チリクワガタ(学名:Chiasognathus grantii)とは、昆虫網甲虫目クワガタムシ科チリクワガタ属に属するクワガタムシの一種である。コガシラクワガタやグラントチリクワガタという呼称もある。
概要
見れば見るほど珍妙な姿をした、チリ共和国とアルゼンチンの湿帯雨林に生息する南アメリカ大陸最大のクワガタ。
オスの、ときに体長以上に伸びる細くて長い顎が象徴的。大顎が体より長くなるのは本種とメタリフェルホソアカクワガタくらい。顎に気を取られて見過ごしがちだが肢もだいぶ細長い。
顎と反比例して頭はクワガタの中で最小クラスとかなり小さい。別名の小頭鍬形(コガシラクワガタ)はここから来ている。
進化論で有名なチャールズ・ダーウィンは自身の著書『人間の由来』の中で、この奇妙な顎は本来必要が無かった過剰進化であると記した。このクワガタが英語圏でDarwin's beetle(ダーウィンの甲虫)と呼ばれる所以である。
なお、闘いの際にはこの顎を有効活用する姿が目撃されているので、少なくとも無意味なオブジェクトではない。また、華奢な外見にそぐわず、パラワンオオヒラタクワガタをしのぐとも言われるほど非常に好戦的で、敵対する相手には出会い頭で速攻を仕掛ける。
関連動画
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