ダルビッシュ有単語

• 概要
• ダルビッシュとメジャー
• WBC
• ネット
• 凄さ
• 球種
• 成績
• 関連動画
• 関連コミュニティ
• 関連項目
• 外部リンク
• 掲示板

ダルビッシュ有（1986年8月16日-）とは、日本の大阪府出身のメジャーリーガー（投手）である。

ニコニコ動画における登録タグは「ダルビッシュ」ではなく「ダルビッシュ有」が望ましい。

概要

小学校から野球を始めたが、野球以外にはアイスホッケーもしていた。

東北高校に入学し、2年春夏と3年春夏と4回出場。3年春の熊本工業高校戦ではノーヒットノーランを達成した。

2004年、東北高校から北海道日本ハムファイターズに、ドラフト1位指名で入団。背番号は11。

日本球界時代

2005年（1年目）は未成年なのに喫煙したり、パチンコ店に出入りしていたことを週刊誌に暴露され、一時は「ワルビッシュ」などと呼ばれた。

その後は改心し、日本ハムのエース。球界のエースとして成長していく。
2006年の日本一とアジア大会優勝、2007年の二年連続リーグ優勝に大きく貢献した。

日本時代は野外球場にはやや弱いところがあった。
具体的に言うと、ドーム球場と野外球場で防御率が2点以上違っていた。変化球が風に影響されて制球が乱れるようで、千葉マリンスタジアムは苦手としている。

涌井秀章、田中将大らと「ダルビッシュ軍団」を結成している。特に涌井は親友。田中はおもちゃ。

妻は女優のサセコ紗栄子。しかし2011年1月に離婚成立。後に山本聖子と交際していることをTwitterで明らかにした。

ダルビッシュとメジャー

ダルビッシュ本人は日本人とイラン人とのハーフだが、日本人であることとプロ野球に強いこだわりを持つ。
「もしメジャーリーグに行くってなるくらいやったら僕は野球を辞めます。日本の子供たちだって、おもしろくないじゃないですか。子供達を楽しませるためには、そういう（日本に残る）人も必要やと思うし。」とまで言っている。

ここ数年は毎年オフになるとメジャー行きを報じられるが、本人は常にメジャー行きを否定している。
ところが2010年の契約更改時には年俸5億の単年契約で更改。
『複数年』ではなく『単年』で契約を更改した。

2011年オフに、ボスティングシステムによるメジャー移籍を表明。
前言との矛盾を問われたが「時が経つにつれて自分の立場、周りの環境も変わります。当時とは求められることが違いますし、当然やることも変わってきます。確かに発言はしましたが誰しもが時と共に変化するということです。」 とtwitterで述べ、理解を求めた。

もっとも日本のプロ野球を保有する企業で、ダルビッシュの年俸（5億以上）を常時払える球団が制度上存在できないのが、ダルビッシュのメジャー移籍の理由の一つでもあった。

レンジャーズ時代

その後テキサス・レンジャーズが交渉権を獲得し、6年契約46億円で契約に合意し移籍。メジャーでも先発ローテーション入りし、2013年には最多奪三振のタイトルを獲得するなど安定した活躍を続けた。

---

2015年3月オープン戦にて「右肘の痛み」を訴え1回途中で降板。病院での検査の結果、「右肘内側側副靭帯の部分断裂」と判明。
複数の専門医に意見を聞くサードオピニオンを行い治療方法を協議した結果
「（日本時間の）3月17日にトミー・ジョン手術を受け、（少なくとも）約一年間はリハビリに専念する事」を発表。その後手術は成功し、リハビリ・トレーニングを行う。

---

2016年5月28日のピッツバーグ・パイレーツ戦にて戦線復帰。この年は17試合に登板し、7勝を挙げた。8月24日のシンシナティ・レッズ戦ではキャリア初のホームランを記録した。

ドジャース時代

2017年7月31日にトレードでロサンゼルス・ドジャースに移籍した。背番号は21。リーグ優勝まで貢献したが、ワールドシリーズでは第3戦と第7戦に登板。相手に対策を立てられたのか、4失点、5失点とKO負けを喫した。11月2日にFAとなった。

