ダンターグとは、ゲーム『ロマンシング サ・ガ2』に登場する敵勢力『七英雄』の一人。
プロフィール
「LORD of VERMILION」より抜粋。
経歴
古代では暴れ者として通っていた。
ノエルに誘われ、モンスター討伐に参加の後、七英雄と呼ばれるようになる。
異次元に追放されたが、数千年かけて、元の世界に戻ってきた。
「ワグナスやらノエルやらは復讐を考えているようだが、そんなものオレには関係ない」
…と断言している通り、古代人への復讐には興味が無い。
強さを求める性格ゆえ、ひたすらナゼール地方の各洞窟でモンスターを吸収し続けている。
他の七英雄と違い、彼のみ4段階の形態を持ち、戦う時期によって姿は様々に変化するが、大体のプレイヤーは「子供と子ムー」のイベントで第三形態と戦う事になるだろう。
皇帝に「命があるうちに帰れ」と言うように、人間には危害を加えていないようだったが、バレンヌ皇帝の挑発に乗って戦ってしまい、敗北。
後に他の七英雄と共闘するも、最終皇帝に消滅させられた。
評価
1000年以上、ひたすら一人でモンスターを吸収し続けている戦闘バカ。
ナゼール地方を支配しているわけでもなく、ひたすらダンジョンに潜って己を鍛えることに余念がない。
地上で目撃された描写もなく、本当にただモンスターを吸収しているだけ。
七英雄ダントツで無害な存在であり、少年漫画の主人公かライバルであっても違和感が無いような漢。
子供と子ムーのダンジョンでも、紛れ込んだ子供はガンスルー。弱者には興味がないということなのだろう。
シスコンや異種姦触手野郎等が居る七英雄の中で、比較的まともな人間のように思われる。
容姿
古代人時代
小林智美画伯の画集『時織人』によると、筋骨隆々のオッサン。
髪はブロンドのロングで、不精髭を生やしている。
上半身裸の上にマントを羽織っていて、トゲトゲの兜を被っている。
(劇中における)第一形態
劇中で戦闘可能な最初の形態。
四本足の巨獣の下半身に人間の上半身が付いた、ケンタウロスのような姿をしている。
人間部分の髪は、赤~黄のような色をしている。
(劇中における)第二形態
上半身の人間部分の髪が無くなり、代わりに巨大な角が生えた形態。
下半身の武装も若干厚くなっている。
「LORD of VERMILION」で登場したのは、この形態である。
(劇中における)第三形態
頭部の角が五対ほど増えている…ように見えるが、よく見ると増えた角は頭ではなく肩ないし背中に付いている。
上半身の人間部分の腕が無くなり、上半身の武装が厚くなっている。
おそらく最もプレーヤーが遭遇する事の多いであろう形態。
この形態からドロップする斧デストロイヤーは、ダンターグ限定のレアアイテム。レアハンター勢にとっての壁でもある。
(劇中における)第四形態
最終形態。
肩パットの下から、元の人間の腕よりも太い異形の腕が生えている。
右手には顔つきの盾、左手には巨大な槍を装備。
各形態の中では最もゴチャゴチャした、彼の性格を体現したような形態。
この形態からもデストロイヤーはドロップするが、超銅金の盾の場合もあり、出た時の残念感がすごい。
ラストバトル時
黒い肌をしているが、基本的には人間の姿を保っている。
第三形態のように数対の角が頭から肩ないし背中に生えている。
ぶちかまし
ダンターグを代表する技。狂気の全体攻撃。
第一形態や第二形態時の皇帝の力では、まずこの攻撃で全滅させられる。
彼はこの他、グランドスラムや地裂撃といった、強烈な攻撃を多く使用する。
名前の由来
進化の条件
条件は世代の経過とナゼール地方に存在するダンジョンが関わっている。
世代が6進むごとにダンターグは東のダンジョン→南のダンジョン→詩人のどうくつという順番に遠征する。
このときダンターグは遠征先のモンスターを吸収して進化し、遠征先のダンジョンのボスとなる。
世代についてはヒラガ○世やトーマ○世で確認でき、年代ジャンプによって進められる。
ヒラガはジェラールが活躍する初期の時代から3世と名乗っているため数えやすい。
基本的な遠征のタイミングをヒラガ○世で示すと、ヒラガ9世で東のダンジョンに遠征、ヒラガ15世で南のダンジョンに遠征、ヒラガ21世で詩人のどうくつに遠征となる。
もしもダンターグの遠征前に次の遠征対象となっているダンジョンを攻略した場合は、世代の経過は数え直しとなり、その世代から6世代後に次の遠征先に遠征する。
