ダイノボットとは、トランスフォーマーシリーズに登場する恐竜戦士部隊、または戦士個人の名称である。
オレ、グリムロック、セカイサイキョウのガイヨウ!!
この名前を聞いて、真っ先に頭の悪いメカ恐竜軍団が思い浮かぶか、ダーダー恐竜が思い浮かぶかで、何TF世代がわかってしまう、ある意味恐るべきトランスフォーマー用語。
共通点は、「トランスフォーマー スーパーリンク」を除き恐竜に変化するサイバトロン(オートボット)戦士であるということくらいである。前者は恐竜モチーフメカに変形するが、後者はモノホンの恐竜に変身する点で大きく性質も異なる。
アニメイテッドやジェネレーションズ(海外のみ発売のゲーム版TF)は前者を起源としている。
G1
ホイルジャックが主立ち、ラチェットが補助して作り上げた恐竜トランスフォーマー軍団。
地球生まれのトランスフォーマーであり、後に生み出されたエアーボット部隊とも性質が異なる。
思考回路が極めて未熟であり、味方の基地で暴れて破壊してしまうという、問題児ばかりが集まる。
劇中では初期開発の三体と、後期開発の二体、合計五体で構成される。
頭こそ悪いが、戦闘能力は相当に高く、基本恐竜モードになると一切飛び道具が効かなくなってしまう。接近戦となれば自慢の馬鹿力で相手をなぎ倒すという、ゲームならチートキャラになりかねないキャラ。
喋る時は基本的にカタコトで、「オレ、○○(自分の名前)」を頭に付けてから話し出す。馬鹿丸出しとはこのこと。
生みの親が二人ともユニクロン戦争で悲劇の戦死を遂げる中、彼等は全員生還を果たし、その後はロディマスコンボイの下で働いている。
グリムロック以外の声優はころころと変わるため、デフォルトとされている人物のみを記す。
- グリムロック(声:喜多川拓郎)
ティラノサウルスに変形するダイノボットのリーダー。G1に限って言えばダイノボットの中でも一際頭が悪い気がするが、良くも悪くも強烈な強引さで荒くれ者の仲間達を率いていく。
脳筋な癖に傲慢な性格で手に負えず、コンボイすら最初は見下し、メガトロンにそそのかされて襲いかかったこともあった。コンボイを強者と認めた後も、最後までコンボイにはあまり懐こうとはしなかった。
2010では多少思考回路はマシになったが、1話で落ちぶれたデストロンを笑ったことで、敵に気づかれ集中砲火を受けたり、5回も念入りに教えられた簡単な仕事も覚えられなかったり、自分で自分を馬鹿呼ばわりしたのにいざ馬鹿と言われるとマジギレしたり…知能面はやっぱりお粗末で、ドジっ子。しかし初代のような近寄りがたさは薄れた。
ダニエルと友人関係になる、何故かロディマスには懐く、裸エプロンを披露など、萌えキャラとしての地位をさらに確立させていく。
ちなみにグリムロックとは直訳するとGrim(恐ろしい)Lock(錠前)となるが、この場合のLockとは鉤爪の意味であり、つまり恐ろしい鉤爪という意味である。劇中で爪使うシーンなんて数えるほどもない気もするが…。 - スラージ(声:堀内賢雄)
ブロントサウルスに変形するダイノボットの馬鹿。メガトロン様も一言で片付けちゃうくらいの馬鹿。
しかし劇中では割と頭が良いところを見せる(当社比)ため、実は意外と思慮深いとも言われる。 - スラッグ(声:石井敏郎)
トリケラトプスに変形する。喧嘩大好きの脳筋で、火炎放射が得意技。
とにかく敵と戦いたいらしく、「一番強い者に従う」とするスラージと比べるとこちらのほうが馬鹿に見える。 - スナール(声:城山知馨夫)