カブス時代

2018年2月10日にシカゴ・カブスと7年契約を結んだ。背番号は11。しかし右肘の故障の影響で8試合の登板に留まった。

---

2019年は31試合に登板し6勝8敗と負け越したが、後半戦は復調したことでブーイングをユーイングに変えた。

---

2020年は8月に5勝を挙げたことで、初めてピッチャー・オブ・ザ・マンス（月間MVP）を受賞した。12試合の登板で8勝を挙げ、最多勝のタイトルを獲得した（日本人史上初）。サイ・ヤング賞の投票では2位で、日本人史上初のサイ・ヤング賞受賞はならなかった。

パドレス時代

2020年オフにトレードでサンディエゴ・パドレスに移籍した。背番号は11。

2021年は開幕投手を務めたが、4回4失点6奪三振で勝敗はつかなかった。30試合に登板したが、8勝11敗と負け越した。

---

2022年は30試合に登板し、16勝8敗を記録した。

---

2023年は24試合に先発登板し、8勝10敗だった。日米通算200勝まであと4勝とした。

---

2024年3月20日のドジャース戦で開幕投手を務め、大谷翔平と初めて対戦した。5月19日のアトランタ・ブレーブス戦で史上3人目の日米通算200勝を達成したが、全て先発での200勝は史上初だった。

WBC

第2回WBCでは松坂・岩隈とともに先発三本柱を組み、準決勝からは抑えに。世界一の胴上げ投手になった。
決勝の韓国戦など注目される場面での失点もあり、松坂などに比べると評価されていない様子だが、防御率2.08は松坂大輔よりも良い。
ボールが滑りやすいのでシュート（ツーシーム）などの持ち球を封印していたが、それでもWBC最多記録の20奪三振を記録した。

---

第5回WBCでは宮崎合宿から参加し若手に球種を教えるなど指導を行ったが、自身の調整が難しかったのか、3試合の登板で1勝、2奪三振、防御率6.00に留まった。

ネット

2010年からTwitterを始めた。アカウント名は「faridyu」でスクリーンネームは「Darvish yu」。
ただし、広報活動などではなく、あくまで趣味の一環である。
難癖をつけて絡んでくる連中とたまにツイットバトルを繰り広げているほか、川崎宗則や菊地和正、田中将大とよくじゃれあっている。他にもチームメイトをTwitterに誘っているが、宮西尚生にはすげなく断られたとか。
スルースキルが無いことをファンからは心配されている。 

ちなみにtwitterをやる前からも、かなりネットにのめり込んでいるネット中毒者。 
更にダル本人はリアルでは人見知りが激しいとのこと。

• Macユーザ。MacBookを買ったはいいが使う機会がほとんどなく、はじめは画像のメール添付方法も分からなかったほど。さすがにまずいと思いアップルストアに行ったらいろいろ教えてもらったらしく、トレーニング表まで作れるようになった。ついでにプリンタもお買い上げ。
• 以来ネットオタク化加速。アメブロ持ちなのにツイッターはじめましたなうというぐう畜ぶり…と思われたが一般人にも返信しまくる、ぐう聖＆ネット弁慶ぶり。

　　　　　　　　　　                                            　　　　　　　　    (ハムせんのダルビッシュの項目より)

凄さ

2007年から2011年まで防御率1点台という驚異的な成績を継続したが、2007年と2008年、2011年は最優秀防御率を逃した。成瀬、岩隈、田中が阻んだ。
2010年も防御率1点台を叩きだし、1959年の稲尾和久以来となる4年連続の防御率1点台を達成。
更には2011年も防御率1点台を記録。プロ野球史上初となる5年連続防御率1点台という記録を作った。

完投数も多く（2007年、2008年、2010年の完投数はリーグ最多）、100球投げずに試合を終わらせることも有る。
札幌ドームの730チケット（19:30以降の入場で割り引き）を715チケットに変更させた元凶。

投手の主要タイトルをほぼ全て獲得しているが、唯一最多勝のタイトルは獲得していない。
とはいえプロ入り5年でMVPを2回取ったり（稲尾和久、イチローに次ぐ3人目の快挙）、
先発投手で初めて年俸5億を突破したりといろいろ凄いことをやっている。 

