テリー・ボガード(Terry Bogard)とは、SNKが開発・販売した対戦格闘ゲーム『餓狼伝説』シリーズや『THE KING OF FIGHTERS』(KOF)シリーズに登場するキャラクターである。
プロフィール
初登場 | 餓狼伝説 宿命の闘い (1991年) | |
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格闘スタイル | マーシャルアーツ+ジェフ流喧嘩殺法 マーシャルアーツ (MOW, KOF2003-) |
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誕生日 | 1971年3月15日 | |
身長 | 182cm | |
体重 | 77kg (2-RB, KOF'94-'98) 82kg (RBSP-RB2, KOF'99-2002) 83kg (KOF2003-) 81kg (MOW) |
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血液型 | O型 | |
出身地 | アメリカ | |
職業 | フリーター | |
趣味 | ビデオゲーム トローリング (RB2) ウォールペイント (MOW) |
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大切なもの | ジェフの形見のグローブ ヴィンテージジーンズ 猿のウッキー(家出中) |
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好きな食べ物 | ファーストフード ロック特製クラブハウスサンド (MOW) |
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嫌いなもの | ナメクジ | |
好きな音楽 | ロック カントリー (MOW) |
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苦手なもの | 煙草 | |
得意スポーツ | バスケットボール | |
特技 | 女性のスリーサイズを当てること 3ポイントシュート50回連続達成 (MOW) |
概要
『餓狼伝説』の主人公。 流浪のフリーター。赤いキャップがトレードマークで、それを投げつつ「OK!!」と叫ぶ勝利ポーズが知られている。
サウスタウンの支配者、ギース・ハワードに養父であるジェフ・ボガードを暗殺され、その復讐のため義弟のアンディ、親友のジョー・ヒガシと共に闘うが、重い背景を感じさせないライトな性格である。ギースの死後はその実の息子であるロック・ハワード(後に『餓狼MOW』の主人公となった)を息子のように育てている。
餓狼シリーズで最も時系列が後の『餓狼MOW』では35歳となっており、髪型や服装も大きくイメージチェンジしている。『KOF2003』『XI』ではこちらの姿がベースになっており、『KOFMI』シリーズでは「ワイルドウルフ」の名前で若いテリーとは別キャラとして共存している。
10代の頃から武者修行を兼ねて各地を放浪しており、公式に住所不定無職の主人公である(正確にはサウスタウンに部屋を借りているがあまり帰らない)が、上述の通り子供1人育てるくらいの生活力はある。『餓狼MOW』の時代には世間に広く認知されており、TVや映画に出演したり、講演活動やエッセイの執筆もしているとされる。
それまでの格闘作品にありがちだった硬派で男臭い主人公像を打ち破る陽気なアメリカンスタイルでゲームファンに衝撃を与え、SNK初の格闘ゲームのヒーローとして今なお高い人気を誇る。現在もSNKの看板キャラの一角となっており、KOFシリーズでは現在まで草薙京、リョウ・サカザキと共に皆勤を記録中。
『ストリートファイター』シリーズのケンとは共通点が多いからか非常に気が合うようで、『CAPCOM VS SNK』では闘いの前に、ケンがテリーのキャップを「そらよ!」と言って投げ渡すという掛け合いが用意されている。
コミックボンボンで連載された細井雄二氏の『餓狼伝説』コミカライズ版(ボンボン餓狼)では卑怯な手を使ったりとヒーローらしくないのだが、それが逆に受けてかこれはこれでネタとしていまだに人気がある。
担当声優
- 橋本さとし
- 各種ゲーム作品
- 『餓狼伝説』シリーズ(2-MOW)
『THE KING OF FIGHTERS』シリーズ('94-XIII)
