ダン・ブラックモアとは、原作担当のTYPE-MOONとイメージエポックが開発、マーベラスから発売された対戦型ダンジョンRPG『Fate/EXTRA』に登場するキャラクターである。
プロフィール
概要
月の聖杯戦争に参加したマスターの一人であり、第二回戦における主人公の対戦相手。
老年ながらも、一切衰えの知らぬ肉体と精神力の持ち主。しかして、その素性は、狙撃手として超人的な伝説を打ち立てた軍人であり、“女王の懐刀”と称され“サー”の称号を賜るほどの騎士道精神の持ち主にして敬虔な信徒。
今でこそ、厳かな雰囲気を醸し出す騎士の体現者であるが、かつては軍人として非情かつ冷徹な手段に訴えることも辞さない人物であったらしい。
以上の経歴から、彼を毛嫌いするマスターも少なからず存在する。そうでなくとも、彼自身優勝候補と見なされているため、それぐらいの警戒心も無理からぬ話であろう。
今回の聖杯戦争には、聖杯が西欧財閥の手に渡ることをよしとしない女王の意向から参戦。ただし、本人としてはプライベートな形での参戦として、騎士として正々堂々とした戦いを望んでいる。
そんな彼のサーヴァントは、緑衣のアーチャー。ただし、このサーヴァントは罠や奇襲といった、およそ騎士道とは程遠い戦法を得手としており、このために両者の間に不協和音が生じてしまっている。
主人公との戦いにおいては、毒の結界や闇討ちなど、独断行動を続けるアーチャーに業を煮やし、ついに令呪を用いて、アーチャーの宝具による毒矢を受けた主人公を救うべく、彼に自身の宝具を破棄させる。
結果、相応のペナルティを負うことに。このためにイー・バウ(笑)などという扱いを受ける羽目になってしまったのも、今は昔。
だが“軍人としての”ダンであれば、アーチャーの行動を容認していたという。
そのアーチャーに対しては、狙撃手としての腕前を高く評価しており、なおかつ彼のこれまでの行動に隠されていた自身への忠義、そしてその根底に眠る憧れや願いを汲み取った上で、彼に騎士道に則った戦いをするよう命じる。
そんなダンの意志に応えたアーチャーとの決着と相成る七日目の決戦日。
毒を用いた攻撃で相手を翻弄するアーチャーを、火力強化を図るgain_str(16)とターン終了時の回復効果を数ターンの間に付与させるadd_regen(8)にて、その後方支援を担う。ちなみに、ドラマCDでは相手をスタン効果にさせるコードキャストも用いる。
ちなみに、彼の実家は古い魔術師の家系だという。
そんなほぼ完全な信頼関係を築き上げた両者だが、主人公らの奮戦を前に敗れ去ってしまう。
敗北が確定した瞬間に、自身の本当の願いが“亡くしてしまった妻を取り戻す”ということに気付かされた彼が、最後まで己に付き従ってくれたサーヴァントに不器用な感謝を示され、そして自分を打ち負かした相手に一つの道筋を示しながら消え去っていった・・・・
年老いたマスターと若きサーヴァント、という組み合わせに加えて、マスターがサーヴァントを導く、という形の関係性もシリーズ全体を見渡しても珍しい部類に入る。
ただ、残念ながら、続編である『CCC』への登場は叶わなかった。
それでも、彼のサーヴァントであったアーチャーは、短期間でありながらも本来のマスターと戦い抜いた日々を誇りとし、胸に秘めている。また、『Grand Order』においても、『EXTRA』勢の中で比較的早い段階で概念礼装化されていたりするなど、その存在感はひたすらに大きい。
余談
- 事切れる直前に口にした妻の名は“アンヌ”。この名前を聞いて、某特撮ヒーローを思い浮かべたプレイヤーはどれほどか。
- そんな妻の趣味として紹介していたのが園芸。かく言う自分も、同じ趣味だったりする。
- ブラックモアといえば、古くからの型月ファンには、死徒二十七祖の有力者であるグランスルグ・ブラックモアがすぐに思い浮かぶであろう。様々な考察が成されているであろうが、両者の苗字のスペルは微妙に異なっている(ダンがBlackmoreで、グランスルグがBlackmoa)。
関連動画
関連商品
関連項目
- TYPE-MOON関連の一覧
- Fate/EXTRA
- アーチャー(Fate/EXTRA)
- 岸波白野
- 老兵
- ウルトラセブン
- マダオ←彼の若き日の姿を見た偉い菌糸類の感想
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