チェリーは、JT(日本たばこ産業)がかつて販売していたタバコの銘柄である。
概要
1970年発売。日本で初となるアメリカンブレンドの煙草であった。タール15mg、ニコチン1.1mg。
葉はバーレー種、ドライフルーツタイプの香料を使用しており、酸味のある葉の香りとバーレー葉によるどっしりとしたコク深い苦味と辛さ、ほのかな甘みが特徴であった。
一時期日本で1番人気の銘柄になったが、ライトな味を求める時の流れに負けてマイルドセブン(現メビウス)などに取って代わられあまり売れない煙草となった。
2011年の東日本大震災で工場が被災し、あまり売れていなかったこともあり5月に廃盤が決まった。
マジ返してくれよ俺の銘柄
数値にの割には吸いやすくて美味いのに
旧チェリーとの関係及び喫味
旧チェリーとは1904年に発売されたタバコであり、旧チェリーのファンも多い。旧チェリーはバージニアブレンドで共通点はパッケージの桜の模様だけである。
しかし、チェリー喫煙者と言われる森敦は師匠である横光利一を尊敬して、師と同じ名前であるチェリーを吸った。更に「風立ちぬ」の堀越次郎も旧チェリーを吸っていたという設定である(宮崎駿は後述の通りチェリーを愛飲していた)。
戦後のチェリーはアメリカンブレンドであり、専売公社(日本たばこ)のタバコでは初のアメリカンブレンドタバコである。ちなみにピースはバージニアブレンド、ホープはセミアメリカンブレンド、セブンスターはドメスティックブレンド(日本国内独自のブレンド)、マイルドセブン(今のメビウス)はアメリカンブレンドである。一説にはマイルドセブンはチェリーとセブンスターのいいとこどりだと言われている。
愛煙者
かつてはセブンスターやハイライトに追いつかんばかりの銘柄であったが、ライト系のタバコが人気になった影響か年配者に好まれた銘柄である。「こだわりのある人のためのタバコ」とも言われ、なかなか見つかりにくい「峰」よりは見つかりやすいが、タバコを幅広く揃える店か常連さんが多いとこでしか見つからないタバコと言われていた(ちなみに峰は日本国内では廃止となったが、台湾ではなかなかの人気銘柄となり、生き残った銘柄となる)。
内閣総理大臣であった故・橋本龍太郎は親友からピースを勧められても頑なにチェリーを吸い、スタジオジブリの作品でおなじみ宮崎駿監督は廃盤までチェリーを吸っており、テレビのインタビューでチェリーの箱が映っていた(チェリー廃盤後はセブンスターを吸っていたらしい)。その他には「参院のドン」と呼ばれた自民党の青木幹雄やYMOの細野晴臣氏らが愛煙していた。
ちなみにのび太のパパ(野比のび助)も作品内でも触れており、愛飲していた。
余談であるが、廃盤後も創作の中では愛飲している描写があったりと地味に根強い人気を誇っている。
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