ステゴサウルスに変形する、ダイノボットの補充戦士の一人。何故か一々自分の名前の所だけ全力シャウトする。
剣からビーム、鼻からビーム、劇場版では空気と、別の意味で存在感のあるキャラ。 - スワープ(声:塩屋翼)
プテラノドンに変形する補充戦士その2。ダイノボットにしては恐竜モードの装甲が薄いが、知性はマシ。
性格も他と比べれば多少は温厚だが、自分の武器の存在を忘れるなどうっかりさん。胃袋はないようだ。
ビーストウォーズ
元デストロン兵士だったが、鞍替えしてサイバトロンとなった恐竜戦士。ヴェロキラプトルに変形する。
「ダーッ!」が口癖な戦闘狂で、デストロンのリーダーになろうとしたものの、失敗。
その後サイバトロンを乗っ取ろうとするがそれも失敗。しかし、メガトロン打倒のためにサイバトロンに加わる。
基本は戦士気質の脳筋だが、それだけに戦士としての美学を持ち合わせる漢。武器はダイノサーベルとサイバーシールド。目からはダイノビームを放つ。
性格の違うラットルとの仲は最悪だが、メタルスになる頃にはなんだかんだで気の合うチームメイトになっていた。
メタルスでは作品の謎に迫る「ゴールデンディスク」の件で悩み苦しみ、デストロンに戻ったりもしたほどだった。
最期はけじめをつけてゴールデンディスクを破壊するため、デストロン軍団に単身で挑んで無双をかますが、限界を超えてまで戦い続けたためにパワーが切れて死亡した。彼の決死の活躍により救われた原始人達は彼を勇者と称えダイノボットを模した像を作ったり、サイバトロンの仲間達も葬儀を行い、手厚く葬られた。
後半からはメガトロンが精製したクローンダイノボットがメタルス化して登場したが、オリジナルのダイノボットの記憶が蘇ったことで最後の最後でデストロンを裏切り、ネメシスとともに再び戦士として散っていった。これにはコンボイも感服して二度にわたりサイバトロンを救ってくれた戦士として称賛した。
これは、ラットルがバックアップをとっていたダイノボットの記憶をクローンに送り込んでいたため、成立した展開であるのだが、このエピソードは、脚本が出来ていながら内容の暗さからカットされ、お蔵入りとなっている。
しかしこれが無かったとしても、クローンダイノボットには奇跡的にオリジナルのダイノボットの記憶が目覚め、命懸けで元の仲間達を守ったのだ、という感動的な展開ととることも出来る。
リミックスでは「クレヨンしんちゃん」の野原ひろしのネタもやっている。
スーパーリンク
デストロン側の勢力の一つである「テラーコン」の一種として多数が登場。全て同型であり、エネルゴンウェポン「エナジーブレード」を生成することも出来る。
アニメイテッド
元はメガトロンが模型から創りだしたトランスフォーマーであるが、オートボットに加入する。
初代と同じく知性がこのうえなく低い……のだが、次回予告となるとグリムロックだけ饒舌になる。
英語ではグリムロック以外台詞がないのに、日本語版ではわざわざ声がついた。
- グリムロック(声:藤原啓治)
ダイノボットのリーダー。日本語版ではG1ダイノボット+ビーストダイノボットという贅沢な個性を持つキャラ。
「ダーッ!」という口癖が入ったり、予告編でやたら奥様方に媚びを売ろうとする以外はビーストダイノボットそのもの。
ブラックアラクニアに惚れて一時期彼女に従うなど、やっぱり単細胞。そのうえ発情期ですか……。 - スナール(声:長嶝高士)
スナーーール!! - スワープ(声:飛田展男)
スワァープ!!
