ダノンベルーガ単語

ダノンベルーガ
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ダノンベルーガDanon Beluga)とは、2019年生まれの日本競走馬鹿毛

な勝ち
2022年共同通信杯GⅢ

概要

ハーツクライ*コーステッドTizwayという血統。
内でディープインパクトに勝ったで、種牡馬としても世界ジャスタウェイから同期ダービードウデュースまで数々の名を送り出した大種牡馬
アメリカで2歳リステッド競走勝ち、ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズターフ2着の実績がある輸入繁殖牝馬。ダノンベルーガは初
ティウェイTiznow産駒で、アメリカ2011年G1メトロリタハンデキャップ、ホイットニー招待ハンデキャップを勝った日本でも2009年ジャパンカップダートに参戦した(12着)。種牡馬としてはアメリカではこれといった成績を残せず、現在韓国種牡馬をしているそうである。

名意味は「冠名+クジラ哺乳類」。ベルーガとは和名で「シロイルカ」と呼ばれる、北極圏のに住む全身白色類(クジライルカ仲間)。しかし本芦毛でも白毛でもなく鹿毛である。
ベルーガというと、競馬ファンメイショウベルーガ(こっちは芦毛)、飛行機ファンエアバスの貨物輸送機を連想する人が多そうである。

2019年2月7日ノーザンファームで誕生。同年のセレクトセールにて、おなじみダノックスに1億6000万円(税抜)で落札された。同期ダノン軍団にはNHKマイルカップを勝ったダノンスコーピオンがいる。

良血らしく高額で落札された本だったが、幼少期に右後脚に競走喪失を危ぶまれる程の大怪を負ってしまう。必死の治療により回復はしたものの、以後歩き方やその後のローテーションに大きなを及ぼすことになる。

白くないシロイルカ

2歳~3歳春

モーリスドゥラメンテが所属し、現役ではサリオスカフェファラオのいる美の名門・宣行厩舎に入厩。デビュー2021年11月21日東京・芝2000mの新馬戦ダノン軍団といえば川田将雅だが、この日は川田マイルCSダノンザキッドに騎乗するため阪神に行っていたので、上は石橋脩。単勝1.7倍の断然の1番人気に支持されると、スローペースの展開を中団から進め、坂を登り切った直線残り300mから一気に加速。上がり3F331の末脚で逃げったを楽々とかわし、最後は流す余裕を見せて2身差の快勝デビューを飾る。

2歳GⅠには向かわず、明けて3歳初戦、いきなり共同通信杯GⅢに参戦。デビュー2戦ながら、既に重賞で実績のあるジオグリフアサヒ、そして同じダノン軍団ダノンスコーピオン人気を分け合い、3.9倍の3番人気川田ダノンスコーピオンに騎乗したため、上は松山弘平
ダノンスコーピオンと一緒に大外8に入れられたが、ジオグリフを見るような位置でなりに中団の外に構えると、直線で坂を登り切ったところから一発入ると鋭く加速。ジオグリフを置き去りにして突き抜け、1身半差の快勝で2連勝。
数々の名を輩出してきた出世レースを強い勝ち方で制し、一躍クラシックの本命補の一頭となった…ものの営はギリギリまで右後脚の状態を見極めて参戦を決めると発表、参戦表明をしたのは皐月賞の9日前であった。この頃から上記にある幼少期の大怪スポーツニュース等で伝えられるようになり、合わせて(東京に拘っていたということは右回りは不得意なのでは…?)というも囁かれるようになる。

迎えた皐月賞GⅠではようやく川田将雅が騎乗し、朝日杯ドウデュースに次ぐ5.0倍の2番人気に支持される。末脚のキレ味が武器だけに11番というからどうレースをするかがポイントとなったが、好スタートを切りつつも隣のアスクビクターモア逃げるのを行かせて5番手での先行策を選択。4コーナーで内を掬って逃げアスクビクターモアを捕らえるが、直線で外を立ち回ったジオグリフイクイノックスにかわされ、最後は追い込んできたドウデュースにもクビ差屈して、末脚を活かしきれず4着と悔しい結果に終わる。