『CAPCOM VS. SNK』シリーズ - アニメ『The King of Fighters:Another Day』
- 近藤隆
- 『THE KING OF FIGHTERS』シリーズ(XIV-)
『ファイティングEXレイヤー』 - 草尾毅
- 電撃CD文庫『餓狼伝説』『ザ・キング・オブ・ファイターズ'94』
- 錦織一清
- アニメ『バトルファイターズ餓狼伝説』シリーズ
- たかはし智秋
- 『SNKヒロインズ Tag Team Frenzy』(女性化テリー)
性能
対戦格闘ゲーム初期からの主人公らしく、飛び道具、対空技、突進技と必殺技がバランスよく揃っている。
飛び道具で牽制しつつ突進技で突っ込んで接近戦を仕掛け、攻めを途切れさせずに固め続けるラッシュを得意とする。ゴリ押しが強力な反面、守りに回るとやや弱く、ガード崩しは苦手な傾向がある。
必殺技
- パワーウェイブ
- 地面に拳を叩きつけ、気の波を走らせる飛び道具。養父のジェフから受け継いだ技の一つ。『KOF'96』-『'98』では射程が短い代わりにダウンを奪う。
- バーンナックル
- 気を纏った拳を突き出して突進する技。『餓狼2』以降は最初に両手を挙げて気を溜める動作がありバレやすいが、攻撃判定が強く突進速度も速い。
- ライジングタックル
- 逆立ちの体勢で跳び上がり、錐もみ回転しながら片腕を横に出して連続でラリアットを繰り出す対空系の技。言葉にするとわけわからんな。大体足先まで攻撃判定があるのでキック技と思われがちだがラリアットなので使うのはパンチボタン。主人公の対空技としては珍しく基本的にタメコマンドである。
- クラックシュート
- 体をひねりながら側宙し、浴びせ蹴りを繰り出す技。ダウンを奪えないことが多いが、ガードされても隙が少ないためラッシュに使える。『餓狼3』では技後の硬直が短すぎてクラック→屈強P→クラック…という永久コンボがあり、バランス崩壊を招いた。
- パワーダンク
- 跳び膝蹴り(『MOW』ではショルダータックル)で上昇し、頂点から気を纏ったパンチを打ち下ろす技。『餓狼3』でライジングタックルの代わりに実装された対空技だが、共存しているタイトルも多い。
- パワーチャージ
- ショルダータックルで攻撃する突進技。ヒット時は相手を浮かせる。『MOW』では3回連続入力の打撃技になり、連続技の要になる。
- ラウンドウェイブ
- パワーウェイブのバリエーション。初出の『RB餓狼』では射程が短い代わりに大きいパワーウェイブで別ラインにいる相手にも当たる。『RB餓狼SP』以降は目の前に気の壁を発生させる技で、地面に残る気の波が円形になる。
- パッシングスウェー
- パンチを繰り出した後、回し蹴りで攻撃しながらライン移動する技。
- ファイヤーキック
- スライディングキックから蹴り上げに繋げる浮かせ技。
- クイックバーン
- 気を纏ったアッパーから打ち下ろしで攻撃する技。フランコ・バッシュの「ダブルコング」に似ている。
- バックスピンアタック
- 相手を掴んで体勢を崩し、後ろ回し蹴りに繋ぐ投げ技。初出の『餓狼WA』では通常投げの一種で相手は投げ抜けできる。同作だけのマイナー技だったが、後年『ファイティングEXレイヤー』でコマンド投げとして実装された。
- ネックブリーカードロップ
- 相手の首に腕を巻き付け前に倒れ込むプロレス技。初出の『餓狼WA』ではダッシュから出せる特殊な投げ技。同作だけのマイナー技だったが、後年『スマブラSPECIAL』で投げワザの一つとして実装された。
- マックスダンク
- パワーチャージからパワーダンクへの連携技。見た目は後述のハイアングルゲイザーに似ている。
超必殺技
- パワーゲイザー
- 地面に拳を叩きつけ、気の柱を立てる技。超必殺技が初めて実装された『餓狼2』以降全てのタイトルで実装しており、多くのバリエーションがある。ゲイザー(geyser)は「間欠泉」の意味だが、本来の発音は「ガイザー」の方が近い。
- バスターウルフ
- 気を纏った拳を突き出して突進し、ヒットすると至近距離から気を放って相手を吹き飛ばす技。『餓狼MOW』に登場する35歳のテリーが初めて使用した技で、見栄えの良さから人気が高く、外部作品に若い姿で登場する場合でも定番の技となっている。
- ハイアングルゲイザー
- ショルダータックルからジャンプしながらのアッパーで相手を浮かせ、着地と同時にパワーゲイザーで追撃する技。『KOF』のオリジナル技だが『RB餓狼DM』で本家に逆輸入された。