左右の筋肉バランスを整えるトレーニングの一環で、日ハム時代から「スイッチピッチャーの練習」をしている。
（公式戦では投げていない為、練習中の限られた時間でしか見れないが）左投げで
スライダーやカットボール、カーブなど10種類程の変化球＋MAX140km/hの直球を投げる事が出来る。
日本ハムの梨田監督（当時）はダルの左投げ投球を見て
「左投げの直球を計測したら130（キロ）ちょい出てた。うちの武田勝より速い（笑）」と感心しきりだったという。
（※余談ではあるがダルのスイッチピッチャー化に伴いNPBは2010年、野球規約に
「投手は【どちらの腕で投げるか】を打者より先に示さなければならない。」という規約を慌てて追加している。）

MLB内でも（非公式ながら）スイッチピッチャーは珍しく、アメリカのスポーツ記者も「有は左でも投げれるのか」と驚かせている。

元東北楽天ゴールデンイーグルスの野村克也監督は「球界最高の投手」と評し、元中日ドラゴンズの立浪和義は「色々な投手と対戦したが、ナンバーワンの投手」と玄人からの評価が非常に高い。

球種

ダルビッシュのチートスペックを如実に示すのが、コナミ涙目なその球種の豊富さ。
他球団の選手との合同自主トレやオールスター戦等で、ソフトバンクの杉内俊哉（当時）、巨人の内海哲也、
当時千葉ロッテマリーンズの成瀬義久など、自分に無い変化球を投げる技巧派投手のもとに自ら訪ねて教えを請い
「変化球の握り方」を伝授してもらい、研究を重ねあっという間に自分の持ち球にしているという。

2010年のASで披露した「ジャイロカッター」で、その数は実に15種類になった。
その全ての球が決め球レベルであるが、1試合の中で全て使うわけではなく、
「その日の調子に合わせて」球種を取捨選択しながら投げている。
（MLB移籍後は「投げる変化球によって、複数の投球フォームを使い分けている」事を、工藤公康氏との対談で明らかにしている。）

2009年には持ち玉について自ら解説した『ダルビッシュ有の変化球バイブル』を出版している。

毎年のように新変化球を開発しているが、さすがにネタ切れ気味で2011年からは「すごみで勝負する」。とのこと。十分すごみあるじゃんとか言わない

1. ストレート - 最速156km/h。
2. カーブ
3. スローカーブ
4. スライダー
5. 高速スライダー
6. カットボール
7. フォーク
8. チェンジアップ
9. 高速チェンジアップ - 140km/hぐらい出る。
10. ワンシーム - 2010年から投げるようになった新球種。
11. ツーシーム
12. SFF
13. シンカー
14. ナックル - 東北高校時代から投げている。
15. ジャイロカッター - 2010年オールスターで初披露。浮き上がるカットボール。 