続く日本ダービーGⅠでは、612番と末脚勝負なら立ち回りやすそうな順、右脚の後遺症や新馬戦共同通信杯で見せた末脚も合わせ、左回りで直線の長い東京でこそという見方や、本命と見られていた皐月賞2着のイクイノックス皐月賞に続いて大外818番に入れられたこともあって、単勝3.5倍の1番人気に支持される。しかし、1週前の調教うっかりタイムを出し過ぎてしまい、直前に強く追い切れなかったもあってか、ゲート前では発しくテンションが上っているが映し出される一幕が映し出される。
レースはデシエルトがハイペースで飛ばしていく流れの中、ジオグリフと並んで中団に構えたが、そのジオグリフに外からガッツリと閉じ込められる形となってしまう。直線であの末脚のキレ味を発揮しきれず、ジオグリフは振り落としたもののまたも外からドウデュースイクイノックスにかわされ、今度は先行したアスクビクターモアも捕らえきれず4着。クラシック不完全燃焼という感じの結果に終わった。

3歳秋

ジオグリフイクイノックスとともに天皇賞(秋)GⅠへ直行。2着以上が新馬戦共同通信杯勝利しかないため、収得賞金3勝クラスを勝った普通オープンと同じ2400万円しかなく、賞金的に出走が危ぶまれたが、蓋を開けてみればフルゲート割れの15頭立てで事出走できた。イクイノックスシャフリヤールジャックドールに次ぐ7.3倍の4番人気に支持される。
レースパンサラッサハイペース逃げに積極的についていくがおらず、パンサラッサの単騎大逃げを直線での末脚勝負で追い込むレース展開。イクイノックスを見ながら中団後方に構えたダノンベルーガは、直線で群を縫うように最内に切れ込むと、坂の終わりで進路を確保しを入れて加速。ジャックドールを捕らえ、必死逃げパンサラッサを猛追するが、外からそれを上回る末脚を見せたイクイノックスには届かず、パンサラッサも捕らえきれずクビ差の3着。シャフリヤールジャックドールといった実績ある古に先着し、上がり3Fは328叩き出してめてその実を示したが、前のイクイノックスにそれを上回る327を繰り出されてはさすがにどうにもならなかった。

引き続きジャパンカップGⅠに参戦。収得賞金的には全然足りず除外対だったが、秋天の好走でレーティング120を獲得、登録シャフリヤールに次ぐ2位となり、優先出走権を確保した。シャフリヤールに次ぐ4.2倍の2番人気に支持される。
外の7から中団の外につけると、直線で好位から抜け出しを図る。しかし外からシャフリヤール、内からヴェルトライゼンデが襲いかかり、さらに間を縫ってヴェラアズールが強襲。叩き合いに競り負けたダノンベルーガは、最後はシャフリヤールに寄られて川田騎手が立ち上がってしまい全に脱落。デアリングタクトにもかわされて5着に敗れた。

年末の香港カップの招待も受けていたがそちらは辞退し、2022年はこれで終了。

4歳春

明けて2023年ドバイターフG1の招待を受諾。ダノンザキッド中山記念でやらかして出られなくなったこともあるのかもしれないが、ともあれドバイの地でダービー以来となるドウデュースとの再戦となる……はずだったがドウデュースが直前で出走取消になってしまった。上は川田将雅も来ているのにジョアン・モレイラ
レースはかなり後方からになってしまった上、3コーナーでもうモレイラ騎手の手が動き気味で大丈夫かという感じだったが、直線に入って後方から縫うように追い込み、最後は残り200mで尽きたセリフォスをかわして大外から猛追したが、Lord Northの3連覇達成に惜しくも届かず2着

右後脚の後遺症を抱えながら、そのポテンシャルが現役屈のものであることを明しつつも、大舞台では惜敗が続くダノンベルーガ。ドバイターフで最大の懸案事項だった収得賞金は確保できたので、あとはビッグタイトルを獲るだけである。その末脚はに届くか。

8月には札幌記念(G2)に参戦。上はドバイに引き続きジョアン・モレイラレースは後方から。3コーナーで前で飛ばしていたユニコーンライオンアフリカンゴールドいっぱいいっぱいになってるのを受け、有たちが次々に位置を押し上げていく。ダノンベルーガも4コーナーで3番手に上げ最終直線を向いたが、湿った札幌の洋芝が合わなかったのか自慢の末脚も炸裂せず。プログノーシスにはぶっちぎられ、トップナイフソーヴァリアントに届かず不完全燃焼ともいえるの4着に終わった。