このため進化させたくないなら、遠征する前に該当するダンジョンを攻略しておく必要があり、進化させたいなら遠征を待つ必要がある。
遠征先でダンターグに敗れた場合は5世代経過後に同じダンジョンに遠征するが、詩人のどうくつだけは遭遇敗北時の再遠征が6世代経過後となる。
最後の七英雄としてラストダンジョンで戦う場合は第1形態または第2形態で残った場合のみ1段階進化し、第3形態で残った場合は進化しない。
また、遠征先のダンジョンのモンスター配置もダンターグの遠征前後で変化するため、ここからも遠征してきたかどうかを判別できる。
| ダンジョン名 | 遠征前のボスの種類 | 遠征後のボス種類 |
| 東のダンジョン | 蛇系 | 悪魔系 |
| 南のダンジョン | 爬虫類系 | 精霊系 |
| 詩人のどうくつ | 虫系 | 獣人系 |
まとめると、
- ゲーム開始から6世代進むごとに東のダンジョン→南のダンジョン→詩人のどうくつの順で遠征し、遠征が終わるごとに1段階形態変化
- 先回りして遠征先のボスを排除すると遠征がスキップされ、次のダンジョンへの遠征準備に入る(カウントはボスを撃破したその世代から数え直し)
- 遠征が完了するとダンジョン内のモンスター種類が変化する
- ちょうど遠征している時に遭遇するとボスがダンターグになる
- ダンターグと戦って退却・敗北した場合、ダンジョンの敵種類は遠征前に戻るが、ダンターグ自体はそのダンジョンに5世代後また遠征する(詩人のどうくつは6世代)。また形態は進んだままでリセットはされない
- 3回遠征完了すると第4形態まで行くため、それ以上は遠征をおこなわず遠征先のボスで固定となる
- 子供と子ムーのダンジョンでは七英雄最後の一人に残さない限り必ず出現する
- リメイク前で、ラストダンジョンに彼を送った場合、第2段階以下の場合1段階進化する。第3形態以降はそのまま。リベサガは下記
ロマンシングサガ2 リベンジオブセブン
リメイク版の彼は、東のダンジョン攻略時確定で登場する。
その上元々原作でもデカかったのにさらにデカいので、原作既プレイでも初見でも⁉となってしまう。また、原作と異なりジェラールの時に遭遇することも可能になった。
そして、東のダンジョンにいるということは運河要塞をスルーして南進した場合確実に遭遇することになり、これを何とかしないと南下政策は取れないということでもある。
このため、何も考えずにルドン高原を超えて南進したプレイヤーは頭を抱えることになる。
戦力次第ではあるが何とか倒せないこともない…が倒したら今度は次の形態にチェンジするという隙を生じぬ二段構えを見せてくる(ただしHPは元の40%)ので、これも倒さないと撃破にはならない。そのため、放置して最後のほうに回すと原作になかった第5形態になる場合がある。
なおドロップは変化前・変化後の形態でそれぞれ判定されるようだ。
このせいで最初の世代での移動範囲が狭く…なってはおらず、実は東のダンジョンで戦うときは敗北しても吸収する価値もないと言われて見逃してもらえるイベントが追加されており、凶暴だが実は人畜無害な漢であることが強調されている。
この場合も、元居たモンスターを倒したダンターグが呆れて帰ってしまったためモンスターは大人しくなり、ナゼール制圧(及び、ヤウダまでほぼ全地域への戦闘無しでの到達)が可能となる。なお、敗北扱いなのでダンターグは1段階進化する。
その場合はリメイク前と同じくナゼール各地のダンジョン(基本は子供と子ムー)で再び相まみえることとなる。
ちなみに東のダンジョンが出現してから放置するとダンターグは上の法則で進化するため、放置している年数が多ければ初戦で第四形態になっている場合もある。
ラストダンジョンに彼を送ると第四形態固定で出てくる。この場合は確実に最終形態にチェンジすることになる。なお、顔合わせもせず放置したままラストダンジョンに送るとナゼールのイベントが進められなくなり、せんせいコンプを始めとした各種攻略に大きく支障をきたす(詩人イベントだけは例外)。そのため倒すにせよ倒さないにせよ東のダンジョンでの顔合わせは済ませておきたい。
関連動画
関連項目
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