ティエリー・アンリ（Thierry Henry, 1977年8月17日 - ）とは、フランスのサッカー選手である。アメリカ・MLSのニューヨーク・レッドブルズ所属。ポジションはFW。
概要
16歳でASモナコの下部組織に入団し、当時の監督であったアーセン・ヴェンゲルに見出され1994年にトップチームデビュー。なお当時のアンリはCFではなくサイドの選手であった。徐々に出場機会を増やしていき、1996-1997シーズンにはリーグ戦で36試合9得点を記録しリーグ・アン年間最優秀若手選手賞を受賞。
1999年1月にイタリア・セリエAのユヴェントスへ移籍。しかしここでは不慣れなポジションでのプレーを余儀なくされ思うように結果が残せず、僅か半年での退団となった。
1999年8月にモナコ時代の恩師であるアーセン・ヴェンゲル率いるイングランド・プレミアリーグのアーセナルへ移籍。ヴェンゲルはここでアンリをサイドからCFへコンバートさせる。2年目の2000-2001シーズンには得点数こそ昨シーズンと同じ17得点なものの、昨シーズン以上のパフォーマンスを披露。2001-2002シーズンにはクラブの2冠（プレミアリーグ、FAカップ）に大きく貢献し、個人としてもリーグ戦24得点を記録し得点王に輝く。アーセナルが無敗優勝を達成した2003-2004シーズンにもリーグ戦37試合30得点を記録し前線からチームを牽引。2005-2006シーズンからはクラブのキャプテンに就任し、リーグ戦27得点を記録し3年連続の得点王を獲得。1999年の入団から2007年の退団までにプレミアリーグで254試合に出場し174得点を記録。個人としてはプレミアリーグ得点王を4回、FWA年間最優秀選手賞を3回、PFA年間最優秀選手賞とヨーロッパ・ゴールデンブーツをそれぞれ2回受賞。ちなみに1999年から2007年までの在籍7年間には毎シーズン2桁得点をしていた。
2007年にスペイン・リーガ・エスパニョーラのFCバルセロナへ移籍。リーガ初挑戦の2007-2008シーズンはポジションがアーセナル時代のCFではなく左ウイングだったこともありアーセナル時代ほどの活躍はできなかったが、それでもリーグ戦30試合で12得点を記録。2008-2009シーズンから監督に就任したジョゼップ・グアルディオラのチーム方針からアンリは控えとなってしまうが、徐々に出場機会を増やし終わってみればリーグ戦19得点の活躍でクラブのリーグ優勝に貢献した。
2010年にアメリカ・MLSのニューヨーク・レッドブルズへ移籍。
2012年に古巣であるイングランド・プレミアリーグのアーセナルへ1ヶ月半のレンタル移籍。2012年2月11日に行われ、レンタル移籍最後の試合となったサンダーランド戦では後半アディショナルタイムにゴールを決め劇的勝利に貢献。レンタル加入中4試合に出場し2得点を記録する活躍を見せた。
代表
1997年にA代表デビュー。母国開催である1998 FIFAワールドカップでは3得点しフランス代表の優勝に貢献。EURO2000でも同じく3得点を記録し優勝を経験。しかし2002 FIFAワールドカップではチームがグループステージで敗退、アンリ個人としても無得点で大会が終了した。2006 FIFAワールドカップでも3得点を決め、チームもファイナルに進出したが敗退。準優勝に終わった。2010 FIFAワールドカップにも招集されたが、チーム内での問題もありグループステージで敗退。自身は2試合に出場したがどちらも途中出場であった。2010 FIFAワールドカップ終了後に代表引退を表明した。
フランス代表の歴代最多得点者（51得点）で、歴代出場試合数でもリリアン・テュラムに次いで2位（123試合）につけている。
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関連項目
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