チェック・メイトとは、漫画『キン肉マンII世』に登場するキャラクターある。ちなみにチェスの王手を意味するのは「チェックメイト」であり中点はない。
概要
チェスの駒をモチーフにした超人であり、悪魔超人軍の首領であるサンシャインが幼い頃から手塩にかけて育てあげたナイトメアズNO.2。頭部を王(キング)、馬(ナイト)、城(ルーク)のチェスの駒にチェンジさせることができ、それぞれの駒がもつ特性を戦いの中で発揮する。礼儀正しく、丁寧な口調で誰に対しても敬語で話す一見紳士的な超人だが、その実は慇懃無礼。
5歳の頃にサンシャインに拾われ、10年間訓練を受ける。このときサンシャインは幼いチェック・メイトのギラギラした目を見て、凄い悪魔超人になると直感している。訓練のときに考えうる限りの艱難辛苦を与え痛め続けることでネガティブな感情が取り去られ、痛みを感じない体となる。ただ痛みを感じないだけで、実際に体にはダメージが蓄積されており、どんな技にでも耐えられる体だと過信していたことが弱点に繋がっていた。
キン肉万太郎との戦いの後、サンシャインの元を離れ、正義超人入りを果たす。読者からの人気も高く、頼もしい仲間として活躍が期待されたが、それなりに出番は与えられていたものの結局最後までまともに試合をすることなく連載が終了となった。『キン肉マンⅡ世』の作中では万太郎やケビンマスクに見せ場が集中した分、キャラとしての魅力はあるのに不憫な扱いを受けた超人が多数いたが、その中でもトップクラスで不憫な扱いを受けた超人であろう。これなら悪魔超人のままでいたほうが良かったのでは・・・。
アニメ版では、ガゼルマン同様に原作以上にギャグキャラとして扱われることが多かった。また、幼い頃はゴミを漁り、成長期の頃はサンシャインの方針によって過度な食事制限を課されるなど食べることに恵まれてこなかったせいか、正義超人入りしてからは京都の湯豆腐や沖縄のゴーヤチャンプルに興味を示しており、そのため一部で食いしん坊キャラのイメージが定着している。
プロフィール
経歴
幼くして両親に捨てられ、5歳のときにスラム街でゴミを漁って拾い食いしているところをサンシャインに拾われ、サンシャインから悪魔超人になるための訓練を受ける。10年間に渡る過酷な訓練によって痛みを感じない体となり、レックスキングと共にサンシャイン率いるナイトメアズの一員として活動する。
d.M.p編で本編初登場。サンシャインの命令により、レックスキングと共に大阪を襲撃。駆けつけてきたゴージャスマンを倒している。レックスキングがテリー・ザ・キッドに敗れた後、姿を見せ、キン肉万太郎と戦うことになる。
チェス・駒・チェンジによって三種類の形態を使い分けるうえに痛みを感じないため万太郎の攻撃が通用せず、優位に試合を進める。だが、万太郎の不甲斐なさから「正義超人は弱く、(かつてその正義超人に負けた)悪魔超人はもっと弱い」という考えを持つようになり、サンシャインに造反する。しかし調子にのって万太郎の技を受け続けたダメージは蓄積されており、右足の靭帯が破裂してしまう。どんな技を受けても自分の体は大丈夫だと勘違いしていたことが仇となってしまい、最後は万太郎のキン肉バスターによって敗れる。その直後、内乱によってd.M.pのアジトが崩壊する。
万太郎との戦いの後、サンシャインに連れられていずこかへと行方をくらませていたが、火事場のクソ力修練編で再登場。万太郎との試合に清々しさを感じていたチェック・メイトは1人北海道の網走に現れ、ノーリスペクトの1人フォーク・ザ・ジャイアントと戦う万太郎の応援に駆けつける。その後も万太郎、ミートに同行し京都、沖縄とご当地グルメを満喫戦いを見届ける、沖縄でのボーンコールド戦では、ミートがセコンドに付けなくなったためキッドと共に万太郎のセコンドを務める。最初はキッドとの連携がぎくしゃくし足を引っ張っていたが、ボーンに殺害されたミンチの遺言によってキッドと波長が合わせられるようになり、万太郎を勝利に導く。
その後、サンシャインの後押しもあって正義超人へと転身し、超人オリンピック ザ・レザレクションにモナコ代表として出場。順調に予選を通過していくが、最終予選の「二人三脚でZEIZEIZEI!」でパートナーのシンヤが負傷したため棄権する。
悪魔の種子編では、キッドたちと与那国島に出現したジェネラル・パラストへ向かうが、元悪魔超人にもかかわらず悪の心を持ったことのある超人しか通過できないバリアをなぜか通ることができず、またも出番はなし。バリアフリーマンやイリューヒンが通過できたのになぜ・・・。その後、ケビンマスクと行動を共にし、ガゼルマンと共に巌流島での戦いに挑むB-エボリューションズの船頭を務める。ここでアシュラマン復活を察知して現れた師匠のサンシャインと再会するが、特に物語の中で大きく深堀りはされなかった。
究極の超人タッグ編では、ガゼルマンと違ってタイムワープするメンバーに入り、ケビンマスク救出作戦に参加する。なお、このシリーズから鎧の色が赤から黒に変更となっている。