潜在能力 / 上位超必殺技
- トリプルゲイザー
- 『餓狼3』から一貫して使用する潜在能力。パワーゲイザーを3発連続で繰り出す技。1発目がヒットすると、吹き飛んだ相手に連続で追撃していく。この技名で無くても強化版パワーゲイザーとして実装しているタイトルも多いが、近年の『KOF』では1回の動作で3発いっぺんに繰り出している。
『SVC』『NBC』ではパワーゲイザーから1発ずつ追加入力する形式であり、2発目で止めると「ツインゲイザー」となる。 - ヒートアップゲイザー
- 『餓狼WA』のオーバードライブパワー。ボディーブローからアッパーで相手を打ち上げ、パワーゲイザーで追撃する。
- ライジングフォース
- 『KOF2002』のMAX2。大きな気を纏った拳を突き出して突進し、ライジングタックルで追撃する技。ロックの潜在能力版「シャインナックル」とほぼ同じ動作である。
- ライジングビート
- 『SVC』のEXCEED。ギースの「デッドリーレイブ」のテリー版のような技で、突進からボタンを追加入力することで連続攻撃し、バスターウルフのように気を放って締める技。
- パワーストリーム
- 『KOF2003』『XI』のリーダー超必殺技。両手を地面に叩きつけ、自分を中心に大きな気の柱を立てる。
- トリニティーゲイザー
- 『KOFXIII』のNEO MAX超必殺技。両手を地面に叩きつけ、前方に大きな気の柱を連続で発生させる。初代『餓狼』のパワーウェイブが超巨大化したような技。
- スターダンクボルケーノ
- 『KOFXIV』のCLIMAX超必殺技。膝蹴りで浮かせた相手をダンクで追撃して諸共に落下し、地面に叩きつけると同時にパワーゲイザーで追撃する技。フィニッシュの際に星型のエフェクトが発生する。
- スターダストイグニッション
- 『KOFXV』のCLIMAX超必殺技。パワーチャージのようなタックルからボディアッパーを食らわせ、抉り込むように突き上げながらバスターウルフのように気を放って相手を高々と打ち上げる。
なんとスマブラに参戦
以上・・・・・。【S】
2019年9月5日に行われたNintendo Directにて突如ネオジオ界に舞い降りた一枚の「招待状」。
どこかで見たような文面の招待状をめぐり名だたる格闘家たちがゲットしようとするもののなかなかゲットできない。
あるものはビルを飛び降りてまでゲットしようとするも失敗、あるものはゲットに失敗し高笑いを挙げ、あるものは精密なハンティング能力を持つ猛禽類の力を借りてもゲットできずにいた。
そしてその招待状はテリーのところへ…
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』のDLC第四弾としてテリー・ボガードが参戦。対戦格闘ゲームとしては『ストリートファイター』シリーズのリュウ、ケンに続き三人目となり、この二名とも久々に顔を合わせることになる。
左右の敵と同時に戦う『スマブラ』では従来コマンドに前後の区別が無かったが、テリーのみ前必殺でバーンナックル、後必殺でクラックシュートと異なる技が出る。リュウ、ケンと同じく1on1では常に敵の方を向いたり、キャンセル必殺技や原作風のコマンド入力で必殺技が強化される2D格ゲー風のシステムがある。また独自の仕様として、蓄積ダメージが100%を超えると超必殺技のパワーゲイザーとバスターウルフが使用可能になる。
最後の切りふだは、始動技のトリプルゲイザーがヒットするとパワーダンク(スターダンクボルケーノのそれに近い)で追撃し、バスターウルフでフィニッシュする「トリプルウルフ」。
同時配信の追加ステージは「KOFスタジアム」。見た目は『KOF』シリーズのそれに近いが、よく見ると看板に冠詞の「THE」が無く「餓狼伝説の作中で行われる格闘大会」の方だとされている。背景には多くのSNKキャラクター(不知火舞はCEROの壁を破れなかった)が登場し、試合を見守っている。また、2D格闘ゲームの仕様と『RB餓狼』のリングアウトを疑似的に取り入れ、ステージの両端に見えない壁が存在し、強く吹っ飛ばすと壁を突き破って撃墜できる特殊なステージとなっている。
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関連項目
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