
ダイワスカーレットとは、栗東・松田国英厩舎所属の競走馬である。主戦騎手は安藤勝己。『ダスカ』と書かれる場合が多い。
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この記事では実在の競走馬について記述しています。 この馬を元にした『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するウマ娘については 「ダイワスカーレット(ウマ娘)」を参照して下さい。 |
概要
父は「幻の三冠馬」の筆頭格アグネスタキオン、母は重賞4勝、スカーレットインクの血を引く名牝スカーレットブーケ、母父は大種牡馬ノーザンテースト。半兄にGⅠ5勝のダイワメジャーがおり、近親にもヴァーミリアンやサカラートらがいる超良血。コッテコテの社台配合でもある。
主な勝ち鞍は桜花賞・秋華賞・エリザベス女王杯・有馬記念。出走した12レースで全て連対(1着または2着)するという、無類の安定感を誇った。
好スタート(騎手は何もしていないのに勝手に飛び出していたらしい)から前でレースを作り、直線で息の長い末脚を使うのがレーススタイル。08年天皇賞(秋)では一旦脚が止まったと思われたところを、さらに差し返すなど勝負根性も一級品。しかもそのレースは怪我明けであるなど、バイタリティの高さも評価が高い。ただ一点、安藤が「前向きすぎる」と評したように気性には若干の難を抱えていた。
08年有馬記念後のレーティング(格付け)では119ポンドとされ、牝馬に加味されるセックスアローワンス4ポンドを考慮すると、05年に同レースを制覇したハーツクライ(122ポンド)、07年の勝者マツリダゴッホ(121ポンド)よりも高い評価となっている。
なお、同期でGⅠ7勝の牝馬ウオッカとはいわゆるライバル関係のようなものであり、フジテレビ系列「ドリーム競馬」では永遠の宿敵と称された。ちなみにウオッカとは5度対戦してダイワスカーレットが3度先着している。
第138回天皇賞(秋)での、ウオッカとダイワスカーレットによる2センチ差でのワンツーフィニッシュという大接戦は、競馬ファンを大いに興奮させた(先述のレーティングは08年天皇賞(秋)時点でウオッカが118ポンドで、ダイワスカーレットのほうが1ポンド高くなっているが、これは2着馬との着差によるものと考えられる。レーティングはあくまでレース内容に対する評価で、一概にどちらのほうが強いかといったものの指標にはなりにくい)。
この2着から約2ヵ月後、第53回有馬記念では終始先頭に立って他を寄せ付けず、牝馬としてトウメイ以来37年ぶりに優勝。昨年マツリダゴッホの2着に甘んじた雪辱を堂々たるレースぶりで果たした。
09年は海外挑戦を視野に入れた目標が掲げられ、2月のフェブラリーSでダート適性を見た後、GOサインが出ればドバイ→フランス→アメリカと遠征を行うという見通しが立てられた。当初、オーナーサイドは「国内のファンの皆様にもっとダイワスカーレットをお見せしたいという気持ちもある」と、明言を避けていたが、後日正式に発表されダートG1、海外制覇への期待が膨らんだ。しかしフェブラリーS二週前の追いきりで浅屈腱炎を発症(正確にはその前週に前兆はあった)。惜しくも引退の道を歩むこととなった。
繁殖牝馬としての初年度は新種牡馬チチカステナンゴと交配。翌年無事に芦毛の牝馬(ダイワレーヌ)が誕生した。ダイワレーヌは未勝利のまま引退してしまったが、2頭目のダイワレジェンド(父キングカメハメハ)は10戦3勝、3頭目のダイワミランダ(父ハービンジャー)は新馬勝ちを収めている。ちなみに2015年までに生まれた6頭の子は全て牝馬である。牝系を繋げという神のお告げだろうか。
ちなみに、GⅠ5勝のダイワメジャーは3歳上の兄であるが、双方に騎乗した安藤勝己曰く「兄妹とは思えないくらい全く別の馬」だったという。その安藤は、メジャーは前へ突き刺さるような重量感のある走りをするのに対し、スカーレットはふわふわと浮くような、非常に軽いバネを持つ馬と評している。
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読み:ダイワスカーレット
初版作成日: 08/11/09 01:05 ◆ 最終更新日: 18/06/18 21:38
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