうか。
「フッ、我らに・・・」 「断てぬもの無し!!」
内蔵武器
初登場であるニルファで、ロバートがダイゼンガーの内蔵武器の修理を提案したところゼンガーに「いらん!」の一言で切り捨てられてしまった悲運の武装。OG2では「内蔵武器の修理に1ヶ月かかる」という設定となり、ゼンガーも「ならば、結構」と返している。(戦況が戦況だけに、ダイゼンガーの力が今すぐ必要となる為)
その後、OG外伝でようやく日の目を見ることができた。斬艦刀と内蔵武器の換装扱いとなっている為、2種類の武器を同時に使用する事はできないものの、こちらはいずれもバランスの取れた性能ゆえに安定感があり、さらに全ての武器にバリア貫通機能(敵のバリア機能を無視してダメージを与える)があるのが持ち味。
もちろん、斬艦刀とどちらが優れているとは一概には言えない。(火力だけで評価するなら、斬艦刀に軍配が上がるが)
第2次OGでは特定の条件を満たす事で換装ではなく斬艦刀装備のままダイナミック・ナックルとゼネラル・ブラスターが使用可能になる。ガーディアンズ・ソードはどこへ行ったのやら。
ちなみに、武装名の頭の名前を繋ぐと「ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン」となる。
- ダイナミック・ナックル
グルンガストシリーズにおける「ブーストナックル」と同種の兵装。所謂ロケットパンチ。
ENを消費しない武装なので、ザコ戦闘ではこの武器が役立つだろう。 - ゼネラル・ブラスター
グルンガストシリーズの「マキシ・ブラスター」「オメガ・ブラスター」「ハイパー・ブラスター」などと同種の兵装。
重力場の仮想の砲口からビーム砲を発射。ダイゼンガーの場合は、両肩部の円形のレンズが砲口になっている。
初登場のニルファでは(出番が無いとはいえ)ENを65も消費する小隊攻撃、というよく解らない仕様となっていた。 - ガーディアンズ・ソード
ダイゼンガーが斬艦刀の代わりに、本来持つはずであった実体剣。斬艦刀と比べ、やや小振りなのが特徴。
敵に接近して剣で斬りつける。斬艦刀との二刀流ってのも、いつか見てみたいもんだ。
登場作品
- 第2次スーパーロボット大戦α
記念すべきデビュー作品。ゼンガー編31話にて、出撃して早々にククルによって内蔵武器を破壊されるという憂き目に遭う。その後、グルンガスト参式が持っていた斬艦刀を受け継ぐまでの暫くの間戦闘も移動も何もできない状態が続くのだが、この時はダイナミック・ナックル等を装備したイベント用のダイゼンガーに乗っているため、ゼンガーに援護攻撃を習得させていれば戦闘させる事も可能だったりする。もっともこんな事はスタッフも想定外だったようで、戦闘アニメをONにするとゲームがフリーズしてしまうバグがあるのだが。
ダイナミック・ナックル見たかったなぁ・・・(ノ∀`)アチャー
本作に登場する機体の中でも屈指の攻撃力を誇るアタッカーであり、まさに「我に断てぬものなし」な機体であるが、弱点は前述の通り射程距離に乏しい事と全体攻撃が無い事で、撃墜数を稼ぐのが難しい。オメガ・ブラスターが使用できるグルンガスト参式に乗っているうちにゼンガーをエースにしておくのが望ましいだろう。 - 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
本作では主人公が誰でも、全てのルートでゼンガーと共に登場する。ゲーム中盤辺りからスポット参戦で度々登場し、第44話クリア後に正式に仲間に加わる。そしてアウセンザイターとの合体攻撃もお披露目に。
特にクスハルートでは、ブリットに剣の稽古をつけてやるシナリオも存在。イベントとはいえ何気に、ダイゼンガーに搭乗したゼンガーと戦闘ができるのは現状今作のみ。 - スーパーロボット大戦OG2
第30話(OGSではOG2シナリオの第37話)にて登場。こちらでも初登場時のニルファと似たやりとりが交わされた後に本格的に参戦。しかもその後、アニメ番組のタイトルを思わせるシナリオ紹介が登場し、多くのプレイヤーに絶大なインパクトを与えた。
もっともゲームにおける扱いとしては、初登場のシナリオでダイゼンガーで敵を1機も倒さなければ隠し武器が手に入るため初陣でろくに活躍させてもらえないケースも多く、さらには前述の通り武器が全てEN制のためENが空になると戦う事もままならなかったり、武器をフル改造した時の攻撃力がアウセンザイターに劣るなど、不遇な扱いを受けている感が漂う。 - スーパーロボット大戦OG外伝
本作より内蔵武器が解禁となる。アンドラスとの戦いで斬艦刀を弾かれピンチに陥った際に、ダイナミック・ナックルをはじめとする内蔵武器を開放する事で難を逃れる。その後は、斬艦刀と内蔵武器をそれぞれ換装し使い分ける方式で進める事になる。
また、斬艦刀・大車輪が今作からEN消費無しとなったので斬艦刀でも幾らか戦いやすくなった。 - スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター(テレビアニメ)
第15話「武神装攻ダイゼンガー」にて、ゲーム版と同様の演出を携えての登場。 - 第2次スーパーロボット大戦OG
本作では進行ルート次第では序盤ステージから使用可能だが、「斬艦刀・電光石火」がオミットされたので最長射程が3しかない。代わりに「雷光斬り」がコンビネーション攻撃になったので、固まっている敵をまとめて攻撃できるようになった。また条件を満たせば上述の通り、内蔵武器が解放されるので射程距離は勿論のこと全体攻撃の追加によって敵集団の殲滅力も大きく改善され、遠近双方で隙が無いユニットへと変貌する。
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関連コミュニティ
関連項目
- スーパーロボット大戦
- ゼンガー・ゾンボルト
- ビアン・ゾルダーク(開発者)
- 斬艦刀
- グルンガスト
- アウセンザイター(DGG2号機)
- 雷鳳 / 大雷鳳(DGG3号機)
- 侍
- 恒例の37話
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