成績

• （2023年終了時点）
• ※青はリーグ最高、赤はリーグワースト。

年度別投手成績

年度 Year	球団 Team	登板 G	先発 GS	完投 CG	完封 SHO	勝利 W	敗戦 L	セーブ SV	ホールド HLD	勝率 W-L%	投球回 IP	与四球 BB	奪三振 SO	失点 R	自責点 ER	防御率 ERA
2005年	日本ﾊﾑ	14	14	2	1	5	5	0	0	.500	94.1	48	52	37	37	3.53
2006年		25	24	3	2	12	5	0	1	.706	149.2	64	115	55	48	2.89
2007年		26	26	12	3	15	5	0	0	.750	207.2	49	210	48	42	1.82
2008年		25	24	10	2	16	4	0	0	.800	200.2	44	208	44	42	1.88
2009年		23	23	8	2	15	5	0	0	.750	182.0	45	167	36	35	1.73
2010年		26	25	10	2	12	8	0	0	.600	202.0	47	222	48	40	1.78
2011年		28	28	10	6	18	6	0	0	.750	232.0	36	276	42	37	1.44
2012年	TEX	29	29	0	0	16	9	0	0	.640	191.1	89	221	89	83	3.90
2013年		32	32	0	0	13	9	0	0	.591	209.2	80	277	68	66	2.83
2014年		22	22	2	1	10	7	0	0	.588	144.1	49	182	54	49	3.06
2016年		17	17	0	0	7	5	0	0	.583	100.1	31	132	43	38	3.41
2017年		22	22	0	0	6	9	0	0	.400	137.0	45	148	63	61	4.01
	LAD	9	9	0	0	4	3	0	0	.571	49.2	13	61	20	19	3.44
17計		31	31	0	0	10	12	0	0	.455	186.2	58	209	83	80	3.86
2018年	CHC	8	8	0	0	1	3	0	0	.250	40.0	21	49	24	22	4.95
2019年		31	31	0	0	6	8	0	0	.429	178.2	56	229	82	79	3.98
2020年		12	12	0	0	8	3	0	0	.727	76.0	14	93	18	17	2.01
2021年	SD	30	30	0	0	8	11	0	0	.421	166.1	44	199	81	78	4.22
2022年		30	30	0	0	16	8	0	0	.667	194.2	37	197	67	67	3.10
2023年		24	24	0	0	8	10	0	0	.444	136.1	43	141	71	69	4.56
NPB：7年		167	164	55	18	93	38	0	1	.710	1268.1	333	1250	310	281	1.99
MLB：11年		266	266	2	1	103	85	0	0	.548	1624.1	522	1929	680	648	3.59

国際大会での投手成績

年度	代表	大会	登板	先発	勝利	敗戦	セーブ	投球回	与四球	奪三振	失点	自責点	防御率
2008年	日本	五輪	3	2	0	1	0	7.0	5	10	4	4	5.14
2009年		WBC	5	2	2	1	0	13.0	6	20	4	3	2.08
2023年		WBC	3	1	1	0	0	6.0	0	2	5	4	6.00

通算守備成績

機構	守備位置	試合	刺殺	補殺	失策	併殺	守備率
NPB	投手	167	53	202	6	13	.977
MLB	投手	266	102	119	5	13	.978

タイトル・表彰・その他

タイトル
NPB	最多奪三振	3回	2007年、2010年、2011年
	最優秀防御率	2回	2009年、2010年
MLB	最多奪三振	1回	2013年
	最多勝	1回	2020年
表彰
NPB	フレッシュオールスターゲームMVP	1回	2005年
	月間MVP	5回	2007年8月、2008年3・4月・9月、2009年5月、2011年5月
	オールスターゲームMVP	1回	2007年第1戦
	MVP	2回	2007年、2009年
	沢村賞	1回	2007年
	ベストナイン	2回	2007年、2009年
	ゴールデングラブ賞	2回	2007年、2008年
	クライマックスシリーズMVP	1回	2007年
MLB	ルーキー・オブ・ザ・マンス	1回	2012年4月
	ピッチャー・オブ・ザ・マンス	1回	2020年8月
その他
NPB	アジアシリーズMVP	1回	2006年
	オールスターゲーム出場	5回	2007年-2011年
MLB	MLBオールスターゲーム出場	4回	2012年-2014年、2017年

関連動画

MLB時代

関連コミュニティ

関連項目

• プロ野球選手一覧
• NPB（日本プロ野球）
  • 北海道日本ハムファイターズ
• MLB（メジャーリーグベースボール）
  • テキサス・レンジャーズ　/　ロサンゼルス・ドジャース　/　シカゴ・カブス
    サンディエゴ・パドレス
• 涌井秀章（ダルビッシュ軍団）
• 田中将大
• 佐藤剛士
• 真壁賢守（メガネッシュ）
• もしかして→中原麻衣
• 山本“KID”徳郁←義兄。非常に仲が良く山本の死後はしばらくレンジャース時代のツーショットをTwitterのトップに使用していた。事情を知らないドジャースファンから愚痴を呟かれたりもしたが。
• 1986年度生まれ世代

外部リンク

• はむせんwiki - ダルビッシュ有
• 本人のブログ
• Yu Darvish

SNS

• @faridyu
• Yu Darvish

関連記事

親記事

• 2004年度新人選手選択会議

子記事

• なし

兄弟記事

• 久保康友
• 片岡治大
• 涌井秀章
• 亀井義行
• 能見篤史
• 江川智晃