ダークドワーフとは、TRPG『ソード・ワールド2.0』に登場する架空種族である。
概要
ソード・ワールド2.0の舞台であるラクシアに、イグニスブレイズにおいて追加のPC用人族として登場した、神々の戦争の時代に人族を裏切り、蛮族の王に忠誠を誓った古のドワーフたちの末裔である。
しかし穢れは0点であり体は人族なのだが、そのメンタリティは蛮族そのものであり、人族社会では蛮族としてみなされるので、蛮族PCとしてプレイングを要求される。
体は人族というのは、一部の魔法(バニッシュ、フィアーなど)においては人族として扱われることを指す。
しかし蛮族扱いなので、名誉点を獲得して「地位」を得なければならないという、少々複雑な種族となっている。
肉体的には、基本はドワーフと変わりないが、長年の地下暮らしによって肌の色は青白くなっており、瞳も大きく、目の形によっては白目の部分が見えなくなるほど。
つまり色白の髭のおっさんか、色白の幼女ってことですねわかります
そのため普通にドワーフとしてふるまっていればばれることはあまりないと思われるが[剣の加護/炎身]を失っているため普通に燃える。その光景を目撃されるとまずばれるので注意。
蛮族社会において暮らす為、サイクロプスから奪ったといわれる「黒い炎」の力を用いて鍛冶職人となる者が多い。
この「黒い炎」による武器は、メタ的に言うと「イグニダイト製」 の武器であり、これらは一般にダークドワーフにしか鍛えられない武器であるので、稀少性が高く、蛮族社会で鍛冶職人としての地位を得るに値するものとなる。
PCとしてのダークドワーフは、たまに知識や技術の探求の為に地上に出てくる彼らが人族と暮らすうちに、自分が人族であることを思い出した者たちであり、こうしたダークドワーフは、地下世界へ帰ることを諦め、人々の信頼を得るために冒険者となるのである。
種族の特性
器用度 | 敏捷度 | 筋力 | 生命力 | 知力 | 精神力 |
A+ | C | A- | Bー | Bー | A+ |
(全「生まれ」の平均+ダイスの期待値が基準。生まれによって±1ランク程度の誤差が発生)
ドワーフと比べ、全体的に能力が高くなっているが、生命力だけはダイス1個分減ってしまっている。
高い器用度と精神力は健在であり、技能適性も基本はドワーフと似ているが、生命力の低さからくるHP不足と、種族特徴がドワーフは「防御」であるのに対し「攻撃」の能力であるため、より攻撃的な種族であるといえる。
なので前衛PCにする場合、防御系ファイターとしての運用だけは避けた方が無難。
その種族特徴とは、おなじみ[暗視]と、ダークドワーフを象徴する[黒炎の遣い手]である。
[黒炎の遣い手]とは、補助動作で宣言し、自らのHPを3点減少させることで、武器や拳、矢弾などに黒い炎を纏わせ、そのラウンドに自分が発生させる近接・射撃攻撃の物理・魔法ダメージを炎属性に変更し、ダメージを3点上昇させるというもの。
さらに、この炎属性の攻撃は「○炎無効」や「剣の加護/炎身」を持つ相手にも有効である(ただし貫通するのは「無効」に対してのみ。炎属性ダメージを減少する効果は甘んじて受けなければならない)
ちなみに、複数の対象にダメージを与える際はそれぞれに1回ずつだが、同じ対象には最初の1回だけであることを忘れてはならない。
それから、この能力は1日に合計1分(6ラウンド)しか使えない。ご利用は計画的に。
種族特徴の強化においては、[黒炎の遣い手]が強化される。
Lv6で消費HPと与ダメージ上昇の双方を5点に上昇させる事が選択できるようになり、Lv11では消費HPを7点にして与ダメージを5点上昇させつつ攻撃が命中した対象の防護点を一時的に-2点する事を選択できるようになる。
(どちらの場合も強化以前の効果も選択できる)
最終的には範囲攻撃しながらデバフを撒き散らす、強力なアタッカーとなることが期待できる。
初版のIBではプリースト習得不可とあるが、イグニスブレイズの記述が間違っていただけであり、エラッタでプリーストは習得可能になった。
兎・人形・妖精・M61「チッ」
長所
長所はそのトップクラスに高い器用度と精神力、そして種族特徴の[黒炎の遣い手]である。
ラルヴァと違い、複数の対象に攻撃する際でも消費するHPは同じなので、《なぎ払い》や【ショットガン・バレット】による複数攻撃が強力。
《なぎ払い》型の戦士において、改訂版戦闘特技では冒険者Lv3から《なぎ払いI》を使用でき、そのダメージ減少のデメリットは[黒炎の遣い手]でちょうど相殺されるので強力。
同様な戦術としては、練技【ドラゴンテイル】と戦闘特技《テイルスイング》を用いた尻尾っぷらーが挙げられる。
ただし《なぎ払い》ファイターよりも火力は出ないし、練技の枠を圧迫する為、筋力が低くて重い武器が持てないキャラが出来た時にでも。
《双撃》で黒炎をばらまくのは特技枠を圧迫するし、最大3体までしか攻撃できないことに注意。
シューター技能とは全般的に相性が良いが、器用度と精神力が殊に高い為、特にマギシューに適性を持つ。
そして[黒炎の遣い手]が1Rに同じ敵には最初の1回しか効果を発動しないこと、HPを減らす能力なので前に出るのは危険であることなどを考慮すると、2Hガンを使用するのが良いだろう。
2Hガンを用いるのであれば、早い段階から《魔法制御》を取りに行ける。
なお、密かに精神力がフロウライト、グラスランナーに次ぐ高さを持つためMPが高くなりやすい。その為魔法技能がなくてもある程度MPの乱用が利くのが長所であり、エンハンサー技能を伸ばして戦闘力を高めやすく、前衛なら積極的に活用していきたいところ。後衛としても薬品を使えないフロウライト、MPのないグラスランナーを除けば最高クラスの精神力は非常に魅力的であり、種族特徴が死ぬが低めの知力を大して気にしなくてもよいプリーストやコンジャラーも視野に入るだろう。
短所
ドワーフと同じく敏捷度や知力が低いのに加え、何より生命力が割と低いのが問題となる。
前衛系戦士系技能においてはHPの低さが弱点となるので、HPや防護点を増やす努力が求められる。
豊富なMPを持つため、 一見魔法使い系技能も適性があるように思えるが、
知力が低く行使判定の達成値に期待できないことから、抵抗突破を前提とした運用はあまり向いていない。
ただし、味方への支援中心となるプリーストやコンジャラーは豊富なMPと相まって強力だろう。
達成値もHPも低いんだから間違ってもコンジャラーで前衛になろうとしてはいけない
その他技能では、敏捷度と知力が低いため判定系技能はあまり向いていないが、足の遅さを補えるライダーは有効。
とはいえ普通のドワーフよりは上であり、生まれやダイス次第でB2もいけるためできなくもないといったところ。もちろん他に適任がいるならそちらに任せた方が無難だが。
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関連項目
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