チョコボスタリオンとは、1999年にスクウェア(現スクウェア・エニックス)から発売したSLGである。
単品発売の他、チョコボコレクションにてチョコボレーシング・ダイスDEチョコボと共に収録されている。
概要
いわゆる競馬ゲーム。プレイヤーは牧場主となり、FFシリーズに登場したチョコボを育成して他のチョコボと競わせる。
発想はFF7のチョコボレースだが、後述のようにダービースタリオン(ダビスタ)要素が加わっているため本格的な競馬システムもある。またFF7と異なり人は乗らずチョコボ単独で走る。
キャラクターこそFFの要素があるものの、ダビスタのメインプログラマーである薗部博之およびダビスタの開発元パリティビットが制作に参加しているためかダビスタを流用したシステムが多く、「目に見えないデータ(マスクデータ)と複雑な血統理論を駆使しないとGI(上位大会)には勝てない」という、やや人を選ぶゲームになっている。ダビスタとの最大の違いは、血統表が真っ白の状態からスタートするという点である。血統表を構築していくのも楽しみの一つだが、何もわからないプレイヤーはこの構築の時点で躓いてしまう。また単品パッケージやタイトル画面はもろにダビスタのパロディである。
また「サガフロ」や「LoM」を手がけたグラフィックデザイナー亀岡慎一をメインにLoMスタッフがグラフィック面で多く関わっているため、油絵絵本調の独特なタッチのキャラクターになっている(なおよく誤解されるが、本作のキャラデザはベースこそ「チョコボの不思議なダンジョン2」であるものの同じではなく、特にシロマは唯一の人族キャラであるためか2よりお年を召しているように見(ry頭身が高くなっている)。
システム面でもダビスタとは一味違った要素があり、競争能力の細分化や産地による「シブい配合」、遺伝子の冷凍保存や競走羽のパスワード保存とエキシビジョンマッチ、「実」による雌雄の産み分け操作など、ダビスタに決して劣らない仕上がりになっている。
特にエキシビジョンマッチは、現在でも2chやWikiで活発な交流が行われるほど人気が持続している。
また、競馬ゲームといえばJRA許諾の元実在する人物や重賞を用いているのが特徴だが、本作ではJRAなどは一切関わっていないため実在の用語や重賞をうまくパロディにしている(競走馬→競争羽、有馬記念→バハムート記念など)。またFF世界がベースのため、随所にFFの要素が入っている。例としてチョコボの発祥地にFFシリーズで登場した地名を引用し、負担重量の増減にはグラビデを使用、GI競走の名称の多くは召喚獣から引用されている。
牧場に様々な施設を建設することができ、建設費と維持費がかかるが、訓練メニューを増やせる施設や病気を早く治療する診療所、疲労を回復させる温泉など、育成に大いに役立つ。このシステムは後に本家ダビスタにも導入された。
本作には強力なライバルとして四天王がおり、レースでかちあった場合は強力な壁となる。四天王はメテオブライアン、キスオブファイア、ポイゾナキャップ、スリプルボーイの4頭でイラストもある。特にメテオブライアンはオープニングムービーにも登場している。
メモリーカードへのデータ保存は本家以上の容量を要求され、9ブロックが必要となる(ダビスタは牧場本体で3ブロック、VTRで1ブロック、登録ファイルで1ブロックの計5ブロック)。そのせいかゲームデータのセーブ・ロードともに時間がかかる。ポケットステーションにも対応しており、他の牧場データからチョコボを輸入したり、赤外線通信機能を利用して新たな源流チョコボを発見できたりする。
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関連項目
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