チベット語とは、シナ・チベット語族のチベット・ビルマ語派に属する言語のひとつである。
概要
読んだままチベット内で話されている言語。チベット自身が独立国ではなく民族も点在してしまっているため、共通語として定められているようなものはまだ存在しない。
文章語は7~9世紀に成立したものがほとんどそのまま用いられており、現在の口語との間には隔たりがある。そのため、チベット語を学ぶといってもその教材はどのチベット語を用いているのかが極めて重要になってくる。
文字体系
詳しくはチベット文字の記事を読んでくれ。
音韻体系
母音
前舌 | 後舌 | ||
---|---|---|---|
非円唇 | 円唇 | 円唇 | |
狭 | [i] | [y] | [u] |
半狭 | [e] | [ø] | [o] |
半広 | [ɛ] | ||
広 | [a] |
子音
両唇音 | 歯茎音 | 歯茎硬口蓋音 | そり舌音 | 硬口蓋音 | 軟口蓋音 | 声門音 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
鼻音 | m | n | ɲ | ŋ | |||||
破裂音 | 有気音 | pʰ | tʰ | ʈʰ ~ ʈʂʰ | cʰ | kʰ | |||
無気音 | p | t | ʈ ~ ʈʂ | c | k | ʔ | |||
破擦音 | 有気音 | tsʰ | tɕʰ | ||||||
無気音 | ts | tɕ | |||||||
摩擦音 | s | ɕ | ʂ | h | |||||
接近音 | 中央 | 有声 | ɹ | j | w | ||||
側面 | 無声 | l̥ | |||||||
有声 | l |
文法
ビルマ語同様孤立語なのだが、助詞を多用したり語幹と接辞の概念が存在したりとなど膠着的な要素もある。
特に動詞は、語幹に何を接辞するかで時制やアスペクトを変化させるので要チェックだ。
また例えばラサ方言では、叙述する対象が話し手の関係で内にあるか外にあるかを区別するなど、なかなか感覚がつかみにくい要素を持っている。
関連動画
関連商品
関連項目
- 0
- 0pt