究極の超人タッグ開催が決まり、セイウチンをパートナーに誘うも、すっかり自信をなくしていたセイウチンは固辞。そこへ突然現れたネプチューンマンがセイウチンをパートナーとして誘い、心配になったチェック・メイトは2人の後をこっそり追いかける。だが、偶然ネプチューンマンの野望を聞いてしまい、洗脳されたセイウチンは別人のように狂暴化していた。セイウチンを元に戻そうとするが、オプティカル・ファイバー・クロスボンバーによって顔の皮を剥がされ、大会を前にリタイアさせられる。
入場式の際、棺桶に閉じ込めらていたところ、セイウチンが暴れ出したことでその無惨な姿が公衆の面前に晒される。瀕死の状態のままネプチューンマンの脅威を万太郎たちに告げ、病院へ搬送される。
その後、同じ被害に遭ったスカーフェイスたちと共にセイウチンの前に現れ、正義超人へと戻すことに成功するが、思うところがあったのか1人だけ何も語っていなかった。準決勝後、ピラリアの花の花粉によって顔が元通りになる。
Vジャンプ版での活躍
Vジャンプ版でも原作と同じくサンシャインによって育てられた悪魔超人という設定で登場する。d.M.pのアジトに乗り込んできた万太郎を寝ずの番最後の一人として迎え撃つ。チェス・駒・チェンジの際に将棋の駒を無理矢理ねじ込まれ、木製形態にさせられたことで身動きが取れなくなり、キン肉バスターによって敗北。戦いの中で正義超人のほうに心が傾くようになり、サンシャインからの「自分の好きな道を素直に行け」という言葉に後押しされたことで正義超人入りを果たす。
本編と違い、正義超人入りをしてからも戦う場面が用意されており、d.M.pによって洗脳されたH・F二期生のキャプテン・マッコウとおでん巨塔2階ゆで玉子リングで対戦。苦戦をしながらも王式絢爛投げによってマッコウをKOするが、ダメージの大きさから失神してしまい、両者ノックアウトによる引き分けとなる。2戦目はあったが、勝利まではもらえなかった。
必殺技
- チェス・駒(ピース)・チェンジ
- 両肩に装備されたチェスの駒のボタンを押すことで、その駒に対応した能力を持つ形態へ変身する技。チェック・メイトは作中で下記の4つの形態に変身している。
また、駒を奪い取った万太郎が兵士(ポーン)の形態に変身したが、一回につき一歩しか動けないためむしろ弱体化する代物だった。チェックはこの駒を飾りとして所持していたにすぎなかった。なお、他の駒もチェック以外の超人が使っても満足に扱うことはできないらしい。 - 王(キング)形態
- 普段のチェック・メイトの姿である通常形態。この形態のときは頭脳明晰らしいが、他の形態のときと特別違っていた感じはしなかった。
- 馬(ナイト)形態
- 半人半馬のケンタウロスの姿となる。抜群のスピードと強靱なキック力が特徴。
- 城(ルーク)形態
- 体が強固で重いれんがになり、高い防御力と体重が増加したことによる強力なパワーを得る。また、体を分離することも可能。
- グランドスラム形態
- 王・馬・城の三つの駒を同時に発動させ、王の頭脳・馬の脚力・城の重さと防御力を兼ね備えた最強形態となる。
- 馬式誉れ落とし
- 馬(ナイト)形態時の必殺技。空中で逆さまになっている相手の両足に自身の前足をドッキングさせ、 そのまま体重をかけ一気に地面に激突させる。技の形はネプチューンキングのメガトンキング落としに似ている。グランドスラム形態でも使用することができ、このときは体重が増しているため、その分威力は増している。
- ケンタウロスの黒い嘶き
- 馬(ナイト)形態時の必殺技。馬の蹄に変化した前脚によって相手に連続で蹴りを叩き込む。
- オープン・ザ・ルークゲート
- 城(ルーク)形態時に、解体城(セパレーツボディ)の上半身と下半身を分離させ相手の攻撃をかわす技。
- クローズ・ザ・ルークゲート
- オープン・ザ・ルークゲートの体を分離させた状態から体を閉めることによって相手を挟み込む技。
- ルーク・スカイツイスター
- 城(ルーク)形態時の必殺技。相手を空中へ放り投げると、分離した上半身が相手の上に乗っかりコーナーポストの頂点に落下させ、、続いて下半身が上半身とドッキングして加重を加えることでさらなるダメージを与える。
- 落爆人机
- グランドスラム形態時のフェーバリット・ホールド。自身の体の格子(血括りの窓)で相手の両手首と両足首を挟み込むことで固定し、その状態のまま空中へ飛びあがり逆さ状態の相手を地面に落下させる。
- ギャロップキック
- Vジャンプ版でのみ使用。馬(ナイト)形態に変身し、後ろ足でキックを放つ。
- 王式絢爛投げ
- Vジャンプ版でのフィニッシュ・ホールドであり、キャプテン・マッコウをKOした技。相手の両腕をリバース・フルネルソンに固め、そのまま飛び上がり相手の腹部をコーナーポストに叩きつける。王(キング)形態のまま使用できる。
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関連項目
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