ダブチとは、マクドナルドのメニュー「ダブルチーズバーガー」の日本における公式略語であり、同社の登録商標である。本記事では商品ではなく、当該略称の扱いについて取り上げる。
概要
「ダブルチーズバーガー」は多くのハンバーガーショップに存在するメニューで、世界的に展開しているファーストフードチェーンであるマクドナルドにおいても、少なくとも80年代には既に店頭にラインナップされていた定番メニューの一つである。
売上ランキングでは常にトップ3に入り、2017年の「第1回マクドナルド総選挙」では1位になるほど顧客に愛されている人気メニューだが、その略称こそが「ダブチ」である。
元々は「マック/マクド」と同様に俗称であったが、2020年前後より公式化。2024年には「いまだけダブチ」なるキャンペーンが開催されて「いまだけダブチ食べ美」というキャンペーンキャラクターが登場するなど、広報において公然的に用いられているが、公式となったのは後年といえる。
登録商標を掲出しているサイト「J-platpat」によると、「ダブチ」は類似群コード30(ハンバーガーなどを含む)の区分の商標として2022年3月18日に米マクドナルド本社名義によって商標出願され、同年7月27日より登録(発効)されている(登録番号第6593191号)。
商標法においては、先願主義が採用されているとはいっても、“他人が使用しているもの”や“公益性に反するもの“を登録することは原則として出来ないとされているので、例えば「ダブルチーズバーガー」は多くのチェーン店が食品の製品名に使用していることから(おそらく)食品の区分では受理されないと思われる。
日本の特許庁は「ダブチ」を、公益性に反しない独自な呼称として、マクドナルド社に認める裁決を下しているということである。
初出?
初出についての公式見解とみられる情報は、2024年11月より放映されたCM「『はじめてのダブチ』篇」にある。
これは岡田准一が出演し、「最初に“ダブチ”と言ったのは誰ですか?」と呼びかける、SNS上の大喜利企画と連動した内容のCMだったが、その中で岡田准一は次のように述べている。
記録によると2017年からCMでこのダブチという呼び方を使っています。
どうやら巷でダブチと呼ばれているということでそう呼んだらしい。
つまり、このCMを作るにあたって公式が出した見解としては、2017年からが公式ということである。事実、それまでの広報ではフルネームで呼称したものしかみられていない。
一方で、そのきっかけは「巷で呼ばれていた」ことであるとも説明。自然発生的なものであることが述べられている。
おわかりですか?
それ以前にダブチと呼び始めた誰かがどこかにいるんです!
誰ですか、最初にダブチと言ったのは?
インターネットの事例
重ねて前述したとおり、非公式には「マクド」「マック」のような感じで以前から用例があった。
自然発生したものであろうことから完全な初出を調べるのは難しいが、X(旧Twitter)でも2007年時点から使われている。
2012年の「Yahoo!知恵袋」には以下のような項目が立てられている。
war******** さん
2012/12/20 12:43 ダブルチーズバーガーを略して言うとなんですか? ファーストフード
ベストアンサー mic******** さん
2012/12/20 12:48 略したことないですが、言うとすれば
「ダブチー」ですかね。
その他の回答 dh******** さん
2012/12/20 13:45 初めてのバイトがマックでしたが、マックでは「ダブチ」と言ってましたよ。(かなり昔ですが)
「ワン・ダブチ、プリーズ!」というのが恥ずかしくて、10日間でやめました…。ID非表示さん 2012/12/20 13:08 学生の頃、クラスの男子が「ダブチうめ~よな」と言っていました!
このスレッドをみると、ベストアンサーには「ダブチー」派が選ばれているが、その他の回答では、店内や学生らの中では「ダブチ」が使われていたとタレコミが寄せられている。
遡れる最古級のものとしては、グラフィックTシャツのインディーズブランドのWebサイトに掲載されているブログの2006年の記事に「Wチーズバーガー(通称ダブチ)
」と触れている用例がある[1]。
以上のことから、少なくとも2000〜2010年代には、それなりに使われていた、ということである。といってもWeb検索にもあまり引っかからず、表記揺れもあったので、表立ってのものではなかったといえよう。
1990年代にマクドナルドでクルーをしていたという人物が当時の店内でのコールに「ダブチ」との呼称を使用していたとの情報もある[2]ので、ランランルーの都市伝説のように土着的に、水面下で広がっていったものと考えられる。
あなた?あなたの周りの誰か?
よく思い出してください。
ダブチ。
さて、『はじめてのダブチ』篇に述べられている公式における初出というのは、2017年1月に開催された「第1回マクドナルド総選挙」であろう。
この企画は、それぞれのハンバーガーが「公約」を発表し投票を行ない、1位となったハンバーガーの公約を実現する、というものであった。
ダブルチーズバーガーはそのまま人気投票1位に輝き「トリチ」が実現した。
1年後である2018年1月には「ダブチを超えろ!」なるスローガンのもと、亜種メニューが次々に登場。
この頃にはプレスリリース記事での説明で「ダブルチーズバーガー(通称:ダブチ)」との紹介が完全に定着し、のちの商標登録、広告への起用へ続いていくこととなる。
なお、トリチも商標登録されており、様々な「ダブチ」亜種のキャンペーンで出張する定番メニューと化している。
派生メニューと略称
以下のように、2017年の「ダブチからトリチへ」以降、期間限定で多くの「ダブチ」派生メニューが登場しているが、そのいずれにも略称が設けられている。
2020年からはそもそも正式名を設定せず略称だけ発表するようになっており、社内でも「ダブチ」が定着していったことが窺える。
| 年 | 略称 | 正式名 | 備考 |
|---|---|---|---|
| トリチ | トリプルチーズバーガー | 「第1回マクドナルド総選挙」第1位記念。 同企画での公約が実現し発売された。 |
|
| 2018年 | ピリ辛ダブチ | ピリ辛ダブルチーズバーガー | 「ダブチを超えろ!」キャンペーン。 「トリチ」も合わせて登場した。 |
| チーチーダブチ | チーズチーズダブルチーズバーガー | ||
| ダブダブチ | ダブルビーフダブルチーズバーガー | 「ダブチを超えろ!」キャンペーン続編。 公式の表 では2017年との見解があるが、これは広報の記事タイムスタンプが2018とすべきところを2017と誤記しているため起きた誤謬である。
|
|
| 2019年 | ノグチ | 濃厚チーズファンにささぐダブチ | 「ダブチのトモダチ」キャンペーン。 トリチも合わせて登場した。 |
| ヤグチ | やきにくソースがグッとくるベーコンダブチ | ||
| 2020年 | ごはんダブチ | ||
| 辛ダブチ | 「ヤベエよ、ダブチ!」キャンペーン。 トリチも合わせて登場した。 |
||
| ハミダブチ | |||
| 2021年 | 濃厚白ダブチ | 「ブッチぎりで、ダブチ!」キャンペーン。 辛ダブチも合わせて復活。 |
|
| はみトリチ | |||
| ダブチソーセージマフィン | |||
| 2022年 | ニュータイプ白いトリチ | 「シャア専用マクドナルド」キャンペーン。辛ダブチも合わせて復活している。 | |
| 2024年 | ガーリックオニオンダブチ | 「いまだけダブチ」キャンペーン。過去の企画の「辛ダブチ」「トリチ」が続投。 |
いまだけダブチ食べ美
2024年の「いまだけダブチ」キャンペーンでは「いまだけダブチ食べ美」というキャラクターが登場し衝撃を与えた。読んで字のごとく、名前にそのまま「ダブチ」が入っている。
詳しくは同単語記事を参照されたい。
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関連項目
脚注
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