テオフィモ・ロペスとは、1997年7月30日生まれのアメリカ合衆国のプロボクサーである。契約はトップランク。
概要
ブルックリン育ちのホンジュラス系アメリカ人。移民である父の薫陶を受け育つ。
ウェルター級進出も視野に入れる人気者。2020年10月のロマチェンコとの試合はコロナ禍の中で平均272万9000人の視聴者を記録した。
セルフプロデュースに長け後述のような大言壮語も多い。また元不良少年であり師匠でもある父のテオフィモ・ロペス・シニアも過激な言動でよく問題を起こす。
異名はエル・ブルックリンだったがお気に召さなかったのか自身でThe Takeover(略奪者、王位継承者)を名乗り以後これが定着。
ロマチェンコ戦の勝利により多くのメディアのPFP上位にランクイン。
戦績17戦16勝(12KO)1敗。
アマチュア時代
自身のルーツであるホンジュラス代表としてリオデジャネイロオリンピックにライト級で出場するも一回戦敗退。
プロ時代
2016年11月5日、ラスベガスでイシュワー・シクェイロス相手に戦いプロデビュー戦を2回KO勝ちで飾る。
2018年3月12日、ビクター・フレイテスを1回KO。勝利後、テイク・オーバーダンスなるものを披露しメインイベントにセットされたロマチェンコを挑発するが敬意を欠いた行為として批判を浴びる。
2018年7月14日、ルイジアナ州ニューオリンズでウィリアム・シルバと戦い6回TKO勝ちでWBCアメリカ大陸ライト級王座を獲得。
2019年7月19日、メリーランド州でOPBF東洋太平洋ライト級王者の中谷正義とIBF世界ライト級挑戦者決定戦を行い3-0(118-110×2、119-109)判定勝ち。ロペス勝利は揺るがないものの中谷のライト級離れした体格に随所で戸惑い、不格好な戦いとなったにもかかわらずポイントで大差がついたことには不満の声が上がった。リング誌は「あそこまでの差はない。ここにもカネロがいた。」と評している。
2019年12月14日、マディソン・スクエア・ガーデンでIBF世界ライト級王者リチャード・カミーと対戦し2回KO。右に右を合わせたカウンターでカミーがグラつき、体勢を立て直そうとするも糸の切れた人形のように倒れるシーンは絶大なインパクトで一気に名をあげた。
2020年10月17日、ラスベガスでかねてより口撃していた多くのメディアがPFP一位に推すワシル・ロマチェンコと対戦。前半は消極的なロマチェンコに対し優勢に進めるも後半は見切られ押されてしまう。結果3-0(116-112、119-109、117-111)で判定勝ち。史上最年少の完全統一王者となった(一つはフランチャイズタイトルなため認めないメディアも多い)。試合内容自体はどちらが勝ってもおかしくないようなハイレベルなクロスゲームだったのに対し大差がついた判定にはまたも疑問が出ることとなった。主催者のボブ・アラムすら「(119-109の判定を下した)ジュリー・レダーマンを今後起用しないようネバダ州アスレチック・コミッションに要求する」と苦言を呈している。自身がPFP五傑に入れるなどお気に入りである井上尚弥も「???」とTwitterで呟いた。この勝利によりロペスはリング誌のFIGHTER OF THE YEARをタイソン・フューリーと同時受賞した。父もトレーナー賞を受賞。後にBWAAのシュガー・レイ・ロビンソンアワードも受賞するなど2020年のボクシング界の顔となった。
2021年11月28日、自身の新型コロナウイルス感染や興行権のごたごたで延期となっていたジョージ・カンボソスJrとの防衛戦をようやく行う。試合は1回にダウンを奪われるという苦しい立ち上がりに。以降は互角のパワフルかつスピーディーな打ち合いが続く。10回にようやくダウンを取り返すがカットでの流血に苦しみ、手数で押され1-2のスプリットデシジョンで大番狂わせを許すと、自身初黒星を喫するとともに王座から陥落した。試合後は両者が病院に直行し会見は行われないという正に死闘と呼ぶにふさわしい試合内容だった。
2022年12月10日、マディソン・スクエア・ガーデンでサンドル・マーティンと対戦。2-1(96-93、97-92、94-95)の判定勝ちを収め、初防衛に成功。
2023年6月10日、マディソン・スクエア・ガーデンでWBO世界スーパーライト級王者ジョシュ・テイラーと対戦。戦前は不利予想が立ったもののいざ対戦すると序盤以降はペースをつかみ、12回3-0(115-113×2、117-111)の判定勝ちを収め王座獲得、2階級制覇に成功した。
2024年2月8日、ジャメイン・オルティスとタイトルマッチを行い、12回3-0(117-111、115-113×2)の判定勝ちを収め初防衛に成功した。
発言 ※赤はロペス、青は親父
俺のスタイルはとにかく頭脳的。アルバート・アインシュタインやシュガー・レイ・レナード、フロイド・メイウェザーJr.のようさ。それに加えKOパンチも持つ生粋のエンターテイナーでもある。
19歳の頃。この頃から大言壮語でメディアを喜ばせていた
同じ日のイベントでロマチェンコがもたついた内容で勝利を収めた際。ホテルのロビーで会った際、首を掻き切るポーズで挑発したという記事もあった。
彼の動きをみんな絶賛するけど明らかに癖がある。全部は言えないが攻撃にシフトするときは同じサイドの繰り返し。ロマチェンコを攻略する方法?何通りもある。
なんて心の狭い男だ。だから小さい会場でのどさ回りを強いられる。息子と戦えば奴のキャリアは終わる。
毎度の挑発に嫌気がさし「マイキー・ガルシア、ルーク・キャンベル、テオフィモ・ロペス。三人の順位をつけるなら?」という記者からの質問に「一番はキャンベル。二番はマイキー。三番もマイキー」と答えたロマチェンコに対し
ロマチェンコは過大評価の塊。いつまで五輪2大大会連続金メダルに縋っているんだ?金メダル二個?三階級制覇?結構なことだがそれで人気は?大会場でメインも張れないんじゃ金メダルも三階級制覇もゴミ同然。
試合がつまらないから人気がないんだろうな。ブサイクな試合をしても金メダリストなら「たまたま調子が悪かった」とみんな慰めるんだからいいもんだよな。
息子は過大評価の金メダル野郎を一発で沈める。どう考えても息子が奴を失神KOさせるのに6ラウンドもかからない。
ロマチェンコ戦のオッズと予想が不利なことに触れて
関連動画
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関連項目
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