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ダブルドラゴン(双截龍)とは、テクノスジャパンから発売されたアクションゲームのシリーズである。
概要
テクノスジャパンを代表する作品のひとつ。1987年にアーケードゲームとして登場したサイドビューの格闘アクションゲームで、所謂「ベルトスクロールアクション」というジャンルを確立させた作品である。
シリーズ名の『ダブルドラゴン』は、2人の主人公であるビリー・リーとジミー・リーの兄弟のことを指している。
金属バット、ナイフなど武器を使った攻撃など多彩な攻撃方法、敵を倒したときの爽快感など操作感は好評。BGMの評価も高く、中でもメインテーマである「ダブルドラゴンのテーマ」は非常に人気が高い。
『熱血硬派くにおくん』の正統後継作として開発されたという経緯があり、『ダウンタウン熱血物語』にはリー兄弟をモチーフにした敵キャラクターの服部竜一&竜二が登場する。彼らが登場する場面では、アレンジ版の「ダブルドラゴンのテーマ」が流れるようになっている。
シリーズ名一覧
正伝
4の公式サイトに拠れば、時系列は1→3→2→4とのこと。
アーケード版とファミコン版で展開が多少異なる。
- ダブルドラゴン(AC、FC、GB、セガマークIII)
199X年、核戦争で文明が崩壊したアメリカ。
暴力組織ブラックウォリアーズに誘拐されたマリアンを助けにビリーとジミーの兄弟が立ち上がる。
ボスのウィリーを倒した兄弟はマリアンを巡って殴り合い。勝った方がマリアンを手にする。
FC版は二人同時プレイが無いので行くのはビリーだけ。敵ボスに陳兄弟の兄チン・タイメイが登場。最後の兄弟喧嘩をやるため、ウィリーを倒した後に奥からジミーが現れるという謎の展開。
セガマークIII版はACの移植。GB版はファミコンに近いが兄弟喧嘩は無し。 - ダブルドラゴンII ザ・リベンジ(AC、FC、メガドライブ、PCエンジン)
冒頭でマリアンが殺されるという衝撃のスタート。
アーケード版とファミコン版で結末が全く異なる。
AC版:リー兄弟は再びウィリーを倒すが、死んだマリアンは戻ってこない。その悲しみから生まれた負の感情の幻影が二人に襲い掛かる。自身の負の心の幻影を破るビリーとジミー。しかしマリアンは戻らず、悲しみに包まれたまま物語は終わる。
FC版:敵はブラックウォリアーズのウィリーではなく、双截拳の宿敵、「幻殺拳」を操る謎の格闘家。ビリーとジミーの幻影と戦った後、本人と戦う。謎の格闘家を倒すとマリアンが生き返り、ハッピーエンドに。必殺技「天殺龍神拳」「爆魔龍神脚」が登場。ステージ構成も違い、印象的なヘリ内部の戦いや「ガガシシッ!!!」があるのはこちら。
メガドライブ版はACの移植。PCエンジン版はFCの移植。 - ダブルドラゴン3 ザ・ロゼッタストーン(AC、FC)
謎の老婆ヒルコに導かれ、ロゼッタ・ストーンを求めて世界各地を巡る。
ピラミッドの奥で裏切るヒルコを倒し、復活したクレオパトラを倒して莫大な財宝を得るが、世界中の恵まれない子供たちのために使う事にする。
アーケード版とファミコン版で味方になるキャラや展開が異なる。
AC版:仲間は空手の大山兄弟(1P:まさお、2P:くにお、3P:あきら)、太極拳の陳兄弟(1P:セイメイ、2P:タイメイ、3P:シンメイ)、マーシャルアーツのユキーデ兄弟(1P:ロニー、2P:サニー、3P:ジョニー)。リー兄弟にも三人目の兄弟ソニー・リーというのが加わる。エジプトには謎の地下世界があり、ピラミッドの中ではエイリアンみたいな化け物も出てくる。
FC版:倒した敵ボスが仲間になる。中国では前作までに出たチン・タイメイの弟、チン・セイメイ。日本では忍者の柳生乱蔵。海外NES版での誤字「ビミー・リー」は後々までネタにされ続ける。
海外のみGB版が存在。AC版の展開。 - ダブルドラゴン4(PS4)
2017年に配信開始された新作。下記の海外版とは異なる。
ファミコン版2がベースのレトロ調作品。
後半の展開でリー兄弟が日本に渡ってくるのだが、大山兄弟、柳生乱蔵、キクチヨら、これまで登場した日本人キャラクターの再出演は無い。
FC版3に登場した柳生乱蔵はプレイ実績によって操作可能キャラクターに加わる。
同じくチン・セイメイもプレイ可能になり、敵として現れるチン・タイメイとの兄弟対決も可能。
リメイク作品
- リターン・オブ・ダブルドラゴン(SFC)
初代のリメイク。開発時期の都合でストーリーやエンディングが丸ごとカットされてしまった。
ラスボスはウィリーではなく格闘家デューク。もとはリー兄弟の同門という設定になるはずだったらしい。 - ダブルドラゴン アドバンス(GBA)
初代、2、リターンの要素を合わせたダブドラの集大成。シリーズ最高傑作と名高い。
ラスボスはウィリー。その前ステージに、ライバル流派「幻截拳」のレイモンドら5人が立ちはだかる。(FC版2の幻殺拳の謎の格闘家のイメージをさらに膨らませている)
対戦格闘ゲーム
- ダブルドラゴン(NEOGEO)
対戦格闘ゲーム。キャラクター設定は映画版の影響が見られ、リー兄弟が変身したりする。
ラスボスは映画版の悪役、コガ・シューコー。
その部下にデュークという格闘家も登場するが、「リターン・オブ・ダブルドラゴン」のラスボスとは外見や体格がかなり異なる。
また、プレイステーションへの移植も行われている。
詳細は→ダブルドラゴン(格闘ゲーム)
海外作品
海外ではアニメになったり映画になったり他作品と競演していたりする。
- DOUBLE DRAGON II(GB)
海外のみ発売。アーケード版やファミコン版の移植では無く、「くにおくん番外乱闘編」のガワ替え移植。そのため内容もストーリーも全く異なる。 - DOUBLE DRAGON IV(NES)
「Target: Renegade」というタイトルでも発売された。 - Battletoads & Double Dragon: The Ultimate Team(NES、MD、SFC、GB)
「バトルトード」という作品とのクロスオーバー。 - DOUBLE DRAGON V THE SHADOW FALLS(SNES)
対戦格闘ゲーム。設定は海外アニメ版準拠らしい。 - ダブルドラゴンII ワンダー・オブ・ザ・ドラゴン(Xbox360)
韓国のGRAVITYが開発。アーケード版IIのリメイク。出来は良くないらしい……。 - ダブルドラゴン ネオン(PS3)
旧作のオマージュを多く取り入れている。開発陣のダブドラ愛は本物だが、ノリがメリケンなので日本人が見ると違和感を覚えることも。
ラスボスはスカルマゲドンという宇宙人(?)。日本でも配信された。
関連動画
関連商品
関連項目
- ゲームの一覧
- テクノスジャパン
- くにおくんシリーズ
- ベルトアクション
- Abobo's Big Adventure
- レイジ・オブ・ザ・ドラゴンズ
- アークシステムワークス(現在版権を所有)
- ガガシシッ!!!
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