4歳秋

初戦は昨年に引き続き天皇賞(秋)G1に参戦。上は引き続きジョアン・モレイラ同期G1イクイノックスドウデュースジャスティンパレスなどなどメンバーった中でのレースとなった。レースイクイノックスを見るドウデュースを見る形で中団後方から。ハナを取ったジャックドール1000m57.7で通過する昨年と差がないほどのハイペース。最終直線に入り、追い出しに入るが3番手から抜け出したイクイノックスはすでに先頭。末脚にかけるが、イクイノックスとの差が縮まらず、後方から猛追するジャスティンパレスプログノーシスとの追いべになる。最終的には2頭との追いべに負け4着に終わる。最後に競り負ける姿が立つだけに何ともゆい。次走はジャパンカップになるのか、香港カップになるのか。いずれにせよ持ち味を生かした好走、いやG1奪取を見たいものである。

血統表

ハーツクライ
2001 鹿毛
*サンデーサイレンス
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
アイリッシュダンス
1990 鹿毛
*トニービン *カンパラ
Severn Bridge
ビューパーダンス Lyphard
My Bupers
*コーステッド
2014 鹿毛
FNo.16-a
Tizway
2005 黒鹿毛
Tiznow Cee'z Tizzy
Cee's Song
Bethany Dayjur
Willamae
Malibu Pier
2007 栗毛
Malibu Moon A.P. Indy
Macoumba
Blue Moon Lomitas
To the Rainbow

クロス:5代内アウトブリード

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90 ななしのよっしん
2023/11/26(日) 19:09:17 ID: KR+tujDCEA
6着か、順当な結果だな
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91 ななしのよっしん
2023/11/27(月) 02:47:05 ID: mxz6GFNNUM
中央GIを複数勝つとそうじゃないでバッコリ割れた着順。ただ、ベルーガ今日立ったのはちょうどそのだ。
まだ資格はある。来年のドバイターフ安田記念天皇賞宝塚記念はちょっと長いかな。京都に適性があれば走れそうな気もするけど。もし京都適性が見つかるならマイルチャンピオンシップなんかもあるね。
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削除しました ID: yl9i5GTF7N
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93 ななしのよっしん
2023/11/29(水) 15:45:21 ID: VHJKQKJy8r
決して弱いではないのにイクイノックスローテ被りがちなのがなあ・・・
勝てるだけの実は間違いなくあると思うからどこかでG1取ってほしい
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94 ななしのよっしん
2023/12/14(木) 21:36:29 ID: mxz6GFNNUM
今のところ「イクイノックスさえいなければ……」って言える立場では到底ないと思う。今年だけでもイクイノックスとの間に6頭はいたんだぜ?
ただそもそもドバイターフであれだけ走ったことや共同通信杯勝ってること、逆に距離は伸びれば伸びるほど戦績落ちてることから適性1800かそれ以下なのは間違いないと思うし、そもそも違う世界で走るべきだった相手に挑んじゃってた感はあると思う。
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95 ななしのよっしん
2023/12/29(金) 19:33:12 ID: QfPakZw9kf
スターズオンアースといいダノンベルーガといい弱くはいのに勝ちきれないが多いなこの世代。
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96 ななしのよっしん
2023/12/30(土) 17:27:34 ID: ienqDvXe4x
イクイおドウばかりに意識がいっててそういえばこの子どうしたんだろG1取れてもおかしくないよな?と調べたら戦ってる相手が化け物すぎる中で掲示板にしがみつき続けてた。これは来年にG1取ってほしいわ。
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97 ななしのよっしん
2024/01/20(土) 21:40:44 ID: V7tB7EA2u0
>>95 二冠牝馬をそこに入れるの頭おかしいって…その理屈だとイクイノックスですら「勝ちきれない」になるぞ
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98 ななしのよっしん
2024/02/12(月) 11:29:26 ID: +Fm7f6kJ0n
二冠牝馬といってもオークス以降勝ちなしの12戦3勝、勝ちきれないという評価も別におかしくはない
そして天皇賞以降6連勝で10戦8勝のイクイノックスが勝ちきれないはあり得ない
ただスターズオンアースは全て馬券内に対し、むしろ惜しかったのがドバイターフだけのベルーガの方が勝ちきれないと呼ぶには微妙な印
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99 ななしのよっしん
2024/03/09(土) 11:33:30 ID: Xi6jDJZbbU
同世代のクラシックNHKマイルの勝ちに先着した経験があり、かつ古G1馬券内、海外G1で連対経験があるのに、未だに重賞勝ちが3歳重賞1つだけのが居るらしい

ドバイターフ安田記念秋天あたりで1つでも勝ってくれればいいんだけどな……
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