Cybertron(ユナイテッド、ジェネレーションズ)シリーズ
初代のリメイクゲーに登場するダイノボット。こちらは元からオートボットなうえにサイバトロン星出身である。
元の部隊名はライトニング・ストライク・コーリション・フォース(Lightning Strike Coalition Force)。
かつてはサイバトロン星特有のビークルに変形していたが、ディセプティコンに捕まり、ショックウェーブの改造を受けたことで恐竜トランスフォーマーとしての新しいボディを得るようになった。
つまり生まれはオートボットだが、ダイノボットになったのはディセプティコンの影響であり、名付け親もショックウェーブであるようだ。
この通り、G1の設定とはまるっきり逆を行くチームである。
殆どビークルのデザインに地球との接点が薄い者達が多いこのゲームにおいて、彼等だけは地球の古代生物のデータを用いて開発されたことでG1とほとんどデザインの変更がない。
グリムロックは知性を攻撃性にほとんど割り振られたため、G1のようなカタコトな口調だが、他の面子は普通に知的な会話が可能、という設定。
ただし、スラージだけはダイノボット達が捕まる原因となった洞窟内にステイシスモード(仮死状態)で放置されて生死不明になっており、前述の恐竜ボディを得ていない。
ただしショックウェーブは彼をG1と同じくブロントサウルスにする予定だった模様。
- グリムロック(Grimlock)
オプティマスプライムのやり方に反発し、他のオートボット達と距離を置いているダイノボットのリーダー。独自行動をとっていたところをディセプティコンに襲われ捕まり、さらにショックウェーブの実験材料にされる。オプティマスと今後の協議を行うなど元々は頭が良かったが、恐竜ボディに改造された時に知性を奪われたことで、強制的に脳筋にされる。彼だけは恐竜モードへの変形に制限がかかっているが、変形すると無敵状態になることが可能など、かなり優遇されている。声優は初代と同じグレッグ・バーガーである。 - スワープ(Swoop)
グリムロックによって最初に開放されたダイノボットメンバー。お調子者な性格で、恐竜ボディを気に入っている。なお、海外版の発音的にスウープと表記されることもある。 - スラッグ(Slug)
G1と変わらずの超脳筋。しかも彼の場合は元からそんな感じらしい。しかし恐竜ボディを得たことでむしろそんな性格が鬼に金棒となったようだ。 - スナール(Snarl)
囚われのトランスフォーマー。ショックウェーブとインセクティコンによる電撃縛りプレイ拘束が長続きしたために、救出時はボロボロだった。そのため劇中では傷ついた状態であるため、まともに戦闘へは参加しない。ダウンロードコンテンツを購入することで使用可能にはなる。 - スラージ(Sludge)
今作の空気担当。彼だけ本筋どころかDL販売からもハブられた。ディセプティコンからの逃走中、酷い攻撃を受けたことでステイシスロックモードになる。その後ジャズに発見されたが、地下道の爆発によって生死不明になる。ショックウェーブの計画書には彼をブロントサウルスにする予定が書かれていたり、EDではダイノボットの一員として行進したり、恐竜モードのモデリング自体はされている。ロボットモードは磔にされた状態で登場したが、もちろん恐竜改造の前の姿であり、G1とは似ても似つかない様子だった。海外版の発音的にスラッジと読むこともある。
ロストエイジ
正確には「ダイナボット」と表記されるが、玩具名などからこちらに。
伝説の存在として語られていた、騎士のような姿をしたトランスフォーマー。誇り高い武人であり、命令や束縛を嫌う。
本格的な登場は物語中盤からで、ロックダウンが所有する監獄船に閉じ込められていた。
その後オプティマスプライムにより解放され、ガルバトロン達との決戦時にオプティマスに協力を求められる。その条件としてグリムロックが力試しを行い、勝利したオプティマスに従い決戦に参加した。
戦いが終結した後、彼らは「自由」となりどこかへと去っていった。
ちなみに、彼らは歴代でも屈指の巨体を誇っており、オプティマスたちが小さく見えるレベルである。かつてG1のプロールが「三倍よりもっとあるな」と言っていた通りとなった。
なお、このほかに玩具やコンセプトアートのキャラとして「スナール」「スラッシュ」「スロッグ」が存在する。グリムロック以外のキャラの名前が「S」から始まる点はG1を踏襲している。
アドベンチャー
「ダイノボット」という種類のトランスフォーマーとして、グリムロックが登場している。日本版玩具ではスナールとスワープも発売されているが、これらは前述のアニメイテッドの商品の流用である。
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オレ、グリムロック、カンレンしたコウモク、ミせる!このイミわからないな?
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