概要
特徴・歴史[1]
しっとりとした二枚の丸いソフトケーキ生地にほどよい甘さのバニラクリームをサンドし、上からチョコレートをまんべんなくかけてコーティングしたお菓子。コアラのマーチやパイの実と並んでロッテのロングセラー商品の1つ。
1983年9月に販売を開始。発売当時の日本のケーキ市場はちょうど欧米の有名菓子店がデパ地下などに出店して日本に進出。「ケーキ=贅沢品」という風潮があったため、当時の庶民にとっては敬遠されがちであった。そんな中、ロッテが「チョコレートケーキの味わいを――。」を合言葉に一般家庭で気軽に食べられるチョコレートケーキ菓子の開発に乗り出した。
新商品開発には苦労と苦悩を極めた。ケーキ生地のようなしっとり感を追求すると日持ちせず、逆に日持ちさせようと原料の水分量を抑えるとパサパサになってしまうなどの問題点が発生。これを解決すべく、試行錯誤を続けた。そしてしっとり感と日持ちの良さを両立させることに成功し、商品化へこぎつけた。それで出来上がったのが、このチョコパイである。
販売当初は6個入りの箱パックで販売され、その後大入りのファミリーパックを販売。2006年には小型タイプのプチチョコパイの販売を開始した。
2012年には商品をリニューアルし、その後はPABLOや丸山珈琲など日本の有名飲食店とのコラボ商品や季節限定品を販売して人気を得ている。
2018年10月15日には、ロッテチョコパイ公式Twitterを開設。チョコパイについての情報を発信している。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/chocopie_cpn/status/1051839040008290307
2019年2月には7年ぶりに商品をリニューアル。カカオの分量を増やし、ケーキのような口どけ感とチョコレートのしっかりした味わいを感じられるように改良が加えられた。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/chocopie_cpn/status/1100239304066887681
製造方法
※以下の工程はロッテ公式チョコパイブランドサイトに公開されている情報を元に記述する。
- 小麦粉や卵を混ぜ合わせしっとりとした生地を作る。そして、ちょうどいい丸型の大きさに切り分ける。
- 長さ約60mもあるベルトコンベア状の巨大なオーブンで約10分間じっくりと生地を焼き上げる。
- ひっくり返した生地にくちどけの良いバニラクリームをのせて、もう一枚の生地を上からサンド。
- カーテンのように上から垂れ流し続けるチョコレートにサンドした生地をくぐらせ、チョコをコーティング。さらにエアーを吹きかけてチョコ模様を作る。(チョコパイのあの波模様はここで出来る。)
そしてクーラーで一気に冷やし、包装して完成となる。
また、ITmediaビジネス ONLiNEでもこちらの記事にて製造工程が紹介されている。
エンゼルパイとの違い[2]
類似商品としてよく森永のエンゼルパイが挙げられる。こちらは、ムーンパイと呼ばれるクラッカーにマシュマロを挟んでチョコレートでコーティングしたアメリカのお菓子を参考にしており、当該商品もマシュマロを挟んでおり、中身が違うので全くの別物である。
さらにエンゼルパイは1958年から発売(全国販売は1961年)しており、エンゼルパイの方が先輩商品にあたる。
関連動画
関連静画
関連項目
関連リンク
脚注
- 1
- 0pt