チャイナドレス単語

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チャイナドレス

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チャイナドレスとは、中国の民族衣装に端を発する女性用のドレス（衣装）のこと。正式名称は旗袍（チーパオ）。

概要

日本でチャイナドレスというと一般的には女性が着る身体に密着するタイプの所謂ボディコンシャスなドレスにして、下半身部分の両横のスリット（切れ目）からは脚や太ももが魅力的に映る衣装として定着しているであろう。
また、これらの特徴・意匠を凝らしたドレスなどを総称してチャイナドレスと呼ばれる事もある。

日本ではチャイナドレス（チャイナ服）という呼び名が知られているものの、英単語としては『チャイニーズドレス（Chinese　dr ess）』と表記される。

しかし、この名前では男性の服もチャイニーズドレス（中国衣装）という意味になってしまうため『manda rin gown』、若しくは『cheo ng sam』と表記するのが固有名詞としての扱いになる。（後者の呼び名については、男性用女性用を問わずに丈の長い上着を指す言葉「長衫」に由来しており、後に女性が着る身体への密着度が高い衣装を指す言葉となる）

元は中国・清の時代にて満州人の貴族階級（「旗人」と呼ばれる）が身に付けていた衣装とされ、防風防寒を意識した詰め襟の衣服であった。（名前も当時は「旗袍(qi pao:チーパオ)」と呼ばれており、「旗人が着る長い上着」という意味がある。）
また現代と同様に両横の裾に切れ込みが入っていたが、これは馬に乗る際に脚を横に出す事で裾が邪魔にならない為、尚且つ風を正面から受けないようにという目的があった。脚を適度に露出するという目的など無かったと思われる為、当時はスリットが入っていたのはせいぜい膝丈までが一般的であり、太もも辺りまで深くスリットが入ってはいなかったものである。
やがて1920年代（辛亥革命の後）に洋服を先述の旗袍風にアレンジしたデザインの衣服が登場し、1930年代に上海にてモダンブームが起こると腕や脚を露出する行為がブームとなり（旧社会からの解放といった意味も含まれていた）、脚を露出するためにスリットが膝丈から更に深くなり、服のデザインも胸元や腰周りの曲線をアピールするために身体に密着したタイトなものとなっていく。
これらが切っ掛けとなり現代でいうチャイナドレスの原型となる服が定着していったと言われている。

だがチャイナドレスも1950年代に入ると、反右派闘争が加熱していくと共に、『旧時代において、労働しないことを衒った衣服』として、男性の長袍とともに弾圧されてしまう。劉少奇国家主席時に夫人が外遊時にチャイナドレスを着ていた事があり、「外国に媚びた服装」として批判を浴びた事もあった。
しかしやがて、1980年代に公式イベントの場でコンパニオンがチャイナドレスを着用したのを機に、チャイナドレスは再びその存在を世間に認められるに至り、現代ではパーティや公式の場でも見かける事も珍しくない程のものとなった。

現代でも、イベントでコンパニオンが着用していたり、パーティ等の催し事の際に着用していく服装として、御目に掛かる機会があると思われる。脇の高い位置でボタンを留める物や、背中のファスナーで服を固定するもの、脚と一緒に胸元を露出しているもの（→谷間ホール）など、現代では多種多様な種類のチャイナドレスが存在。
創作作品でも、セクシーさを演出する衣装として度々女性キャラが着用しているだろう。優雅な外見とは裏腹に、先述の通り身体の動き（主に足回り）を束縛しないため、大股を広げて猛然と走ったり飛び回ったり、はたまた自転車やバイクに乗ったりという派手なアクションもこなせるのが強み。

「チャイナドレス」　「chinese dr ess」　「manda rin gown」　「cheo ng sam」　「旗袍」　「qi pao」　で検索するとよい。

チャイナドレスのキャラクター

（上記以外にも、随時追加していってください）

イラスト

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